リジッド 10K(Rigid)レジン Form3/Form2 専用

リジッド10Kレジン。最高レベルの剛性を実現

リジッド10KレジンはFormlabsのリジッドレジンの新たなレジンです。従来のリジッドよりもガラス繊維が多く配合されており、Formlabsのレジンの中では最高レベルの剛性を誇ります。これにより短期射出成形金型マスターとインサートや治具工具などエンジニアリンググレードの用途に最適です。

強度と耐熱性、耐薬品性も備える

リジッド10Kレジンは、耐熱性や強度も向上しました。耐熱性は二次硬化することで160度を超え、曲げ弾性率や引張強度も向上。耐薬品性も備え、より高要求な条件が求められるエンジニアリング用途に最適です。

マットで寸法精度の高い造形

リジッド10Kレジンはガラス繊維の配合量が増えたことで見た目のマット感がより向上しました。また寸法精度も比較的高く、より美しく正確な仕上がりが可能です。

リジッドレジンの仕上げ 後処理の注意点

リジッド レジンを使ってプリントする時は、レジンタンクLTを使用する必要があります。標準的なレジンタンクはリジッドレジンと互換性がありません。標準的なレジンタンクのシリコン層は、硬化していない素材と接触すると膨張する習性があるため、リジッドには不向きです。
リジッド レジンでプリントしたパーツの洗浄にForm Washを使う場合は、プリントしたパーツを15分間、IPAの中ですすぎ洗いします。洗浄後は、二次硬化に移る前に、パーツを完全に乾燥させてください。
リジッド レジンでプリントしたパーツを洗浄する時は、他の樹脂でプリントしたパーツの洗浄に使用したバケットを使わないようにしてください。リジッドレジンで洗浄すると、硬化せずに残った液状のリジッドに含まれるガラスの粉末で白く濁るようになります。同じバケットで他の樹脂でプリントしたパーツを洗浄すると、白いガラス粉末が他のパーツの表面に付着し、表面の均一性が失われる可能性があります。
リジッド レジンを使ってプリントしたパーツは、スタンダードレジンでプリントしたパーツよりも、ビルドプラットフォームから取り外しにくい場合があります。その時は、熱風を吹きかけると、ビルドプラットフォームが温まり、取り外しやすくなります。

安全な取り扱い

樹脂は直射日光に晒されない冷暗所で保管するようにしてください。Formlabsのプリンターの最適な運転温度は、18～28℃です。最適なプリントを実現するためには、樹脂もこの温度の範囲内で保管してください。樹脂が入った容器は、常にキャップを締めた状態にしておいてください。また、火元からも遠ざけてください。さらに、保管している樹脂を月に一度、軽く振っておくと、色素が沈殿するリスクを軽減できます。プリントを開始する前も同様に、色素の沈殿を防ぐために、樹脂を撹拌するかタンク内に充填した後でまんべんなくかき混ぜるようにしてください。Formlabsの樹脂は安全面に最大限配慮していますが、お使いになる際は、一般的な接着剤や家庭用洗剤を使用する時と同様の注意が必要です。揮発性の溶剤は含まれていないため、特別な換気は必要ありませんが、皮膚への接触は避けることをお薦めします。樹脂の取扱い方法の詳細については、Formlabsが発行している製品安全データシートをダウンロードするか、オンラインで樹脂メンテナンスのヒントをご覧ください。