光造形3Dプリンターで作れるものとは?

光造形3Dプリンターではさまざまなものを作ることができます。今回は「光造形3Dプリンターで作れるもの」という切り口で、さまざまな作れるものをご紹介するとともに、最適な材料と、おすすめ機種を合わせてご紹介します。

光造形3Dプリンターで作れるもの一覧

フィギュア・模型系

ジオラマ・ミニチュア

建築模型

ネイル

透明構造物

靴・シューズ

プロトタイプ・試作

部品・パーツ・筐体系

治具・固定具・留め具

樹脂金型

シリコン型・真空成形型のマスターモデル

はんこ・スタンプ

ジュエリー鋳造用ワックスモデル

歯科系モデル

生体適合モデル

フィギュア・模型系

光造形3Dプリンターを使えばフィギュアや模型系を作ることができます。特に高精細で滑かな造形によって継ぎ目がなく、表面の仕上がりが求められるこの分野では最も光造形が適しています。

最適なレジン材料

フィギュアや模型系には一般的なアクリルベースの材料がおすすめです。カラーはグレイやホワイトなどが中心で、継ぎ目が目立たないのが特長です。積層ピッチも25ミクロンから100ミクロンと幅広く、造形後の研磨や塗装にも適した材料です。

おすすめ機種

Form3+

特長:LFSテクノロジーで継ぎ目のない造形ができる。高い安定性

材料:グレイレジン、ホワイトレジン

Shape1

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能

材料:Red-HDレジン

Figure4

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能。量産グレードの品質

材料:TOUGH-GRY15

ジオラマ・ミニチュア系

光造形3Dプリンターではジオラマやミニチュア系を作るのにも適しています。光造形の高精細や滑かな造形は継ぎ目がなく、表面の仕上がりが求められるこの分野に最も適しています。

最適なレジン材料

ジオラマやミニチュア系には一般的なアクリルベースの材料がおすすめです。カラーはグレイやホワイトなどが中心で、継ぎ目が目立たないのが特長です。積層ピッチも25ミクロンから100ミクロンと幅広く、造形後の研磨や塗装にも適した材料です。また細かすぎる構造物には高強度系材料もおすすめです。

おすすめ機種

Form3+

特長:LFSテクノロジーで継ぎ目のない造形ができる。高い安定性

材料:グレイレジン、ホワイトレジン、タフ1500(高強度)

Shape1

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能

材料:Red-HDレジン、Tough20レジン

Figure4

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能。量産グレードの品質

材料:TOUGH-GRY15、RIGID GRAY

建築模型系

光造形3Dプリンターは建築模型の造形にも優れた品質を提供します。光造形3Dプリンターで建築模型を作れば建物の内部構造やインテリアの装飾など細かいディティールを再現することができます。

最適なレジン材料

建築模型では硬質のホワイトレジンがおすすめです。ホワイトは最も継ぎ目が目立ちにくく、ディティールを再現することが可能で、インテリアや構造物の造形には最も最適です。

おすすめ機種

Form3+

特長:LFSテクノロジーで継ぎ目のない造形ができる。高い安定性

材料:グレイレジン、ホワイトレジン、タフ1500(高強度)

Form3L

特長:LFSテクノロジー。300×330×200mmの大型造形が可能

材料:ホワイトレジン

Figure4

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能。シボなども再現可能。

材料:RIGID WHITE

3Dプリンター用 硬質スタンダードレジン

光造形3Dプリンター用の材料にの中でも最もスタンダードなタイプが硬質スタンダードレジンです。スタンダードレジンは、多くの光造形3Dプリンターで標準で使えるレジンで、一般的にはグレイやホワイト、ブラックなどのカラーがあります。

ネイルアート

光造形3Dプリンターの特長の一つが透明なクリア材料が使える点です。この透明性を活かした分野がネイルアートです。光造形の持つ透明性と微細さと後加工性の良さはネイルをつくるのに最適です。

最適なレジン材料

ネイルアートで使用されるレジンはクリア(透明)レジンがおすすめです。他の造形方式よりも高い透明度を誇り、かつ研磨やコーティングによって透明度がますためです。

おすすめ機種

Form3+

特長:LFSテクノロジーで継ぎ目のない造形ができる。高い安定性

材料:グレイレジン、ホワイトレジン、タフ1500(高強度)

Shape1

特長:高い光透過率

材料:Clear 10レジン

Figure4

特長:量産グレードの透明。紫外線で劣化しない高い透明性。

材料:TOUGH CLEAR

透明構造物

光造形3Dプリンターの特長の一つが透明なクリア材料が使える点です。この透明性によってさまざまな透明構造物を作ることができます。視認性のモデルや光学モデル、流体構造など透明性が求められるモデルには光造形がおすすめです。

最適なレジン材料

透明構造物で使用されるレジンはクリア(透明)レジンがおすすめです。他の造形方式よりも高い透明度を誇り、かつ研磨やコーティングによって透明度がますためです。

おすすめ機種

Form3+

特長:高い透明性。後加工で透明度UP

材料:クリアレジン

Shape1

特長:高い光透過率

材料:Clear 10レジン

Figure4

特長:量産グレードの透明。紫外線で劣化しない高い透明性。

材料:TOUGH CLEAR

3Dプリンター用透明(クリア)レジン

光造形3Dプリンターの材料には透明なクリアレジンがあります。透明(クリア)レジンは、他の造形方式に比べて非常に高い透明度を誇っており、内部構造や流体構造、レンズのプロトタイピングなど幅広い用途で使用することができます。

靴・シューズ

光造形3Dプリンターでは靴やシューズのソールを作ることもできます。こちらは最終品として実際に使用できる素材として活用が広まっています。ただ、一般的に利用できる材料としては販売されていません。

最適なレジン材料

靴やシューズに使用されているレジンはFormlabsのリバウンドレジンという一般的に市販されていないレジン材料です。

プロトタイプ・試作

光造形3Dプリンターではプロトタイプや試作に特化した専用材料があり、継ぎ目のない造形と高精細な仕上がりを高速&低コストで実現することができます。ラピッドプロトタイピングに最適です。

最適なレジン材料

試作・プロトタイピングでは試作サイクルを早め、ラピッドプロトタイピングを実現する高速造形用レジンが使用できます。低コストで他のレジンの2倍から3倍のスピードで3Dプリントが可能です。

おすすめ機種

Form3+

特長:専用レジンで3倍の高速造形が可能

材料:グレイレジン、ドラフトV2

Shape1

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能。高速専用レジン

材料:Fast レジン

Figure4

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能。高速&低コストレジン。

材料:TOUGH-GRY10

3Dプリンター用 高速造形用レジン

光造形3Dプリンター用の材料の中には高速造形のために作られたレジンがあります。3Dプリンターで迅速な試作開発を行うことをラピッドプロトタイピングといいますが、高速造形レジンはこのラピッドプロトタイピングために開発された材料です。

部品・パーツ・筐体系

光造形3Dプリンターでは高強度材料や、高耐熱材料、対候性材料など幅広い物性の材料があり、筐体やエンクロージャーなど工業系の部品やパーツ系の造形が実現できます。機種によっては量産グレードの強度があり、最終品としても使用が可能です。

最適なレジン材料

部品・パーツ、筐体系のレジンはそれぞれ求められる特性によって材料がことなります。用途に応じて高強度系材料や、高耐熱系材料など利用が可能です。

おすすめ機種

Form3+

特長:3種の高強度レジン、2種の高耐熱レジン

材料:タフ2000(ABSライク)、タフ1500(PPライク)、デュラブル(PEライク)、ハイテンプレジン、リジッド10Kレジン

Shape1

特長:2種の高強度レジン、1種の高耐熱レジン

材料:Tough 20(ABSライク)、Pro 10(ナイロンライク)

Figure4

特長:4種の高強度&耐候性レジン 2種の耐熱性、難燃性レジン

材料:PRO-BLK10
RIGID WHITE
RIGID GRAY
TOUGH CLEAR
HI-TEMP FR150C Black
HI-TEMP300AMB

治具・固定具・留め具系

光造形3Dプリンターでは高強度材料を使用し治具や固定具、留め具といった製造現場で必須のツールをオンデマンドで3Dプリント可能です。高強度レジンもさまざまな種類があるので、用途に合わせて選べます。

最適なレジン材料

治具、固定具、留め具のレジンは引張強度や耐衝撃性が高いものなどいくつかの種類が利用できます。

おすすめ機種

Form3+

特長:3種の高強度レジン

材料:タフ2000(ABSライク、タフ1500(PPライク)、デュラブル(PEライク)

Shape1

特長:2種の高強度レジン

材料:Tough 20(ABSライク)、Pro 10(ナイロンライク)

Figure4

特長:3種の高強度&耐候性レジン

材料:PRO-BLK10、RIGID WHITE、RIGID GRAY

樹脂金型

光造形3Dプリンターでは高耐熱材料を使うと簡易的な樹脂金型を作ることができます。樹脂金型では小型射出成型機などで小ロットのパーツ試作や量産ができます。

最適なレジン材料

樹脂金型の材料では、高耐熱系のレジン(100度から200度程度)で一定の強度があるレジンがおすすめです。

おすすめ機種

Form3+

特長:2種の高強度レジン

材料:ハイテンプ、リジッド10K

Figure4

特長:4種の高強度&耐候性レジン 2種の耐熱性、難燃性レジン

材料:PRO-BLK10
RIGID WHITE
RIGID GRAY
TOUGH CLEAR
HI-TEMP FR150C Black
HI-TEMP300AMB

3Dプリンター用 高強度系レジン

光造形3Dプリンターの材料の中には高強度なレジンが利用できます。一般的にUV硬化レジンは強度が低いと思われがちですが、開発が進み、さまざまな強度を持つレジン材料が登場しています。3Dプリンターの種類によっては、量産品レベルの高強度と仕上がりを誇るものも存在します。

3Dプリンター用 高耐熱レジン

光造形3Dプリンターの材料の中には耐熱性に優れた高耐熱レジンが利用できます。メーカーや材料の種類によって異なりますが、約100度から300度以上の耐熱性を持ち、高温化の環境でも強度を失わない特性を持っています。こうした耐熱性は、さまざまな分野で利用され、射出成形などの樹脂型としての利用も可能です。

シリコン型・真空成形型のマスターモデル

光造形3Dプリンターの高精細で滑らかな造形は、シリコン型や真空成形型のマスターモデルとしても最適です。さらに造形後に研磨を施したりすると、より滑らかさが増し、小ロットの型量産に利用が可能です。

最適なレジン材料

シリコン型・真空成形型のマスターモデルではグレイなどのスタンダードな高精細系レジンがおすすめです。

おすすめ機種

Form3+

特長:LFSテクノロジーで継ぎ目のない造形ができる。高い安定性

材料:グレイレジン、ホワイトレジン

Shape1

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能

材料:Red-HDレジン

Figure4

特長:DLP方式で高速&滑らかな造形が可能。量産グレードの品質

材料:TOUGH-GRY15

はんこ・スタンプ

光造形3Dプリンターのゴムライクレジンを使えばDIYのオリジナルなはんこやスタンプを作ることができます。小型のモノから比較的大きいスタンプまで名前や模様を入れることができます。

最適なレジン材料

はんこやスタンプにはゴムライクのレジンがおすすめで。引き裂き強度が高く、折り曲げても割れたりしません。

おすすめ機種

Form3+

特長:2種のゴムライクレジン

材料:フレキシブル80A、エラスティック50A

3Dプリンター用ゴムライクレジン

光造形3Dプリンターの特長の一つが、ゴムライクの材料が使用できる点です。3Dプリンターではいくつかの製法でゴム材料、ゴムライクが使用できますが、柔軟性があるゴムを積層跡が目立たず使えるのが光造形3Dプリンターの特長です。

ジュエリー用ワックスモデル

光造形3Dプリンターではロストワックス鋳造で使用できるジュエリー鋳造用のレジンが使用できます。鋳造で使用する蝋型を直接3Dデータから作ることが可能で、鋳造工程を大幅に効率化します。

最適なレジン材料

ロストワックス鋳造用には専用のレジンがあります。本物の蝋が含まれている場合もあります。

おすすめ機種

Form3+

特長:2種のロストワックスレジン

材料:キャスタブルワックス、キャスタブル40

3Dプリンター用ワックスレジン完全ガイド

3Dプリンター用ワックスレジンは、ジュエリー製造などで使用されるロストワックス鋳造(インベストメント鋳造)に使用できる材料です。

歯科用モデル

光造形3Dプリンターでは歯科用専用の材料が利用できます。歯科用材料を使用すると手術用のガイドやマウスピース、歯形用トレイ、歯列モデルなどを3Dデータから直接作ることが可能です。

最適なレジン材料

歯科用のレジンは、用途別に歯形モデルレジン、サージカルガイドレジン、カスタムトレイレジン、マウスピース用レジンがあります。

おすすめ機種

Form3B+

特長:4種の歯科用レジン

材料:モデルレジン、サージカルガイドレジン、BioMedクリアレジン、カスタムトレイレジン

生体適合モデル

光造形3Dプリンターでは人体に接触しても問題がない生体適合認証をとった材料が利用できます。医療機器のパーツなどとしても利用が可能です。

最適なレジン材料

生体適合用レジンはISO 10993-5や10を取得した医療機器の生物的安全性を取得したレジン材料がおすすめです。

おすすめ機種

Figure4

特長:2種の生体適合用レジン

材料:MED-WHT10、MED-AMB10

まとめ:造形方式別でのおススメは?

光造形3Dプリンターでは、さまざまな種類のレジン材料が登場しており、目的に合った材料を選択することで、どの対象物も高精細で滑らかな造形が可能になります。また量産グレードの品質も3Dプリンターの種類によっては実現でき、小ロット・カスタムオンデマンド製造が可能になります。

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