本文へ飛ぶ
Formlabs製品ガイド

Form 4 レジンカートリッジ認識エラー復旧ガイド【4ステップで解決】

i-MAKER 研究室 編集部 | 公開 2026.01.05 読了 約6分

Form 4 レジンカートリッジ認識エラー復旧ガイド【4ステップで解決】

「レジンカートリッジを入れているのに『カートリッジなし』と表示される」
「新品のレジンなのに『空』と表示されて造形が止まってしまう」

Form 4 / Form 4Lの圧倒的な造形スピードを活かそうとした矢先に、こうしたセンサーエラーが発生するのは、現場にとって大きなストレスです。

■ 解決の鍵

Form 4世代から採用された「RFID検知」と「ロードセル(重量センサー)」の仕組みを理解すれば、それが故障なのか、一時的なエラーなのかの切り分けはご自身で可能です。今回は、私たち販売店が現場で行っているトラブルシューティングの標準手順を公開します。

準備編:理解しておくべき基本

作業に入る前に、Form 4がどのようにレジンを管理しているか、2つの重要なセンサーについて理解しておきましょう。

センサー名称 役割 設置場所
RFIDステッカー 「レジンの種類(素材)」を識別するID カートリッジ側面(下部スカート部分)
ロードセル 「レジンの残量」を重量で追跡する プリンター本体のカートリッジホルダー底部

なぜこれが必要か?

従来機とは異なり、Form 4はより正確な残量管理と自動給液を行っています。エラーが出た場合、上記2つのセンサーのどちら(あるいは両方)に異常があるかを見極めることが、最短での復旧への近道です。

実践編:プロが教えるステップ・バイ・ステップ

ここでは、修理や部品交換を検討する前に、現場ですぐに試せる復旧フローを「可能性が高い順」に解説します。

Step 1: ソフトウェア側のリセットと更新

一時的な通信エラーやバグの可能性があります。まずは最も簡単な方法から試します。

  • 本体背面の電源スイッチをオフにし、10秒ほど待ってから再度オンにします(再起動)。
  • タッチパネルのホーム画面から 「設定」 > 「ファームウェアのアップデート」 をタップします。
  • 更新がある場合は「Update」をタップし、最新の状態にします。
Form 4 タッチパネルでのファームウェア更新画面
設定メニューからシステム更新を確認します

これで改善しない場合は、ハードウェア側の確認に進みます。

Step 2: カートリッジの「入れ替え検証」

エラーの原因が「プリンター本体」にあるのか、「特定のカートリッジ個体」にあるのかを切り分けます。

  • エラーが出ているカートリッジを取り外します。
  • 手元にある「別のレジンカートリッジ」(使いかけでも可)を挿入します。
  • 別のカートリッジが正常に認識される場合、「最初のカートリッジのRFIDタグ不良」の可能性が高まります。
  • (Form 4が2台ある場合)認識しなかったカートリッジを、もう一台の正常なForm 4に挿入して確認します。

Step 3: RFIDステッカーと設置面の確認

カートリッジ側の問題が疑われる場合、物理的な状態を確認します。Form 4のカートリッジは従来のForm 3とは異なり、RFIDタグの位置が変わっています。

  • カートリッジの「側面(下部のスカート部分)にある銀色の四角いステッカー(RFID)」を確認します。
  • ステッカーが汚れている、剥がれかけている、または紛失していないかを目視します。
  • 汚れがある場合は、少量の洗浄液 3D Medsupo(スリーディメドサポ)を含ませたキムワイプ等で優しく拭き取ります。
  • 同時に、プリンター本体側の接点(カートリッジホルダー内壁のセンサー部)にレジンが付着していないかも確認し、必要であれば清掃します。
Form 4 カートリッジ側面下部のRFIDステッカー位置
カートリッジ側面下部にあるRFIDステッカーの状態を確認してください

Step 4: ロードセルのキャリブレーション(残量エラーの場合)

「満タンなのに空と出る」といった重量の誤検知の場合、ロードセル(重量計)のズレが原因です。以下の手順で補正を行います。

  • タッチパネルのホーム画面から「設定」 > 「ツール」 > 「較正(キャリブレーション)」 > 「カートリッジのロードセル」をタップします。
  • 画面の指示に従い、カートリッジを取り外した状態で校正を実行します。
Form 4 ロードセル校正画面
メニューからロードセルの再調整が行えます

技術パート:失敗しないためのプロの「コツ」

トラブルを未然に防ぐための、プロの視点からの運用ポイントです。

よくある失敗

レジンが漏れた状態で放置し、センサー表面やRFIDステッカーの上で硬化してしまい、読み取れなくなるケースが多く見られます。タンク交換時などは液だれに十分注意してください。

成功のポイント(運用アドバイス)

  • カートリッジは優しく扱う
    側面のRFIDタグは精密な電子部品です。カートリッジ同士を強くぶつけたり、ステッカー部分を汚れた手で触れたりしないようにしてください。
  • エラー時の連絡方法
    どうしても認識しない場合、サポートへ連絡する際は「カートリッジのロット番号」(ボトル記載の数字)を伝えると、交換対応がスムーズに進みます。

応用編:さらなる効率化へ

センサーエラーによる停止時間を減らすことは、Form 4の圧倒的な造形スピードを無駄にしないための絶対条件です。

また、トラブルなく造形できた後の工程でも時間をロスしないよう、私たちは洗浄工程に洗浄液 3D Medsupo(スリーディーメドサポ)の導入を推奨しています。
可燃性リスクの少ない安全な運用と、高い洗浄力による後処理の時短は、Form 4の高速生産ラインにおいて最適なパートナーとなります。「造形は速いのに、洗浄とメンテナンスに時間がかかる」という課題を解決するために、ぜひ合わせてご活用ください。

まとめ

本日のトラブルシューティングのチェックリストです。まずは以下の3点を確実に行ってください。

  • 再起動とファームウェア更新でソフト面をクリアにする。
  • 別のカートリッジで「個体不良」か「本体不良」かを特定する。
  • カートリッジ側面のRFIDステッカーの汚れや剥がれを目視で確認する。

⚠ これでも解決しない場合

Step 1〜4を行っても改善しない場合、プリンター内部のRFIDボードまたは配線(ケーブル)の不具合の可能性が高くなります。
これ以上の分解は専用工具が必要な場合もありますので、無理をせず弊社までお問い合わせください。

出典:Resin cartridge not detected properly (Form 4 and Form 4L generation)

\ IPA廃液の処理にお困りではありませんか? /
3D Medsupo製品と回収のイメージ

3D Medsupo(メドサポ)

非有機溶剤で「毒性なし・臭いなし」。さらに「廃液回収サービス付き」だから、面倒な産廃処理の手間とコストをゼロに。
★ キャンペーン中 今なら使用済みのIPA廃液も回収します!

Form 4 / 4L 導入のご相談

「実機で機能を確認したい」「造形サンプルの依頼」「お見積り」など
専門スタッフが丁寧にお答えします。

この記事をシェア
ご相談・無料サンプル
光造形の導入・運用、3DMedSupoのご相談

洗浄液の選定、レジンの相談、お見積りなど、お気軽にご相談ください。無料サンプルもご用意しています。

AUTHOR
i-MAKER 研究室 編集部

株式会社アイ・メーカーが運営する、ものづくり情報サイト「i-MAKER 研究室」の編集部。3Dプリンター・光造形・洗浄の現場に10年以上携わる経験をもとに、実機検証と取材を軸とした記事を制作しています。

3DMedSupo 無料サンプル

光造形の導入・運用でお困りですか?

洗浄液の選定、レジンの相談、お見積りなど、お気軽にご相談ください。

お電話: 042-444-7220(平日 9:00-17:00)