3Dメディカルクリーンと
IPA(イソプロピルアルコール)の違い
3Dメディカルクリーンとは?
IPAに代わる革新的な洗浄液
光造形の後工程で必要な洗浄ですが、洗浄液の選び方で洗浄工程に関わる手間とコストが大きく変わります。3Dメディカルクリーンはそんな光造形3Dプリンターの後処理をよりやさしく、より効率的に、コストを抑え提供してくれる画期的な洗浄液です。光造形の洗浄液としてはIPA(イソプロピルアルコール)が多用されますが、IPAを使用する場合、さまざまな手間やコストが発生します。また毒性についても他の洗浄液よりも高くなっています。そこで今回は3DメディカルクリーンとIPAの比較についてご紹介します。
最大の違い。有規則への該当性
3DメディカルクリーンとIPAの最大の違いが有規則、有機溶剤中毒予防規則に該当するかどうかです。
3Dメディカルクリーン | IPA(イソプロピルアルコール) | |
---|---|---|
有規則 | 非該当 | 該当 |
健康診断 年2回 | 不要 | 必要 |
局所排気装置の設置 | 不要 | 必要 |
作業環境測定 年2回 | 不要 | 必要 |
有規則に該当する場合と該当しない場合ではどのような違いがあるのでしょうか?
有規則に該当する場合には基本的に上記の点が義務付けられています。
健康診断は、洗浄作業に当たる作業員のために行うもので年2回ほど必要になります。
局所排気装置の設置が有規則だと義務付けています。局所排気装置の設置はダクトを備えた廃棄装置で設置には費用がかかります。
作業環境測定といって年2回、国家資格を持つ測定士による作業環境のチェックが必要です。
洗浄液の選び方で有規則に該当してしまうと、これだけの違いが出てきます。
臭気と有毒性の違い
3DメディカルクリーンとIPAの第二の違いが、臭気と有毒性の違いです。IPAは有機溶剤になりますが、3Dメディカルクリーンは高濃度のエタノール洗浄液であることから、臭気と有毒性が低いです。
3Dメディカルクリーン | IPA(イソプロピルアルコール) | |
---|---|---|
臭気 | 〇 | ✕ |
有毒性 | 〇 | ✕ |
洗浄力と乾燥力は同等
一方で洗浄液としての機能についてですが、3DメディカルクリーンとIPAは洗浄力と乾燥力は同等になっています。IPAと同様に自動洗浄機などへも対応しており、同じように使用することができます。
産業廃棄物処理の手間とコスト
3DメディカルクリーンとIPAの違いのもう一つが、産業廃棄物処理の手間とコストです。3Dメディカルクリーンは、回収と引き取りもセットになっているため、産業廃棄物処理の手間とコストがかかりません。産業廃棄物処理の手間は、自治体や産廃業者などによって条件などが異なっており、さまざまな手間が発生します。またコストも1回あたり45,000円~70,000円ほどかかり、使用するごとに廃棄コストが発生してしまいます。3Dメディカルクリーンでは回収はセットになっているので廃棄コストはゼロ円です。
まとめ
3DメディカルクリーンとIPA(イソプロピルアルコール)の違いはいかがでしたでしょうか?一見するとIPAの方が安価で、どこでも購入できますが、運用に関する毒性や環境の整備、さらに破棄の手間やコストなどを考えると、3Dメディカルクリーンの方が手間やコストにやさしく、さらに人や環境にも優しいのが特長です。
環境にやさしい洗浄液とお手軽洗浄サービス(オプション)
樹脂製品の洗浄に使用される洗浄液は、環境に配慮されたものや効率的な洗浄が行えるものが用意されています。また、お手軽な洗浄サービスも利用可能です。
3Dメディカルクリーン 17.7L
3Dメディカルクリーン 17.7Lは、エタコール同様毒性が低く、臭いが少なく有機則に該当しない洗浄液です。また廃液の回収もセットで行い産業廃棄物処理の手間をなくします。
3Dメディカルクリーン 4L
3Dメディカルクリーン 4Lは、エタコール同様毒性が低く、臭いが少なく有機則に該当しない洗浄液です。また廃液の回収もセットで行い産業廃棄物処理の手間をなくします。