FormlabsからドラフトレジンV2とリジッド10Kレジンが登場

Formlabsの二つのレジンが登場

光造形3Dプリンターとして世界的な人気を誇るForm3とForm2。

最大の特長が1台で豊富な材料が使える点にあります。カートリッジとレジンタンクを差し替えるだけで簡単にセットアップができ、多彩な用途に対応しています。

今回はそんなFormlabsのレジンのうち、2つのレジンが新たに登場しました。

第一が高速プロトタイプ専用に使われるドラフトレジンからV2の登場です。
ドラフトレジンは300ミクロンの積層ピッチで、スタンダードレジンの数倍のスピードをほこっていましたが、さらに見た目が向上し進化しました。

第二がガラス繊維が配合された滑らかな質感と硬さを持つリジッドレジンから10Kの登場です。
リジッドレジンは、剛性が高く、陶器のような白い質感が特長でしたが、さらに剛性が強化された高強度なエンジニアリングレジンが登場しました。

いずれも11月2日から出荷いたします。

左がドラフトV2、右がリジッド10K

ドラフトレジンV2:高速と見た目を両立

今回バージョンアップしたドラフトレジンV2は、グレイレジンの4倍のスピードを実現したレジンです。また従来のドラフトレジンが300ミクロンの積層ピッチでしたが、今回からは100ミクロンと200ミクロンの2種類に変更されます。

ドラフトレジンV2

積層ピッチの細かさを保ったまま、なおかつ造形スピードも向上しています。
下記はグレイレジンとの比較表ですが、ドラフトレジンの200ミクロンを使用すればプリント時間が圧倒的に短縮することが可能です。

ドラフトV2とグレイレジンの比較

またドラフトレジンV2は高速を実現するだけではなく、品質も落とすことなく造形が可能です。再配合されたドラフト樹脂により、層の厚さが33%減少することに成功し、表面仕上げが従来のドラフトレジンよりも改善されました

こうした高速造形は今後発売が予定されている大型造形ができるForm3Lでも期待されます。

ドラフトV2の使用条件*

・Form2の場合:レジンタンクLTが必要です。
・最新のPreFormとファームウェアへアップデートしてください。

リジッド10Kレジン:最高の剛性を実現

リジッド10Kレジンは従来のリジッドレジンのラインナップに新たに加わったレジンです。これまでのリジッドレジンはそれに伴い名前がリジッド4000レジンに変更になりました。

リジッド10K

新たな10Kレジンはリジッドよりもさらにガラス充填性の高い材料でFormlabsのレジンの中では最も剛性の高い材料となります。

リジッド10Kは強度、剛性、熱的/化学的な安定性を実現することで、タービンおよびファンの羽、治具、工具、エンジニアリング用途のケーシング、射出成形用の樹脂型といった用途に最適です。

リジッド10Kの使用条件*

・Form2の場合:レジンタンクLTが必要です。
・最新のPreFormとファームウェアへアップデートしてください。
・FormCureで2次硬化処理をすることで、リジッド10Kが本来もつ材料物性が得られます。

ドラフトレジンV2とリジッド10Kレジンは11月2日から出荷開始いたします。
またサンプルをご希望の場合にはお気軽にお申込みください。

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