光造形の洗浄完全ガイド
基礎知識から注意点。ベストな洗浄液の選び方まで
本ガイドの目的
光造形3Dプリンターは、高精細、滑らかな造形ができる3Dプリント方式として、さまざまな用途に使用されています。模型やフィギュア、プロトタイプ、治工具、さらには最終パーツまで、モノづくりのさまざまなアイデアを形にするツールです。
その一方で、3Dプリンターを使用した後の工程、いわゆる洗浄工程については、あまり広く知られていません。単なる後処理、後工程としてそこに関する注意点や管理コスト、廃棄コストなどにはあまり認知されていない現状です。
特に使用する洗浄液の種類によって、さまざまな費用や手間がかかることはあまり知られていない状況です。
本ガイドでは、特に①洗浄で知っておくべきこと、②費用やコストなどの手間、③洗浄液の種類などの切り口で、より環境にやさしく、より手間がかからず、コストがかからないなど、様々な比較を交えて洗浄の注意点や推奨洗浄液をご紹介していきます。
光造形の洗浄とは 洗浄の基礎知識
光造形のプロセス 3Dプリントが完了して完成ではないの?
光造形3Dプリンターは造形が完了した後は、造形物の周りに固まっていないレジンがべとべとにこびりついています。そのままでは使用ができないため、洗浄液に浸してレジンを溶かす工程が必要です。
光造形のプロセス
3Dプリントが完了して完成ではないの?
光造形3Dプリンターは造形が完了した後は、造形物の周りに固まっていないレジンがべとべとにこびりついています。そのままでは使用ができないため、洗浄液に浸してレジンを溶かす工程が必要です。
光造形の洗浄とは?
洗浄って何のためにやるの?
洗浄とは、先にご紹介した通り未硬化の固まっていないレジンを溶かしてとることを目的にしています。通常のレジンは水では溶かすことはできないのでアルコールなどの様々な溶剤を使用します。洗浄は造形物の仕上がりに影響を与えます。
洗浄に必要なものとは?
これだけそろえれば大丈夫
光造形の洗浄には、いくつかの必要なツールが必要です。基本的には洗浄液と洗浄液を浸すための容器などが必要になります。また洗浄に使用する際にあると便利なものなど、洗浄を開始するために必要なものをご紹介します。
光造形の洗浄時間はどのぐらい?
光造形の洗浄には洗浄時間が決められています。洗浄時間は、使用する材料の種類などによっても若干異なりますが、10分から30分程度の範囲内で洗浄を行います。また洗浄時間は使用頻度でも変わります。
洗浄が造形物に与える影響とは?
洗浄は造形物の仕上がりや品質に影響を与えます。また洗浄時間によっても造形物にさまざまな影響を与えてしまいます。
知っておきたい光造形の洗浄の注意点
洗浄を行う環境と注意点
洗浄を行う前に知っておこう!
洗浄を行う環境には様々な注意点があります。特に使用する洗浄液の種類によって、注意点が異なっています。使用する種類によっては有規則という規則に該当しさまざまな管理を行う必要がでてきます。
知っておきたい洗浄のコスト
洗浄にはいくら費用がかかるの?
洗浄を行うにはさまざまなコストが発生します。洗浄液の費用だけではなく、使用するツール類、さらには使用する洗浄液の種類によっては初期に導入しなければならない設備や環境維持コストが発生します。
洗浄液の保管方法と注意点
どんな場所で保管すればよいの?
洗浄液はアルコール系の溶剤を使用するため、保管する環境には一定の注意が必要になります。ここでは洗浄液の保管に関する注意点をご紹介します。
知っておきたい有規則 該当・非該当の洗浄液がある!
光造形の洗浄を行う際に、最も重要なのがどの洗浄液を使用するかです。使用する洗浄液の種類によっては、有規則(有機溶剤中毒予防規則)に該当するケースがあり、有規則での取り決めを事前に知っておく必要があります。
洗浄液の交換時期と交換方法とは
どのタイミングで交換が必要?
光造形の洗浄液は使用しているとレジンが溶けだして濁ってきます。そのため使用頻度に応じて定期的な交換が必要です。ここでは交換時期や交換するための方法についてご紹介します。
知っておきたい洗浄液の廃棄方法と費用
使い古した洗浄液は基本的には産業廃棄物処理が必要です。また産業廃棄物処理の方法も特殊になっており自治体によって異なります。洗浄液の廃棄方法と費用についてご紹介します。
洗浄液で変わる! 種類と選ぶポイント
洗浄液の種類と選び方
種類でコストや廃棄方法が変わる?
光造形の洗浄液は使用する種類によって、臭気や毒性、また環境整備コスト、廃棄方法などが異なってきます。ここでは洗浄液の選び方について詳しくご紹介します。
洗浄液の購入方法とは
どこで購入できるの?
洗浄液の購入方法についてご紹介します。洗浄液の種類によっては個人に販売できないケースがあります。
IPA(イソプロピルアルコール)とは? 有規則の義務が発生
光造形の洗浄で最も代表的なIPA(イソプロピルアルコール)についてご紹介します。IPAを使用する際にはさまざまな注意点があります。
3Dメディカルクリーンとは?
一番安心で手間要らず
3DメディカルクリーンはIPAに代わる代表的な洗浄液です。IPAと同等の洗浄力を持ちながら、同時に有機溶剤ではないため、管理コスト、廃棄コストがかかりません。
エタコールとは?
安心だけど廃棄コストがかかる
エタコールもIPAに代わる洗浄液です。毒性がなく洗浄力もIPAと同等ですが、廃棄処理を自ら行わなければなりません。
メタノールとは?
メタノールもIPAとともに光造形の洗浄液として使用が推奨されていますが、日本ではあまり使用が行われていません。
3Dメディカルクリーン
低臭気、低毒性、廃棄コストゼロ!
3Dメディカルクリーンとは
光造形の洗浄液では、洗浄力が高く、かつ有機溶剤に該当しておらず、廃棄コストがかからない3Dメディカルクリーンを推奨しています。光造形を使用した後の洗浄の手間をなくし、環境をよりよくします。
3Dメディカルクリーンの手順、使い方
3Dメディカルクリーンを使用する際の手順や使い方についてご紹介しています。通常の洗浄液と同様にご使用が可能ですが、廃棄の手間がかかりません。回収箱と回収缶が同梱されています。
3Dメディカルクリーンは廃棄のコストゼロ!
手続き不要。
3Dメディカルクリーンは回収缶を次回購入時に引き取るため、産業廃棄物処理の手間やコストが全くかかりません。
3DメディカルクリーンとIPAの違いとメリット
3Dメディカルクリーンの特長はIPAと同等の洗浄力、乾燥力を持ちますが、有機溶剤に該当しないというメリットがあります。
3Dメディカルクリーンの購入方法
3Dメディカルクリーンは法人様でも個人のお客様でも1缶(4Lと17.7L)から購入が可能です。
3Dメディカルクリーンの管理項目は?有規則非該当で優しい費用
3Dメディカルクリーンの特長の一つが管理コストがかからないという点です。通常のIPAと比べた場合の管理コストのメリットなどをご紹介します。
提供から廃棄までワンストップ!手間いらずでエコな3Dプリンター洗浄液サービス
樹脂製品の洗浄に使用される洗浄液は、環境に配慮されたものや効率的な洗浄が行えるものが用意されています。また、お手軽な洗浄サービスも利用可能です。