最小限の用語知識
こんにちは!Z造形師です。
Form3でハッカドール2号などのフィギュア造形を目的とした3DCGモデリングや3Dプリンターでの作業をおこなう時に、様々な専門用語が出てきますね。
そのつど覚えれば良い専門用語もたくさんありますが、最初にある程度知っていたほうがその作業などの理解度が格段にアップする用語があります。
そんな専門用語を重要なものを中心に集めてみました。
すべての重要用語を網羅しているわけではありませんが、活用して頂ければ幸いです。
3DCG共通用語
オブジェクト:
通常は3Dモデル自体を表す意味で使われています。
例えば、キャラクターや道具・街などを個別でも、まとめてでも「オブジェクト」と呼びます。
ワイヤーフレーム:
3DDGのモデリングの手法のひとつで、立体の辺だけからなる線の集合で表示する方法です。
ボーン:
3Dオブジェクトを変形させながら、アニメーションさせるために必要な、その名の通り人体の骨(ボーン)のような機能を指します。
このボーンに3Dモデルを追従させてアニメーションさせ、 人間や動物の3DCGは通常はボーンによって動かされています。
サブディバイド:
:ポリゴン(解説あり)の辺や面を分割して細分化する機能です。
サブディバイドで、選択中の辺や面を細分化することができます。
多くの3Dソフトでは、モディファイアという機能で、仮にサブディバイド効果をかけておいて最終的にレベルを確定する方式が取られています。
穴閉じ(穴埋め):
ポリゴンに開いた穴を埋める(閉じる)機能です。
立体として成立させる場合にも利用し、特に3Dプリンター出力する場合は、この機能を多用しますので、ぜひ覚えておいてください。
ブーリアン:
オブジェクトの重なり合う部分の処理をする機能です。
簡単なものであればオブジェクトに丸い穴を開けたりなど、使い方次第で色々なことができる便利な機能です。
番外編の知識
エアブラシ:
塗装に用いられるスプレー式塗装器具の一種で、圧縮した空気の圧力によって塗料・絵具を霧状に噴射する器具またはそれを用いての描画や着色をする技法を指します。
マスキング:
「マスキング」は「覆い隠す」の意味で専門的には「養生」と呼ばれ、塗装の際に塗装箇所以外を汚さない目的で、保護用の粘着テープで養生する。テープは粘着力が弱く剥がしやすいため、仮止めとして使われる。
デカールシール:
シールは裏に糊のついた紙やプラスチックフィルムのことですが、その中でもデカールシールは模型などに転写し手書きの難しいロゴを再現するためのシールになります。
貼り付けにはそこそこの技術が必要です。
Blender関連の知識
ポリゴン(面):
3頂点以上を結んだ多角形の面を言い、映像ゲーム用の3DCGモデル制作において最も一般的に使用されている技法の一種。
基本的には3角ポリゴンか4角ポリゴンのいずれかが使用され自由度の高い面の編集が可能で複雑な形状の表現に適している。
欠点としては、角のないスムーズな曲面を表現するために面を細かく分割する必要がある。
板ポリゴン:
板状に構成されたポリゴン群の状態を総称してこのように呼びます。
3Dプリンターで出力する場合はこの状態を避けなければ正常にプリントできません。
立体ポリゴン:
板ポリゴンに対する呼び方で構成上どこにも穴が開いていない状態のポリゴン群を総称してこのように呼びます。
3Dプリンターで出力する場合は、この状態にしてください。
ポイント(頂点):
ポリゴンを構成する頂点(ポイント)のことを指します。
レイヤー:
複数の3DCGオブジェクトを別空間にあるように重ねて扱える機能、およびこの機能を使ってつくられた3DCGオブジェクトのことを指します。
Zbrush関連の知識
スカルプト:
直訳すると「彫刻する」という意味で、彫刻するような感覚で直感的に3DCGモデルの形状を制作する手法を指します。
従来の3DCGは、ポリゴンと言う面を貼って形を作るというのが一般的でしたが、近年ではこのスカルプトという手法が標準的になってきています。
基本的に筆圧感知機能のあるペンタブレットを用いて造形します。
スカルプト技術の登場で特に生物や髪の毛服のしわのような有機的なものの表現力が格段に向上しました。
ダイナメッシュ:
ポリゴンの伸縮や乱れなどが発生した場合に使用すると、その必要に応じてモデル構造の再構築を行い、ほぼ均一なポリゴンサイズで構成されたポリゴン状態を生成します。
欠点としては、均一なポリゴンを生成できるものの、形状の特徴に沿ったポリゴンの流れを再現できない点です。
トポロジー処理:
モデル用の新しいポリゴン構造を再構築します。
ダイナメッシュとの違いは、ほぼ均一なポリゴンサイズで構成されたポリゴン状態を生成しながら、形状の特徴に沿ったポリゴンの流れを再現できる点です。
この違いが把握できたら、今後作業を進める上で非常に役に立つと思います。
ツールとサブツール:
こちらはまさにZbrushだけの専門用語です。
一般の3DCG用語とはズレがあり混乱しますので注意ください。
Zbrushの「ツール」とは一般の3DCGソフトでいう所の「ひとつのオブジェクト」、「サブツール」は「そのオブジェクトの複数レイヤーに分かれた各パーツ」を指します。
まとめ
以上、あまり多くをご紹介しても覚えきれないと思いますのでこれくらいにしておきましょう。
必要があれば用語辞典のようなものは、またの機会に作成したいと思います。
またわからないことは、検索して調べる習慣をつけましょうね。