Form3の使用の注意点

Form3を使用する際の注意点について

Form3は、ハードウェアもソフトウェアも非常に簡単で使いやすい3Dプリンターです。ユーザーが細かいプリント設定などパラメーターを調整する必要がなく、誰でも3Dデータがあれば、すぐさま3Dプリントすることができます。

またレジンの交換も非常に簡単で、カートリッジとタンクの二つを付け替えるだけで、1台の3Dプリンターでいろいろな材料を使用することができます。

さらにForm3はメンテナンスフリーに近い3Dプリンターですが、以下の注意点は十分注意が必要です。

このように非常に簡単な3Dプリンターですが、いくつか使用するに際して注意点があります。造形前に一読することで、ヒューマンエラーによるミスプリントや失敗をなくしてくれます。

レジンに関する注意点

Form3の注意点のうちで最も注意を払わなければならない存在がレジンです。レジンの状態を正しく保つかどうかで、ミスプリントを防ぎ、正しく使用することができます。

Form3レジン

レジンカートリッジとタンクはワンセット

Form3は10種類を超えるさまざまな材料がラインナップされており、カートリッジとタンクを差し替えるだけで使用することができます。

これはカートリッジとタンクにチップが搭載されており、Form3本体がセンサーでチップを読みとってレジンの種類を認識し、レーザーの当て方や温度などを最適な状態に自動設定してくれます。

そのため、カートリッジとタンクは基本1セットになっており、グレイレジンを使用するとそのタンクはグレイレジン専用のタンクになります。他のレジンに変える場合には、タンクも新たなものに差し替えて使用する必要があります。

例えばグレイレジンのタンクを装填した状態で、別のレジンを装填してもプリントは開始できません。

レジンを混ぜるのはNG

レジンタンクは基本レジン1種類に対応しているため、レジンを混ぜることはNGです。Form3は、各材料ごとのプリント設定を3Dプリンター本体が自動で設定してくれるため、ユーザー側でパラメーターをいじることができません。

そのため、レジンを混ぜてしまうと、レーザービームの当て方や温度などが最適な状態にならないため、造形不良を引き起こす可能性があります。

他社製のレジンは使用できない

Form3は他社製のレジンを使用することができません。Form2まではオープンモードという他社製のレジンを使用する機能が搭載されていましたが、Form3からはメーカー純正の材料のみなります。

これも材料ごとのプリント設定が自動で行われるため、他社製の材料に最適なプリント設定ができないためです。

厳密にいうと空のカートリッジに他社製のレジンを入れば使用することができますが、その場合はそのカートリッジにもともと入っていたレジン(例えば、グレイのからのカートリッジならグレイと認識されるように)の設定でプリントされます。

その場合は、レジンの温度やレーザーの当て方が正しく当たらず造形できない可能性があります。この他社製レジンによるミスプリントなどは保証対象外になります。

レジンタンクの注意点

レジンタンクの状態もForm3の造形に大きな影響を与えます。レジンタンクに最新の注意を払うことで、常に高品質な造形を保つことができます。

Form3 レジンタンク

レジンタンクの摩耗に気を付ける

レジンタンクは消耗品です。紫外線レーザービームが当たることでだんだんと摩耗してコーティングが剥げてきます。レジンタンクが摩耗したままの状態で使用すると、造形が正確にできず、滑らかさや精度に影響を与えます。

レジンタンクはレジン3本~10本程度で交換が必要です。積層ピッチや造形物の大きさ、プリントする場所などによって異なりますが、同じ場所でプリントしていると摩耗が早くなるため、プリント位置を変えることで長く使用することができます。

※レジンタンクの摩耗や手入れについては「Form3のメンテナンス編」でご紹介します。

レジンタンク内のごみに気を付ける

プリントが失敗に終わったりした後は、レジンタンク内に固まったレジンの塊や硬化後のごみなどが入っている可能性があります。もしミスプリントなどの後にForm3を使用する場合には、レジンをろ過して余分なごみを除去してから造形することをお勧めします。

レジン内にごみなどが入っていると、造形ができなくなったり、ワイパーが外れてしまったりする可能性があります。

ワイパーの向き

Form3のレジンタンクにはワイパーが搭載されています。ワイパーはレジンを攪拌してくれてレジンタンク内の温度と粘度を均一にしてくれる効果があります。Form3のワイパーはマグネットで止められていますが向きが正しくついてないと造形中に外れてしまう可能性があります。

Form3ワイパー

ビルド・プラットフォームの注意点

ビルド・プラットフォームの状態も常に正しい状態に保つことで造形が正しく行うことができます。

Form3 ビルドプラットフォーム

レジンを交換する際の注意点

Form3は、レジンを交換する際にレジンカートリッジとレジンタンクを差し替えれば簡単にプリントを開始することができます。しかしその際に注意しなければならない点が、ビルド・プラットフォームの洗浄です。

ビルド・プラットフォームは全レジン共通なため、前に使用したレジンがべったりとくっついているケースが多く、違うレジンを使用する場合にはIPA(イソプロピルアルコール)やエタノールでしっかりと前のレジンをふき取ってから使用してください。

もし前のレジンがついた状態で別のレジンでプリントを開始すると、レジンが混ざってしまいミスプリントを引き起こします。

ビルド・プラットフォームの傷に気を付ける

ビルド・プラットフォームも消耗品です。ビルド・プラットフォームは造形後にスクレイパーなどの工具ツールで造形物を取り外しますが、その際についた傷によってだんだんと摩耗します。

この傷が深くなり広がると、造形中にレジンが固まって入り込んでしまい、造形物とくっついてしまい造形後に取り外せなくなってしまいます。取れなくなるとビルド・プラットフォームは交換する必要があります。

ビルド・プラットフォームの交換は使用頻度にもよりますが1年ほどで交換が目やすです。

電源環境の注意点

Form3を使用する環境の部分でもご紹介しましたが、Form3を使用する電源環境にも注意が必要です。

その最大のポイントはタコ足などを使用せず、Form3をなるべく壁からの直電(直電が難しい場合には1本の延長ケーブルでForm3と壁のコンセントをつなぐ)で接続します。

タコ足などを使用している場合、その場所の電圧環境によっては、レーザー出力が十分に得ることができず造形が正しくできない可能性があります。

Form3電源

2020.2.28 投稿者:i-maker

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