本文へ飛ぶ
Formlabs製品ガイド

Form 4のカバーが勝手に閉じる?部品交換なしで直す緊急メンテ手順

i-MAKER 研究室 編集部 | 公開 2025.12.23 更新 2026.04.15 読了 約5分

Form 4のカバーが勝手に閉じる?部品交換なしで直す緊急メンテ手順

「造形後にForm 4のカバーを開けても、手を離すと勝手に下がってきてしまう」
「取り出し作業中にカバーを片手で支えなければならず、作業効率が落ちている」

このような症状に直面していませんか? これは、カバーの開閉を支えるヒンジやダンパーの消耗・不具合によって発生します。本来であれば「ヒンジ交換キット」による修理が必要ですが、部品が届くまでの間、生産を止めるわけにはいきません。

実は、本体背面の「あるネジ」を1本取り外すだけで、交換部品がなくてもカバーを開いた状態で維持できるようになります。今回は、ダウンタイムを最小限に抑えるための、プロの現場テクニック(応急処置)を解説します。

【準備編】作業前に理解しておくべきこと

Form 4世代のカバーは、複数のヒンジとダンパーによって制御されています。これらが経年劣化や負荷によって機能しなくなると、カバー自体の重さに耐えられず、閉じてしまいます。

今回の処置は、カバーの開き具合を物理的に制限している「ハードストップ(開き止め)」を解除し、可動域を広げることで、自重による落下を防ぐ方法です。あくまで応急処置ですが、部品到着までの「つなぎ」として非常に有効です。

作業に必要な機材・環境

  • 2.5mm 六角ドライバー ※本体のツールキャンディ内に収納されています。
  • ウエス(布):ネジ落下防止の養生用
  • 十分な作業スペース:本体背面へアクセスするため

安全上の絶対ルール

■ 作業前には必ず以下の手順で電源を遮断してください

  • プリンターの電源スイッチをオフにする。
  • 電源ケーブルをコンセントから抜く。
  • そのまま5分間待機する(内部コンデンサの放電待ち)。

【実践編】ハードストップネジの取り外し手順

それでは、実際の作業手順をステップごとに解説します。

Step 1: 背面パネルへのアクセスと準備

プリンターの電源を完全に落とし、放電時間を終えたら、背面にアクセスできる広いスペースを確保します。 背面パネルを取り外し、内部のヒンジ機構が見える状態にします。

Form 4の背面パネルを取り外している様子
背面パネルを取り外し、内部機構にアクセスします

Step 2: 対象となる「ハードストップネジ」の特定

プリンターの背面から見て「右側」のヒンジに注目します。 ヒンジ構造の中に、カバーの開く角度を制限しているネジ(ハードストップネジ)があります。他の固定ネジと間違えないよう、位置を正確に特定してください。

Form 4右側ヒンジのハードストップネジの位置
背面から見て「右側」にあるヒンジのネジを緩めて外します

Step 3: ネジの取り外しと落下防止(最重要)

2.5mmの六角ドライバーを使用して、特定したネジを緩めて取り外します。 ここで最も注意すべき点は、「ネジをZタワー内部(本体の隙間)に落とさないこと」です。

具体的な操作:

  • ネジの下にある隙間に、ウエスを隙間なく詰め込みます(養生)。
  • ドライバーでネジを緩めます。
  • ネジが完全に外れる直前で指を添え、確実に回収します。

Step 4: 動作確認とパネルの復旧

ネジを取り外したら、カバーを開閉して動作を確認します。 以前よりもカバーが大きく後ろへ倒れるように開き、その位置で固定されるはずです。カバーの可動域が広がり、自重で閉じなくなります。

問題なく自立することを確認したら、背面パネルを元の通りに取り付けます。

【技術パート】失敗しないためのプロの運用アドバイス

よくある失敗:ネジの落下

取り外したネジを誤ってプリンター内部の隙間に落としてしまうトラブルが散見されます。内部の駆動部(モーターやレール)にネジが噛み込むと、異音や致命的な動作不良の原因となります。

成功のポイント

マグネット付き工具の推奨
ドライバーの先端が磁石になっているものを使用すると、落下の・リスクを大幅に減らせます。

周辺の清掃もセットで行う
カバー周りのメンテナンスを行う際は、ついでにカバーの取っ手部分などに付着したレジン汚れも拭き取りましょう。洗浄液 3D Medsupoを染み込ませたウエスで拭くことで、レジンのベタつきを安全かつ強力に除去できます。常に清潔な状態を保つことが、トラブルの早期発見に繋がります。

【応用編】Form 4のパフォーマンスを維持するために

今回の処置はあくまで「部品交換までのつなぎ」です。作業後は速やかにFormlabsサポートまたは販売店へ連絡し、正規の交換キットを手配してください。

Form 4は、LFD(Low Force Display)技術による圧倒的な造形スピードが最大の武器です。ハードウェアの些細な不調でそのスピードを殺さないよう、日頃から「異変を感じたらすぐメンテナンス」を行う習慣をつけましょう。

また、私たちは、高頻度な運用を支えるワークフローとして、メンテナンス後の清掃やパーツ洗浄にコストパフォーマンスに優れた洗浄液 3D Medsupoを標準採用しています。 「高性能なプリンター」と「運用コストを抑える消耗品」の組み合わせこそが、利益を生む3Dプリント環境の正解です。

まとめ

本日の作業内容を振り返ります。

  • カバーが下がる現象は、右ヒンジの「ハードストップネジ」除去で一時的に回避できます。
  • 作業時は必ず電源をオフにし、ネジの内部落下防止(養生)を徹底してください。
  • これは応急処置です。並行して正規の交換部品を手配しましょう。

「自分での分解作業が不安」「どのネジか判断がつかない」という方は、弊社にご相談ください。実機写真を用いたアドバイスや、検証済みサンプルのご案内も可能です。

出典:Cover won’t stay open (Form 4 generation)

\ IPA廃液の処理にお困りではありませんか? /
3D Medsupo製品と回収のイメージ

3D Medsupo(メドサポ)

非有機溶剤で「毒性なし・臭いなし」。さらに「廃液回収サービス付き」だから、面倒な産廃処理の手間とコストをゼロに。
★ キャンペーン中 今なら使用済みのIPA廃液も回収します!

Form 4 / 4L 導入のご相談

「実機で機能を確認したい」「造形サンプルの依頼」「お見積り」など
専門スタッフが丁寧にお答えします。

この記事をシェア
ご相談・無料サンプル
光造形の導入・運用、3DMedSupoのご相談

洗浄液の選定、レジンの相談、お見積りなど、お気軽にご相談ください。無料サンプルもご用意しています。

AUTHOR
i-MAKER 研究室 編集部

株式会社アイ・メーカーが運営する、ものづくり情報サイト「i-MAKER 研究室」の編集部。3Dプリンター・光造形・洗浄の現場に10年以上携わる経験をもとに、実機検証と取材を軸とした記事を制作しています。

3DMedSupo 無料サンプル

光造形の導入・運用でお困りですか?

洗浄液の選定、レジンの相談、お見積りなど、お気軽にご相談ください。

お電話: 042-444-7220(平日 9:00-17:00)