トップ / ⑤ 使いこなす(熟練) / U2. デュアル成功率を上げる
U2.デュアル成功率を上げる
デュアル造形でいちばん多い失敗は、使っていない側のノズルから樹脂がにじんで、造形物が汚れることです。これを防ぐ3つの対策を紹介します。いずれも ideaMaker の詳細設定(テンプレート横の歯車)から設定できます。
その前に大前提
デュアルがうまくいかないときは、まず必ずS4 オフセット調整(左右ノズルの高さ・位置合わせ)をやり直してください。土台が合っていないと、どんな対策をしても安定しません。
対策1:ワイプウォール(造形物を壁で囲う)
造形物のまわりに薄い壁を立てて、待機側ノズルから垂れた樹脂が造形物本体に付くのを防ぐ方法です。垂れた分は壁のほうに付くので、本体がきれいに保てます。
用語:ワイプウォール造形物を覆うように立てる薄い壁のこと。「ワイプ=拭き取り」で、にじんだ樹脂を本体の代わりに受け止める役割です。
設定:詳細設定 →「漏出」→「ワイプウォール」にチェック。
標準のワイプウォールモデル(赤)を筒状の壁(白)で囲みます。
「底面の輪郭に沿う」タイプモデルの形に沿わせて、材料を節約できます。対策2:ワイプタワー(捨て塔でノズルをぬぐう)
造形物とは別に、小さな塔を一緒に造ります。ノズルを切り替えた直後、新しい色で造り始める前に、この塔でノズル先の古い色・余分な樹脂をぬぐい落とします。色が混ざるのを防ぎ、境目をくっきりさせます。
用語:ワイプタワーノズルの汚れを拭き取るための捨て塔(捨てる前提の塔)のこと。造形物の外側に立て、色の切り替え時のにじみを受け止めます。完成後は捨てます。
設定:詳細設定 →「漏出」→「ワイプタワー」にチェック。塔の形は長方形・円形・八角柱から選べます(造り方のモードも「インターレース/同心円状/複数」から選択できます)。
長方形
円形
八角柱対策3:未使用ノズルの冷却
使っていない側のノズルは、熱いままだと先から樹脂がじわっと垂れてきます。待機中のノズルを少し冷ましておくことで、この垂れを抑えられます。
用語:未使用エクストルーダーを冷却するいま造っていない側のノズル(=待機ノズル)の温度を下げて、樹脂が垂れにくくする機能のこと。
設定:詳細設定 →「温度」→「未使用エクストルーダーを冷却する」にチェック。
どれから試す?
まずはワイプタワーだけでも効果を感じやすいです。それでもにじみが気になるならワイプウォールを追加、垂れが激しいときは冷却も合わせる、という順で足していくと分かりやすいです。3つ全部入れると材料と時間は少し増えますが、仕上がりは安定します。
このページでおさえること
① にじみ対策は3点セット(壁・捨て塔・冷却)。 ② ワイプウォール=囲う壁/ワイプタワー=ぬぐう捨て塔/冷却=待機ノズルを冷ます。 ③ いずれも「漏出」「温度」タブから設定。 ④ まずは S4 オフセット調整が合っていることが前提。