Form 4  

ほぼすべての造形物が2時間でプリント可能

超高速と工業用品質・かんたん3Dプリント

Form 4はFormlabsの新たな光造形3Dプリンターとして、造形方式から完全にフルリニューアルされました。その最大の特長が「超高速」と「工業用品質」という点に集約されています。新たに採用されたLFDテクノロジーとFormlabsの従来からの自動化テクノロジー誰でも、初心者でも「超かんたん」に3Dプリント可能です。

ほぼすべての造形物が2時間で造形可能

Form 4の新たな特長が「ほぼすべての造形物が2時間以内で造形可能」という点です。この性能はForm4が新たに採用したLFDテクノロジーによって可能になりました。従来のSLA方式とは違い、面で紫外線を照射する方式を採用。高速造形レジンのFastModelレジンで1時間で10㎝の高さ、それ以外のレジンでも平均4㎝/1時間の高さが3Dプリント可能です。また、1個でも複数個でも造形時間は同じです。

ゲームコントローラー

Form 4:1時間38分

FDM方式:3時間37分

光造形方式:4時間11分

Form3+:10時間47分

ロボットハンド

Form 4:2時間1分

FDM方式:3時間54分

光造形方式:3時間37分

Form3+:8時間31分

コネクタ

Form 4:1時間28分

FDM方式:9時間12分

光造形方式:2時間16分

Form3+:9時間43分

射出成型レベルの造形品質を実現

Form 4のもう一つの特長が「射出成型レベル」あるいは「工業用品質」の造形クオリティです。Formlabsでは従来から高精細さや滑らかさが特長の一つでしたが、Form 4では最小50ミクロンのディティールや表面品質を実現し、精度も向上させています。また、スタンダード系レジンなどの強度レベルも向上し、従来を超える工業用グレードの造形クオリティを可能にしました。

成形品レベルの仕上がり

ディティール表現:最小50µmの高精細さ

滑らかな表面品質:50µmのピクセルサイズと
サブピクセル解像度

高精度なアセンブリ:XY軸±0.15%の寸法公差

かんたんで非常に高い安定性

3Dプリンターが扱いにくい理由の一つが、複雑な操作と失敗の恐れが常にある点です。Form 4ではこの操作性と心配を防ぐ安定性についても従来を超える品質を実現しました。Formlabsの特長である自動化テクノロジーによって6種類の制御システムが造形を監視します。検証済みのさまざまな材料でのパラメーター設定で確度高くプリントを成功させます。さらに消耗品の耐久性を向上し、どの材料でも75,000層以上のプリントが可能になりました。

初心者でもかんたん、高品質造形

3Dプリンターの初心者でも、複雑なプリント設定は不要です。Form 4の高い自動化テクノジーによって数クリックで高品質造形が可能です。

Form 4の新たな特長。Form 3からの進化

造形スピードが平均3.5倍に高速化

Form 4では高速3Dプリントが最大の特長で、Form 3に比べて造形スピードが平均3.5倍に高速化しました。FastModelレジンは1時間で10cmの高さまで、それ以外のレジンでも4cmは可能です。

レジンの高速自動供給システム

Form 4ではForm 3に比べてレジンの自動供給システムも改善されました。Form 4では、プリントボタンをクリック後、2分から8分程度ですぐに充填が完了します。

最大造形サイズ30%拡大

Form 4では、Form 3と比べて造形サイズが200 × 125 × 210 mmと造形エリアが拡大しました。Form3では145×145×195mmまでだったため、最大造形サイズで約30%拡大しました。

低コストのレジンカートリッジ

Form 4ではカートリッジ容量は同じ1リットルのまま、容器そのものの形状を変更し、63%少ないプラスチック廃棄量を実現しました。消耗品としてのランニングコストも下がりました。

新レジンタンク:耐久性がUP

Form 4専用のレジンタンクでは、レジンに触れても劣化しない品質に改良され、交換目安はどのレジンでも75,000レイヤーの造形に耐えられる耐久性に向上しました。これは平均的なユーザーで1-2年程度の使用期限です。

メンテナンス性の向上

Form 4では、ディスプレイで造形するため、LPUのメンテナンスがなくなりました。また、レジンタンクの取り付け方法がワンタッチ着脱方式になり、メンテナンスフリーで使える仕様に向上しています。

高い安定性を持つForm 4の新機構

1.カメラ: リモート監視とトラブルシューティングを可能に   
  します。

2.レジンレベルセンサー: レジンタンク内のレジン量を正確
  に計測

3.荷重センサー: 材料や形状に応じて造形速度と造形品質の
  バランスを最適化

4.レジン温度センサー 造形中のレジン温度を監視

5.残留物検出ミキサー: タンク内で硬化済みレジンの有無を
  チェックし、造形失敗の可能性を素早く検出

6.プリンタのレベリングセンサー: プリンタを水平に設置さ  
  せることでタンク内のレジン量計測と供給を補助

Form 4の新造形テクノロジーLFDとは

Form 4 に採用されているLFDテクノロジーはLow Forced Displayの略で、Form 3に採用されていたLFS(Low Force Stereolithography )のディスプレイ版というコンセプトです。 これまでFormlabsはSLA方式での光造形3Dプリンターでしたが、DLP方式やLCD方式と比べて、造形スピードが遅いという課題が残されていました。一方で、DLP方式はコストが高く、LCD方式は信頼性が低いという課題もあり、LFDは各造形技術の課題を解決し、高速性と信頼性を両立した方式といえます。

LFDの仕組みとは

LFD方式は主にLCD方式をベースにしています。LCD方式は安価な光造形3Dプリンターに採用されている主要な造形技術ですが、LFDの場合には、単なるLCDではなく、①高品質、②高耐久、③超高速を実現させるためにさまざまな技術が施されています。


照射時間6000時間の超高出力LEDを60個搭載

Form 4のLED方式では、超高出力LEDが60個搭載されています。このLEDは超高出力の照射可能で高速造形を実現します。またこのLEDはバッフル板とレンズアレイによって均一で平行な光を照射することが可能で、どの場所で造形しても綺麗な仕上がりが可能です。また、耐久期間が非常に長く、6000時間の造形が可能です。積層に換算すると、一般的な材料で500万層の積層が可能です。ちなみにこのバックライトユニットは損傷した場合、簡単に交換が可能です。


ライトプロセッシングユニット4で
高速で造形

Form 4は上記のバックライトから照射される光をライトプロセッシングユニット4(LPU4)で積層する形状だけに光をあてて形にします。業界最高の光学出力を有し、50ミクロンの高精細LCDによって高精細、滑らか、高精度で造形を行います。


剥離力を抑えるリリーステクスチャ

Form 4では、Form3同様に剥離力を抑えるリリーステクスチャを採用しています。光造形の課題の一つが、レジンの液面からプラットフォームをはがすときに剥離力がかかってしまう点です。Form 4では、LFDユニットの最上部にリリーステクスチャ―といわれるフィルムを採用し、レジンタンクとLFDユニットの間に空気の通り道を作ることで、剥離力を低減することを実現しています。

Form 4のレジン材料

Form 4では、1台で30種類以上の豊富なレジン材料に対応しています。プロトタイピングから治工具、フィギュア、模型、高強度パーツ、シリコーン品など幅広い用途に対応しています。

スタンダードレジン

Form 4のスタンダード系レジンでは、コストが下がるだけではなく、造形品質、強度、精度などが向上しました。

スタンダードグレイV5

深みのあるグレーでマットな仕上がり

スタンダードホワイトV5

黄色っぽさが低減され、より鮮明な白に

スタンダードクリアV5

従来のクリアよりも黄色みを減少し、より透明性UP

スタンダードブラックV5

深みのある黒色で、ディティールが鮮明に

超高速レジンFast Model Resin

105 mm/時以上での造形が可能

精密モデルレジンPrecision Model Resin

最高級の精度と高精細さを両立

カラーキット

CMYKWインクで調色が可能に

高強度系レジン

高強度系レジンは、ABSやPP、ESDのラインナップ

タフ2000
(ABSライク)

ABSに近い剛性と強度を持ち、曲がりにくく頑丈

デュラブル
(PEライク)

剛性と程よい柔軟性を持ち、PEに近い強度を持つ

タフ1500
(PPライク)

耐衝撃性に優れ折り曲げてもおれないPPライクのレジン

ESD(静電気散逸性)
レジン

ABSと同等の強度を持ち、静電気散逸性を持つレジン

ゴム・柔軟性レジン

フレキシブル80A

ショア硬度80Aのゴムライクレジン

エラスティック50A

ショア硬度50Aのゴムライクレジン

その他のエンジニアリングレジン

ハイテンプ(高耐熱)
レジン

最大で耐熱性が238度を持つ高耐熱レジン

高硬度リジッド4000
レジン

ガラス繊維配合で高硬度、耐熱性、耐薬品性を持つレジン

高硬度リジッド10K
レジン

ガラス繊維配合で最高の高硬度、耐熱性、耐薬品性を持つレジン

鋳造用レジン

キャスタブルワックス
レジン

ジュエリー鋳造用ワックスモデル専用のレジン

キャスタブル40レジン

ジュエリー鋳造用ワックスモデル専用のレジン

Form 4の消耗品

Form 4専用
ビルドプラットフォーム

造形サイズ200 × 125 × 210mmに拡大

Form 4専用
ビルドプラットフォームフレックス

リリースハンドル付きでより取り外しやすさが向上

Form 4専用レジンタンク

耐久性が向上。75,000レイヤーまで造形が可能に

Form 4専用ミキサー

レジンタンクと別売りに。1個で使いまわしも可能

Form 4の後処理ソリューション

Form 4では後処理ツールも新たに登場し、より造形後のソリューションがスムーズになりました。また低毒性で、臭いも少なく、産業廃棄物処理の手間やコストも不要の洗浄ソリューションも提供しています。

FormWash2

FormWash2は、Form 4で拡大したビルドプラットフォームのサイズに対応しています。洗浄の攪拌機能が3倍パワーアップしているだけではなく、溶剤の使用量を調整できるのが特長です。Form 3やForm 2のプラットフォームも着脱が可能です。

FormCure

FormCureは、3Dプリントされたオブジェクトを二次硬化させるためのUV硬化機です。適切な硬化を行うことで、造形物の強度や柔軟性を高め製品の品質や耐久性が向上します。

環境にやさしい洗浄液とお手軽洗浄サービス(オプション)

樹脂製品の洗浄に使用される洗浄液は、環境に配慮されたものや効率的な洗浄が行えるものが用意されています。また、お手軽な洗浄サービスも利用可能です。

3Dメディカルクリーン 17.7L

3Dメディカルクリーン 17.7Lは、エタコール同様毒性が低く、臭いが少なく有機則に該当しない洗浄液です。また廃液の回収もセットで行い産業廃棄物処理の手間をなくします。

3Dメディカルクリーン 4L

3Dメディカルクリーン 4Lは、エタコール同様毒性が低く、臭いが少なく有機則に該当しない洗浄液です。また廃液の回収もセットで行い産業廃棄物処理の手間をなくします。

Form 4 スペック

造形方式Low Force Display™(LFD)
最大造形サイズ(幅 x 奥行 x 高さ)20.0 × 12.5 × 21.0 cm
XY軸解像度 50ミクロン
平均造形速度(積層ピッチ100µmの場合)40mm/h
最高造形速度100mm/h
レジンタンクの耐用期間Formlabs提供のどの材料でも75,000層以上
プリンタ重量18.3 kg
プリンタ寸法39.8 × 36.7 × 55.4 cm
保証およびサービス1年間の製品保証
別途、有料サービスおよび延長保証あり
ソフトウェア使用環境Windows 7以降 Mac OS X 10.12以降
利用可能なファイル形式STL、OBJ、3M

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