光造形3Dプリンターの洗浄のコスト

光造形3Dプリンターの洗浄コストにかかるもの

光造形3Dプリンターの後処理として欠かすことができない洗浄ですが、洗浄工程にはどのようなコストがかかるのでしょうか。洗浄にかかるコストは大きく分類して2つあります。第一にはじめに用意する洗浄を開始するための環境構築に関する初期コストと、使用によって発生するランニングコストがあります。ランニングコストは洗浄液以外に、廃棄にかかる廃棄コストや環境測定、健康診断などがあります。ここではこの光造形の洗浄に関するコストについてご紹介しましょう。

洗浄に必要な初期導入コスト

光造形3Dプリンターの洗浄には以下のものを用意する必要があります。

コストですが、最低限そろえれば千円前後から用意可能です。自動洗浄機などを使用する場合には、数万円以上です。ただしIPA(イソプロピルアルコール)を使用する場合ですと、有規則に該当するため、局所排気装置や防毒マスクなども必要になり、最低でも10万円~100万円ちかい費用がかかります。

コスト 概要
容器・洗浄機 無料(容器がプリンタに付属する場合)
100円~
数万円:自動洗浄機
洗浄液を入れる容器です。3Dプリンターに付属する場合もあれば、使用する造形物の大きさなどにより100円ショップなどで用意してもいいでしょう。また自動洗浄機なども数万円からあります。
台やトレイ 無料(プリンタに付属する場合)
100円~
造形物を置く台やトレイが必要です。3Dプリンターに付属する場合が多いですが、用意してもいいでしょう。
ペーパータオル 100円~ 洗浄液をぬぐうペーパータオルが必要です。
ゴム手袋 数百円~ 溶剤を扱うため、ゴム手袋も必要です。
その他 数百円~ そのほかピンセットやスポイトボトルなど
局所排気装置設置 30万円~(設置設備費込み)
100万円程度
安くて10万円~で設備費込みで最低でも30万円~
防毒マスク 3000円~ 多数の種類があり。

局所排気装置:IPA(イソプロピルアルコール)では必須

光造形の洗浄の中においても、最もコストがかかる部分が局所排気装置です。局所排気装置は、IPA(イソプロピルアルコール)を使用する場合には必須の装置で、有機溶剤中毒予防規則(有規則)の法令で定められています。機械本体は最低でも10万円前後からで接地工事費を含めると30万円から100万円程度かかる場合があります。

有規則非該当の洗浄液が推奨

そのため、光造形3Dプリンターの洗浄では有規則に非該当の洗浄液が推奨しています。3Dメディカルクリーンは毒性が低く臭気も少ないうえ、有規則に該当しないため、余分な初期導入コストがかかりません

光造形の洗浄のランニングコスト

光造形の洗浄にはランニングコストとして、洗浄液の使用があります。洗浄液はUVレジンが溶けだしてくると、定期的に交換が必要になります。またランニングコストとして、廃棄費用や健康診断、作業環境測定なども発生します。ここでは洗浄液のランニングコストについてご紹介します。

メディカルクリーン(17.7リットル) メディカルクリーン(4リットル) IPAイソプロピルアルコール(18リットル) IPAイソプロピルアルコール
価格 19,800円 9,900円 6,600円~ 3,000円~
回収費用 0円 0円 45,000~70,000円/回 45,000~70,000円/回
健康診断 有規則(年2回) 0円 0円 3,000~5,000円×2回 3,000~5,000円×2回
作業環境測定 0円 0円 50,000~100,000円 50,000~100,000円
防毒マスクフィルター交換 0円 0円 数百円~(1枚) 数百円(1枚)
合計 19,800円 9,900円 100,000~200,000円 100,000~200,000円

上記が光造形の洗浄に関するランニングコストになります。特長としてはIPA(イソプロピルアルコール)を使用する場合と、3Dメディカルクリーンを使用する場合のトータルコストの差になります。

ここではさらに詳しく、廃棄回収費用と健康診断、作業環境測定などについてご紹介しましょう。

廃棄回収費用

廃棄回収費用ですが、洗浄でレジンが溶けだした廃液は産業廃棄物処理扱いになります。そのためIPA(イソプロピルアルコール)では産廃処理にかかる費用が発生します。産業廃棄物処理はお住いの自治体ごとによって異なっていますが、だいたい収集運搬費と処理費の二つの費用が掛かりおおよそ1回当たりの廃棄で45,000円~70,000円程度かかります。

3Dメディカルクリーンの場合は専用の改修箱がセットでついているため、回収や廃棄にかかるコストはゼロ円です。

有機則に基づいた健康診断(年2回)

次にIPA(イソプロピルアルコール)を使用している場合、有機則に基づいた健康診断が年2回必要になります。健康診断はおおよそ1回につき3,000円―5,000円程度が相場です。

作業環境測定

さらに有規則に該当しているIPA(イソプロピルアルコール)を使用する場合ですと、作業環境測定も必ず必要になります。国家資格を持った専門家による測定で、1回あたり5万~10万円ほどの費用が発生します。(作業環境測定費用は、出張費かかるため、最低でも1回当たり5万円程度かかります)。

防毒マスクのフィルター交換

ランニングコストとしてまたIPAを使用する場合ですと、防毒マスクのフィルター交換費用が発生します。フィルターも基本的に洗浄事などで交換が必要になるため、積み重なるとかなりのランニングコストになります。

まとめ 

光造形の洗浄に関する初期コストとランニングコストはいかがでしたでしょうか。3Dメディカルクリーンであれば、局所排気装置の設置や廃棄処理のコスト、環境測定費用などの有規則で必要な費用が掛かりません。また近年の環境配慮やSDGsの意識、さらには実際の作業者の健康管理などの観点からも有規則に該当しない洗浄液がおすすめです。

環境にやさしい洗浄液とお手軽洗浄サービス(オプション)

樹脂製品の洗浄に使用される洗浄液は、環境に配慮されたものや効率的な洗浄が行えるものが用意されています。また、お手軽な洗浄サービスも利用可能です。

3Dメディカルクリーン 17.7L

3Dメディカルクリーン 17.7Lは、エタコール同様毒性が低く、臭いが少なく有機則に該当しない洗浄液です。また廃液の回収もセットで行い産業廃棄物処理の手間をなくします。

3Dメディカルクリーン 4L

3Dメディカルクリーン 4Lは、エタコール同様毒性が低く、臭いが少なく有機則に該当しない洗浄液です。また廃液の回収もセットで行い産業廃棄物処理の手間をなくします。