レジンを取扱う4つの注意点。高品質を実現するポイント

樹脂(レジン)の状態で配慮すべき4つのポイント

Formlabsでは、Form2の材料として、さまざまなタイプのレジンを提供しています。レジンは液体状の紫外線硬化性樹脂です。紫外線硬化性樹脂とは、紫外線が照射されることで、液体から固体になる特性を持っています。

こうした光造形法ならではの特長から、より良い高品質な造形を実現するためには樹脂(レジン)の取り扱いにも配慮すべき点があります。

Form2 光硬化性樹脂

紫外線硬化性樹脂は液体状です。

温度、粘度、ゴミ、遮蔽に配慮

Form2の樹脂(レジン)は、具体的に以下の4点に配慮する必要があります。

温度:第一が温度です。紫外線硬化性樹脂には、硬化するための最適な温度があります。この温度はレジンの種類によって異なります。

粘度:第二が粘度です。粘度とは粘り気の度合いのことで、硬化に最適な粘りが必要です。

ゴミ:第三に注意すべき点がゴミです。ゴミとは、空気中に浮かぶ埃や塵、硬化ミスで発生するごみなどがあります。

遮蔽:第四に、使用していない時も含め十分に遮蔽していることが求められます。紫外線によって簡単に硬化してしまうため、太陽光はもちろん、蛍光灯などの紫外線も避けるべきです。

Form2 環境

1.樹脂(レジン)の最適な温度。十分予熱してからプリントを開始する

Form2本体のプリントボタンを押すと、まずはじめに樹脂の予熱が始まります。

Form2の樹脂は紫外線レーザービームが照射されることで固まりますが、それぞれ樹脂の種類によって硬化に最適な温度が決められています。この予熱が自動開始温度に達するまで、プリントは開始しません。

Form2 予熱機能

また、最低開始温度に達した場合、「Start Now」ボタンを押すと、プリントを開始することができますが、硬化やくっつきが悪く、自動開始温度に達してスタートするまで待つことをおススメします。

樹脂の温度状況や予熱状況は、Form2本体のタッチスクリーンで確認することができます。

Form2の樹脂の予熱温度は下記のとおりです。

最低開始温度 自動開始温度 目標プリント温度
グレイ 25℃ 31℃ 35℃
ブラック・ホワイト・クリア 20℃ 31℃ 35℃
キャスタブル・フレキシブル・デンタル 20℃ 31℃ 35℃
タフ 28℃ 30℃ 31℃

予熱にかかる時間は?

Form2を長く使用していない場合や、冬の季節などForm2を設置している部屋の温度が低い場合には、樹脂の十分な予熱に15分程度かかる場合があります。

その場合も、自動開始温度に到達するまで、待つことをおすすめします。樹脂の温度については、Form 2のタッチスクリーンのプリンター・タブ上に表示されるので確認してください。

サードパーティ(他社)製は予熱しない

また、他社製の樹脂を使用する場合、自動で加熱する機能が働かないためForm2本来の造形精度を出せない可能性があります。

Form2 予熱機能

2.粘度。加熱とワイパー(リコーター)で均一になる

Form2では、レジンタンク内の樹脂(レジン)の粘度を均一にするためにワイパー(リコーター)が装着されています。

紫外線硬化性樹脂は加熱されることによって柔らかくなりますが、ワイパーが左右に動くことで、常にどの部分でも一定の粘度が保たれます。この粘度も造形の精度に影響します。

Form2 機能

サードパーティ(他社)製はワイパーが作動しない

Form2の純正レジンでは、ワイパーの機能が働きますが、他社製の樹脂を使用する場合、ワイパーが働かず、粘度が一定にできないためForm2本来の造形精度を出せない可能性があります。

3.樹脂を綺麗に保つ。定期的なろ過でゴミやほこりを取り除く

高品質な造形を実現するために、レジンタンク内の樹脂を常に綺麗に保つことが必要です。

Form2は、長期間使用していると、レジンタンク内に埃などのゴミや、ミスプリントによる白いゴミがたまることがあります。

樹脂に埃などのゴミが含まれていると、必然的に造形が汚くなります。また、白いゴミは、プリントが失敗する際に出る硬化の残骸で、長期間使用していると樹脂の中に混ざってきます。

また空気中の微細な埃や塵も入るのを防ぐため、使用環境は清潔に保ち、樹脂(レジン)の保管も十分に遮蔽した状態で行いましょう。

Form2 レジン 管理

白いゴミの原因

Form2の造形はビルド・プラットフォームが液体樹脂に密着した状態で、紫外線レーザービームが照射され、液体樹脂がビルド・プラットフォームの表面にくっついて1層ずつ固体にしていく方法をとっています。

しかし、ビルド・プラットフォームに密着しない状態でレーザービームがあたって固まると白いカスとして液体樹脂の中に落ちてしまいます。

この白いゴミが増えると造形が汚くなるため、定期的に液体樹脂をろ過することで埃や白いゴミを取り除くと、常にプリントを高品質に保つことができます。

三角フィルター

三角フィルターは樹脂のゴミを取り除く際に使用します。

4.樹脂(レジン)を遮蔽して保管する。太陽光・蛍光灯を避ける

最後に常に高精度な造形を保つために樹脂(レジン)の保管にも配慮します。

紫外線硬化性樹脂は紫外線があたることで硬化するため、保管中も十分な遮蔽が必要です。太陽光や蛍光灯からの紫外線など、使用していないレジンタンクには専用の蓋をかぶせ保管します。

Form2 レジンタンク管理

まとめ

樹脂(レジン)の状態を常に最適で、クリーンな状態にすることはより良い造形のためには必須です。また保管も丁寧に行うことで、常に高品質なプリントを行うことができます。

2018.9.28 投稿者:i-maker

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