樹脂から金属、和紙まで素材を活かすMPインクジェットプリンター

モノづくりの幅を広げるMPインクプリンターとは?

プリンタ―というと一般的に紙への印刷が想像されるが、革新的なインク技術の開発によってあらゆる素材に印刷できるプリンターが登場している。

今回ご紹介するMPインクプリンターは、紙だけではなく金属や樹脂、ゴム、合成皮革などさまざまな素材にプリントすることができる。しかも素材そのもの風合いを活かした自然で高品質な仕上がりを実現することが可能だ。

今回はモノづくりの幅を広げる武藤工業株式会社(以下、武藤工業)のMPインクプリンターVJ628MPをご紹介しよう。このプリンターを使えば、パッケージからバッグ、靴、プラスチック製品、紙製品など多くの製品化の仕上げまで行うことができる。

MPインクプリンターVJ628MP

MPインクとは?あらゆる素材に対応したインク

武藤工業のMPインクのMPとはMulti Purposeの略語である。日本語にすると“多目的”でありその名を象徴するとおり1台であらゆる目的に対応することができる。

冒頭でもご紹介したように、一般的なプリンターの目的である紙だけではなく、アクリルやPP、PETといった樹脂に始まり金属、合成皮革、ゴムまで多彩な素材にプリントすることが可能だ。

通常、一般的な印刷技術のインクジェットプリンターでは紙以外の素材にプリントすることが難しい。例えば、ゴムや合成皮革などはインクや塗装を施しても乾燥後に割れてしまう。しかし、MPインクは柔軟性があるので割れない。また樹脂や金属などに印刷する場合もMPインクはUVインクや溶剤インクと比べて優れた仕上がりを発揮する。

MPインク。あらゆる素材にプリントできる

MPインクの3大特長

MPインクは他のプリンターやUVインク、溶剤インクにはない優れた特長を持っている。この特長によって、マルチパーパス(多目的)を実現している。ここではMPインクが持つ3大特長についてご紹介しよう。

素材を活かす仕上がりの精細さ

MPインクの最大の特長が素材の質感を活かす仕上がりの繊細さだ。VJ628MPは温風を吹き付けながらインクが広がり浸透していくため、均一で自然な仕上がりを実現することができる。これにより発色性が高い表現が可能で、紫外線で硬化させるUVインクのようなざらざらとした粒子感はなく、溶剤インクに近い仕上がりが可能

優れた加工耐性

MPインクの第二の特長がその優れた加工耐性だ。MPインクは素材に伸びて均一に浸透していくため、折り曲げに強く伸縮させてもインクが割れることが無い。例えばゴムや合成皮革などといった柔らかい素材は、UVインクなどでは割れてしまう。さらにMPインクは割れにくさに加え「耐候性」や「耐摩擦性」といった機能にも優れている。

高い素材対応力

上記で述べたMPインクの特性から、あらゆる素材に対応できる高い素材対応力を持っている。また素材そのもの質感、風合いを損なうことなく印刷ができるので多用途に利用ができる。例えば和紙や蒸着紙などの素材そのものの風合いが求められる対象物でも質感を残したまま綺麗に印刷することができる。

MPインクジェットプリンターで実現する多彩な用途

ここからはMPインクジェットプリンターで実現できるものづくりについてご紹介しよう。あらゆる素材に、高品質でプリントできるのがMPインクの特長だが、実際にその用途の幅は驚くほど幅広い。

紙:パッケージ、シール、和紙を使った製品など

プリンタ―の用途で代表的な素材が紙だが、MPインクジェットプリンターを使えば、従来使うことができなかった紙の素材にも高品質にプリントすることができる。例えば和紙を使った扇子や提灯、のし紙などにもプリント可能だ。

またこうした紙は、紙そのものの質感が製品の価値を決定するケースが多いが、MPインクであれば、質感を残したまま綺麗にプリントできる。さらにパッケージやシール、ラベルの印刷にも高い発色性を持つMPインクは最適だ。

ゴム・合成皮革:シューズやバッグなど

ゴムや合成皮革などの素材にもMPインクジェットプリンターは完成度の高い印刷を提供してくれる。例えばバッグなどに使用される合成皮革では皮の独特の質感を残しながら綺麗に印刷ができる。ゴムではシューズや長靴などのプリントにもMPインクが持つ「耐候性」や「耐摩擦性」が発揮される。

樹脂:パネルや看板、自動車内装品など

樹脂・プラスチックでもMPインクジェットプリンターは多彩な表現が可能だ。またMPインクの持つ「耐候性」や「耐摩擦性」の機能から自動車内装品などのパーツや、看板やパネルなどにも使用ができる。

真空成形用シート

MPインクはPETやPSなどのシート状のものにも綺麗にプリントできることから真空成形用のシートにもプリントが可能だVformerLabなどの小型真空成形機と合わせて使えば試作やオンデマンドでの成形の幅がさらに広がる。

開発から適量生産まで“高品質”に実現するプリンター

武藤工業のMPインクジェットプリンターを使えば、製品開発の仕上げの部分から、1個単位の適量生産まで高品質に実現することができる。再現度が高いプリントで試作品の段階から最終品さながらの確認ができたり、データから直接プリントすることができるためオンデマンドのプリントや、少量からの適量生産にも使用ができる。

H2 MPインクジェットプリンター VJ-628MP

VJ-628MPは、省スペースでデスクトップのMPインクジェットプリンターだ。CMYKLcLmLkWのMPインクのかけ合わせによって多彩な素材にプリントすることが可能。幅が630mm、厚みが1.3mmで幅広いメディアに対応している。

VJ-628MPのスペック

  • 印刷方式 ピエゾインクジェット方式
  • ヘッド高さ 手動1.2mm、2.5mmの2段階
  • 最大用紙幅 630mm
  • 最大作画幅 620mm
  • インク 種類 マルチパーパスインク
  • 色数 4色(シアン / マゼンタ / イエロー / ブラック)
  • 5色(シアン / マゼンタ / イエロー / ブラック / ホワイト)
  • 容量 各色220mlカートリッジ
  • スロット数 8
  • 最大作画解像度 1440×1440dpi(16パス)4色使用時
  • インターフェイス Ethernet(10BASE-T / 100BASE-TX)
  • 対応メディア 2インチ / 3インチ紙管ロール紙※1 外径φ150mm以下、重量9kg以下
  • 電源<メイン・ブロアヒーター> AC-100-120V / AC-200-240V、50/60Hz
  • 使用環境 温度:20-32℃ / 湿度40-60%RH(結露なきこと)
  • 消費電力 【メイン】オペレーション時:830W以下
  • 【ブロアヒータ】350W以下
  • 外形寸法(W)×(D)×(H) 本体サイズ(脚込み):1,190×690×1,210mm
  • 本体重量 本体:約37kg / 脚部:約8.7kg
  • 無償保証期間 1年

2021.10.21 投稿者:i-maker

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