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Formlabs製品ガイド

Form 4の診断ログ取得・送信方法ガイド【トラブル解決を最短に】

i-MAKER 研究室 編集部 | 公開 2026.01.06 読了 約7分

Form 4の診断ログ取得・送信方法ガイド【トラブル解決を最短に】

最新機種である Form 4 / Form 4L を導入し、圧倒的な造形スピードを体感されていることと思います。しかし、どんなに高性能なマシンでも、運用を続けていれば予期せぬエラーや造形失敗に直面することはあります。

「急ぎの仕事があるのに動かない」「サポートと何度もメール往復をする時間がない」

そんな時、解決スピードを劇的に早める唯一の方法があります。それは、最初の問い合わせ時に「診断ログ」を正しく提供することです。

Form 4 は従来のLFS方式(Form 3)に比べて内部センサーが大幅に強化されており、マシン自身が非常に詳細なデータを記録しています。技術者は、このログを見るだけで「どのセンサーが反応したか」「温度変化はどうだったか」を即座に特定できます。

今回は、Form 4ユーザーのために、プロが推奨する「診断ログの確実な取得・送信手順」を解説します。

【準備編】そもそも「診断ログ」とは?

「診断ログ」とは、プリンターの健康診断データ(カルテ)のようなものです。画面に出るエラーメッセージはあくまで「結果」ですが、ログにはその「原因」に至るまでの詳細なプロセスが記録されています。

Form 4はインターネット接続時に自動でログを送信する機能もありますが、緊急時や確実な対応を求める場合は、「手動で取得し、確実に担当者に渡す」のが現場の鉄則です。

ログ取得方法の選び方

状況に合わせて、以下の2つの方法から最適な方を選んでください。

取得方法 推奨ケース 必要なもの メリット
パターンA
(タッチスクリーン)
Wi-Fi接続済み
その場ですぐ送りたい
Form 4 本体 最も手軽で高速。
PC不要で完結する。
パターンB
(PreForm経由)
オフライン環境
ログファイルをPCに保存したい
PC、USB/LANケーブル
Formlabs専用ソフトウェア PreForm
セキュリティ制限のある環境に対応。
メール添付が可能。

【実践編】プロが教えるステップ・バイ・ステップ

それでは、実際の手順を解説します。手元のマシンまたはPCを操作しながら進めてください。

パターンA:タッチスクリーンから直接送信(Wi-Fi接続時)

※推奨:最も簡単で速い方法です。

Step 1: 設定メニューへのアクセス

Form 4のホーム画面、左下にある「歯車アイコン」をタップしてください。メニュー一覧が表示されたら、リストの中から「サポート」を選択し、タップします。

Form 4のホーム画面設定メニュー
左下の歯車アイコンから「サポート」へ進みます

Step 2: 診断情報の送信

「サポート」メニューが開きます。項目の中から「診断情報を送信」を探してタップしてください。確認画面が表示されますので、「アップロード」ボタンをタップします。

Form 4の診断情報送信画面
「アップロード」をタップして送信を開始します

画面に送信完了のメッセージが表示されれば、作業は終了です。これでFormlabsのクラウドサーバーへログが格納されました。販売店へ連絡する際は「本体からログ送信済み」とお伝えください。

パターンB:PreForm経由で取得(オフライン・確実な保存)

セキュリティポリシーでネットに繋いでいない場合や、ログファイルをPCに保存してメール添付したい場合はこちらを使います。

Step 1: Formlabs専用ソフトウェア PreFormの準備

PCで Formlabs専用ソフトウェア PreForm を起動します。Form 4 とPCが、USBケーブルまたはLANケーブルで物理的に接続されていることを確認してください。画面右側の「プリンター詳細」欄に、お使いのForm 4が表示されていればOKです。この際、ステータスは「準備完了(Ready)」でも「準備未完了(Not Ready / Missing)」でも問題ありません。PCに認識されていればログは取得可能です。

PreFormでのプリンター接続確認画面
PreForm上でプリンターが認識されていることを確認します

Step 2: ログのダウンロード操作

画面右側の「プリンター詳細」欄(または機体名)をクリックします。接続されているプリンターのリストが表示されますので、対象の Form 4 を選択(クリック)し、表示された詳細ウィンドウ内にある「ログのダウンロード」ボタンをクリックしてください。

PreFormメニューからのログダウンロード手順
プリンター詳細から「ログのダウンロード」をクリックします

Step 3: ファイルの保存と添付

ファイルの保存先ダイアログが開きます。デスクトップなど分かりやすい場所を指定して保存してください。保存されたファイルは暗号化されています(拡張子 .formlogs 等)。お客様が開いて中身を確認することはできませんが、そのままメールに添付して販売店へお送りください。

デスクトップに保存されたログファイル
任意の場所にログファイル(.formlogs)が保存されます

【技術パート】失敗しないためのプロの「秘訣」

スムーズな解決のために、現場でよくあるトラブルとその回避策を押さえておきましょう。

■ よくある失敗:アップロードエラーが出る

Form 4 は処理速度が速くデータ量も多いため、稀に本体ストレージがいっぱいでログ生成に失敗することがあります。もしエラーが出た場合は、以下の手順を実行してください。

  • タッチパネルの「ジョブ」メニューを開く。
  • 「履歴」タブを選択する。
  • 古い造形履歴を数件選択し、削除する。
  • 再度、診断ログの送信を試みる。

これで解決するケースが大半です。

■ 成功のポイント:写真との「セット運用」

ログはあくまで「デジタルデータ」です。「造形物が脱落した」「レジン漏れがあった」といった物理的な状況は記録されません。お問い合わせの際は、「ログファイル」に加えて、「状況がわかる写真」をセットで送ってください。これが最短解決への「ゴールデンルール」です。

■ 【重要】写真を撮る前のひと手間

失敗した造形物を撮影する際、レジンでベタベタの状態では表面のディテールが見えません。必ず 洗浄液 3D Medsupo(スリーディーメドサポ) を使用して、未硬化レジンをきれいに洗い流してから撮影してください。洗浄により表面の荒れや欠損が明確になり、私たちもより正確なアドバイスが可能になります。

【応用編】Form 4の性能を維持するために

トラブル対応も大切ですが、ベストなのはトラブルを起こさないことです。

Form 4 はインテリジェントコントロールシステムにより多数のセンサーを監視していますが、センサー表面が汚れていると誤検知を起こし、不要なエラーログを出す原因になります。

日々のメンテナンスには、揮発性が適度でセンサー周りの拭き掃除にも使いやすい 洗浄液 3D Medsupo を活用し、マシンを常に「新品同様」のクリーンな状態に保ってください。これが、Form 4のポテンシャルを最大限に引き出し続けるコツです。

【まとめ】本日のチェックリスト

最後に、トラブル時の対応を振り返ります。

  • トラブル時は、慌てずまず「診断ログ」を取得する。
  • Wi-Fi接続機は「タッチスクリーン」から、オフライン機は「PreForm」から取得する。
  • ログ送信時は、必ず写真を添えて販売店へ連絡する。

「ログの取り方がわからない」「エラーが頻発して業務に支障が出ている」という方は、遠慮なく弊社までご連絡ください。いただいたログを解析し、お客様の Form 4 を万全の状態に戻すお手伝いをいたします。

出典:Downloading and sending diagnostic logs

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i-MAKER 研究室 編集部

株式会社アイ・メーカーが運営する、ものづくり情報サイト「i-MAKER 研究室」の編集部。3Dプリンター・光造形・洗浄の現場に10年以上携わる経験をもとに、実機検証と取材を軸とした記事を制作しています。

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