光造形3Dプリンターの洗浄時間
光造形3Dプリンターの適切な洗浄時間
光造形3Dプリンターの洗浄はどの程度行えば良いのでしょうか。光造形で出力した造形モデルは表面が未硬化のレジンで覆われており、次の工程、二次硬化に移るために欠かすことができない工程です。造形モデルの洗浄時間は基本的に10分から20分程度が目安になります。これはレジンの種類や洗浄液の使用頻度、濃度などによって異なりますが、大まかに上記の時間になります。
それでは詳しくご紹介しましょう。
洗浄の方法と時間
レジンの洗浄時間ですが、レジンの洗浄方法によって異なります。基本的に洗浄方法はトレイなどの容器につけ置きが普通ですが、自動洗浄機などを使用するとより短くできます。自動洗浄機は小型の洗濯機のようなもので、下部のプロペラが攪拌することでより洗浄力が高まるためです。
目安として自動洗浄機で10分、つけ置きで20分程度です。
レジンの使用頻度で洗浄時間が変わるか
造形物を繰り返し洗浄していると溶け出したレジンが洗浄液に混ざってきます。この際、あまりに使用頻度が重なった洗浄液で洗うと、造形物のレジンが落ちません。
こうした場合には長時間つけておくよりかわ洗浄液の交換が基本です。だいたい造形物のベタつきが残る場合、交換が必要です。
レジンの種類と洗浄時間
次はレジンの種類で洗浄時間は変わるのでしょうか。基本的にどのレジンを使用しても洗浄時間は10分から20分の範囲内です。ただ、柔軟性が高いレジンはベタ付きが取れにくい傾向にあるので、洗浄後に該当部に洗浄液を塗布しペーパータオルで拭うなどが必要です。
洗浄時間を過ぎた場合の影響
洗浄時間を過ぎて洗浄してしまった場合、造形モデルにはどのような影響があるのでしょうか。基本的に数分であれば造形モデルに影響はありません。ただし数時間など長時間にわたりつけ過ぎてしまうと、造形モデルが溶けてしまったり、造形物の内部まで洗浄液が浸透してしまい、造形モデルが弱くなったりします。
まとめ 洗浄時間は守り定期的な交換を
レジンの洗浄時間は基本的に20分以内など、造形モデルに影響がない範囲内で行いましょう。また、洗浄液は定期的に交換することでより高い洗浄力と効率的な洗浄が可能です。
交換には洗浄力がIPAと同等で、引き取り無料の3Dメディカルクリーンがおすすめです。
環境にやさしい洗浄液とお手軽洗浄サービス(オプション)
樹脂製品の洗浄に使用される洗浄液は、環境に配慮されたものや効率的な洗浄が行えるものが用意されています。また、お手軽な洗浄サービスも利用可能です。