3Dスキャナーの選び方
3Dスキャナーを選ぶために
3Dスキャナーには現在、あらゆる種類、メーカーが登場しています。価格帯も1台数万円もものから、数百万円と幅広く、タイプもデスクトップからハンディまでさまざまです。フルカラーが可能なものや、高精度のものなど用途も非常にさまざまです。本コンテンツでは、そんな多種多様な3Dスキャナーの中から最適な1台を選んでいただくために3Dスキャナーのすべてについてまとめたものです。

3Dスキャナーとは?
3Dスキャナーとはそもそもどのような技術なのでしょうか?一言でいうと、カメラやレーザーなどによって物体(=オブジェクト)の形状を読み取り、三次元のデータにする技術です。その種類もさまざまですが、最も代表的な存在がレーザーによって3Dスキャンするタイプが中心です。
3Dレーザースキャナーの仕組み
現在“3Dスキャナー”として販売されているもののほぼ大半が3Dレーザースキャナーといわれる種類です。物体との距離をレーザーで測定することで、オブジェクトの形状を三次元化する技術です。デスクトップ型もハンディ型もどちらもレーザーで360度測定することで3D化します。

レーザーで対象物との距離を測りオブジェクトの表面を点群でデータ化

LEDカメラで対象物のテクスチャーやカラーをデータ化

点群データとカラー画像を合成し、対象物の3Dデータを生成
3Dスキャナーの価格

3Dスキャナーの価格はさまざまです。1台数万円から購入できる機種もあれば、800万円近い3Dスキャナーもあります。3Dスキャナーの価格はスキャンサイズ、精度、使いやすさという3点が影響を与えています。
3Dスキャナーの初期導入コスト
3Dスキャナーの初期導入コストは3Dスキャナー本体の値段だけではありません。3Dスキャナーを接続するためのパソコンや、場合によってはスキャンされた3Dデータを編集する3Dソフトが必要になります。
3Dスキャナーのランニングコスト
3Dスキャナーのランニングコストは基本的に300万円以上のハイエンド機の保守料のみになります。それ以下の3Dスキャナーは基本的に運用にかかわるランニング費用はかかりません。
3Dスキャナーの価格帯
価格帯 | スキャンサイズ | タイプ | スキャン精度 | 安定性 |
---|---|---|---|---|
10万円~50万円 | 20センチ以下 | デスクトップ型 | 0.05mm~ | 〇 ※機種・対象物によって異なる |
50万円~200万円 | 20センチ~1メートル程度 | ハンディ型 | 0.05mm~ | 〇 ※機種・対象物によって異なる |
200万円~ | 20センチ以下 20センチ以上 両方あり |
デスクトップ型 ハンディ型 |
0.02mm~ | ◎ 安定性が高い |
3Dスキャナーの種類
3Dスキャナーにはさまざまな種類があり分け方もさまざまです。ここでは代表的な4つの切り分け方について簡単にご紹介します。

3Dスキャナー ハンディ
3Dスキャナーの種類の一つで、比較的ハイエンド機に属するのがハンディタイプです。ハンディタイプは3Dスキャナーを手で持って使用するタイプで大型のスキャンサイズが可能です。

3Dスキャナー デスクトップ
3Dスキャナーのもう一つの種類がデスクトップ型です。デスクトップ型は据え置き型で20センチ以下などの小さいオブジェクトのスキャンに使用します。価格帯は低価格からハイエンドまであります。

3Dスキャナーフルカラータイプ
3Dスキャナーの中にはフルカラーで対象物をスキャンできる種類があります。形状をレーザーで読み取り、LEDで表面のテクスチャーを読み取ります。ARやVR、3DCG、3Dプリントなどにしようできます。

3Dスキャナーレーザータイプ
レーザータイプの3Dスキャナーは表面の形状のみをスキャンするタイプです。表面テクスチャーはスキャンしませんが、精度が高くスキャニング可能で、リバースエンジニアリングや検証用に使用できます。
3Dスキャナー おすすめ
3Dスキャナーにはさまざまなおすすめ機種があります。ここではタイプ別に3Dスキャナーのおすすめをご紹介します。
3Dスキャナー 個人用のおすすめ
3Dスキャナーを個人用でご使用される場合、低価格タイプ、50万円以下の3Dスキャナーがお勧めです。基本的にデスクトップ型が中心で、SOL PRO 3Dスキャナーや、EinScanSEなどがおすすめです。

SOL PRO

SOL

EinSccan SE

EinScan SP
3Dスキャナー 家庭用のおすすめ
3Dスキャナーを家庭用で使用される場合、基本的には個人向けと同様に低価格タイプの機種がお勧めです。デスクトップ型でかつフルカラーでスキャンできる機種が推奨です。

SOL PRO

SOL

EinScan SE

EinScan SP
3Dスキャナー 業務用・高精度のおすすめ
3Dスキャナーで業務用で使用される場合には、精度や安定性が求められます。必然的にスキャン精度が高く(0.02mmなど)対象物を正確に3D化できる機能が求められます。EinScanのProHDや、ScanTechのSImScanなどがおすすめです。

EinScanPro HD

EinScanPro HX
3Dスキャナー 小型のおすすめ
3Dスキャナーで小型がスキャンできるおすすめは基本的にデスクトップ型になります。デスクトップ型はスキャンサイズが20センチ以下で、ターンテーブルでスキャンが可能です。

SOL PRO

EinScan SE

EinScan SP
3Dスキャナー カラーのおすすめ
フルカラーの3Dスキャンができる機械はLEDレーザーが搭載されているタイプで、デスクトップ型、卓上型両方あります。

SOL PRO

EinScan SP

EinScan H

IREAL 2E
3Dスキャナーのメーカー
3Dスキャナーのメーカーはさまざまなメーカーが登場しています。ここでは代表的な3Dスキャナーメーカーをご紹介します。

SCAN DIMENSION
SCAN DIMENSIONは、デンマークの世界的スキャナーメーカーグローバルスキャニングの3Dスキャン部門です。カラーテクスチャと形状の点群データをマッチさせる独自特許で低価格ながら高精度フルカラースキャンを実現しています。

SHINING 3D
SHINING 3Dは中国の3Dスキャナーメーカーです。代表的なブランドであるEinScanシリーズはデスクトップ型からハンディ型まで多彩な3Dスキャナーを手ごろな価格で提供しています。

SCANTECH
SCANTECは3Dスキャナー業界で10年以上の歴史を誇るハイエンド3Dスキャナーメーカーです。ハンディタイプのメーカーで高いスキャン精度から、製造業など工業用との高クオリティのスキャナーを提供しています。
3Dスキャナーと3Dプリンターの活用事例

3Dスキャナーはでスキャンしたデータは3Dプリンターで出力することもできます。レーザータイプの3DスキャナーではSTLデータでリバースエンジニアリングなどに利用できます。またフルカラー3Dスキャナーでスキャンしたデータはフィギュアや模型などのフルカラー3Dプリントと相性がいいです。

リバースエンジニアリング
高精度な3Dスキャナーでスキャンした3Dデータをもとに、各パーツを3Dプリントすることでリバースエンジニアリングに役立てることができます。

フィギュアや模型、ミニチュア
フルカラー3Dスキャナーでスキャンした3Dデータをもとにフルカラー3Dプリンターで出力を行うと、フィギュアや模型、ミニチュアなどを作ることができます。

ラピッドプロトタイピング
3Dスキャンしたデータをもとに、高速造形が可能な3Dプリンターを使用すればスピーディに製品開発を進めることができます。ラピッドプロトタイピングに最適です。
3Dスキャナーの疑問・不安、お答えします!

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