SOL PRO 専用のスキャニングソフト
SOL PRO 3Dスキャナーは、無料のスキャン専用ソフトが付属します。SOL PRO Creatorという専用ソフトで、パソコンにインストールして使用します。ここではSOL PRO Creatorの概要と特長についてご紹介します。
SOL PRO Creatorの特長 初心者でも超簡単
SOL PRO Creatorの特長は「非常に使いやすいインターフェースと簡単さ」です。基本的にキャリブレーションを行いスキャンするというボタンをクリックするだけの、誰でも使える簡単な3Dスキャナーです。複雑な操作や、特別な知識は何も必要ありません。モードを選ぶだけですぐにスキャンが始められるソフトウェアです。
3つのスキャンモードから選択
SOL PRO Creatorでは、まずスキャンモードを選択します。高速でスキャンできるターボモード、通常スキャンモード、高精細の高精細モードの3種類です。モードの違いは以下の通りです。
モード | 回転数 | 回転スピード | スキャン精度 |
---|---|---|---|
高精細 | 10回転 | 遅い | 0.05mm |
通常 | 10回転 | 通常 | 0.1mm |
ターボ | 10回転 | 速い | 0.1mm |
それぞれのモードについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
SOL PRO 3Dスキャナー:高精度スキャンモード
SOL PRO 3Dスキャナー:ターボ(高速)スキャンモード
SOL PRO 3Dスキャナー:通常スキャンモード
キャリブレーション
SOL PRO Creatorではキャリブレーションも自動です。方法は簡単で、ターンテーブルに何も置かない状態でキャリブレーションボタンを押すだけです。ターンテーブルに描かれたランダムドットをレーザーでスキャンしキャリブレーションが完了します。
自動メッシュ化
SOL PRO Creatorでは、自動でメッシュ化します。3Dスキャナーは対象物の形状をさまざまな個所で点でデータ化します。このスキャンされた点の群れをつなぐメッシュ化という作業を行い、ポリゴンモデルに変換します。SOL PRO Creatorでは、メッシュ化もボタン一つで自動です。その際、スキャンできていない箇所などは自動で面張りします。
暗い対象物をスキャンするダークモード
SOL PRO Creatorでは、暗めの対象物をスキャンするダークモードが搭載されています。3Dスキャナーは暗めの対象物はスキャンしにくい傾向にありますが、SOL PROの場合にはダークモードにチェックを入れるだけで3Dスキャンが可能です。
テクスチャ無モード
SOL PRO 3Dスキャナーのスキャンは、レーザービームで対象物の形状をスキャンし、LEDカメラで対象物のテクスチャを撮影し、ソフトウェア上でマージします。しかしテクスチャがいらない場合には、初めからテクスチャが無い状態でスキャンが可能です。その場合には「テクスチャを除く」にチェックを入れます。
不安定モード
SOL PRO 3Dスキャナーでは不安定なオブジェクトをスキャンするための不安定モードもあります。ターンテーブルの回転を1回ずつ停止し、スキャンするモードです。
アライメント機能(自動マージ)
SOL PRO Creatorの機能として、アライメントといって別方向からのスキャンを行い、自動で張り合わせる機能があります。例えば裏面も一緒に撮りたい場合などにこの機能を使用します。2方向からスキャンを行った後、メッシュ作成ボタンを押すと自動で二つのデータを結合します。
アライメント機能(3点自動補正)
SOL PRO Creator Ver2.0では、手動のアライメント機能がバージョンアップしました。別方向からスキャンしたデータに3点以上の特徴点をつけることで、方向違いのモデルを自動で結合することが可能です。ただし3点自動補正の場合にはテクスチャは除かれます。
ゴミとり機能
SOL PRO Creator Ver2.0では、ゴミとり機能も搭載されています。例えば、不安定な対象物を治具などを置き固定した場合、その治具までスキャンされます。こうした余分なスキャンされたものを簡単に選択して削除することができます。