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リジッド4000(Rigid 4000 Resin)

Form 4 / 4L 対応レジン

荷重がかかっても曲がってほしくない部品に向く、ガラス充填のエンジニアリングレジンです。引張弾性率 4.1GPa・曲げ弾性率 3.4GPa で、薄い壁や細いリブでもたわみを抑えられます。表面は滑らかなマット調で、治具・ハウジング・流体部品の試作に向く 1 本です。

法人請求書払い銀行振込発注書可最短即日発送
1L 41,200 円(税抜) 税込 45,320 円

レジン・消耗品は在庫があれば最短即日発送します。価格は 2026 年 9 月 1 日改定。

リジッド4000 の特長

引張弾性率 4.1GPa・曲げ弾性率 3.4GPa
負荷・圧力・トルクがかかっても変形しにくい材料です。薄肉のハウジングや細いリブでもたわみを抑えられます。
荷重たわみ温度 77°C(@0.45MPa)と耐薬品性
温度がかかる場所でも形が崩れにくく、油・燃料・油圧オイルに 24 時間浸けた重量増加は 0.2% 以下です。
細部まで出る高精度
ガラス充填で骨格ができるため、細かい形状も精度よく出せます。丈夫な成形型やモデルの製作に使えます。
滑らかでマットな表面仕上げ
研磨したような滑らかな面に仕上がります。最終製品に近い見た目と手触りになります。

出典: Formlabs 公式製品ページ・TDS。公式は、エンジニアリング系レジンの中で引張強さが最も高いガラス充填材料と説明しています。

羽根車をケーシングに組み込んだ試作品と、かみ合うギア列

リジッド4000 の用途と造形例

マウントやブラケット、治具や固定具、薄壁のパーツが TDS の想定用途です。PEEK の硬度を再現する材料として挙げられており、公式が示す分野は実製品用部品とラピッドプロトタイピングです。荷重がかかっても曲がってほしくない部品なら、この 1 本で足ります。

リジッド4000 で造形した、羽根の細い羽根車 3 点
羽根の薄い羽根車の試作
薄板を折り曲げた形の、取り付け穴付きブラケット 2 点
板金部品の形状確認
丸い開口と補強リブを持つ L 字のマウント部品
取り付け穴付きのマウント
リジッド4000 で造形した、肉抜きしたリブ構造のブラケット
肉抜きしたリブ構造の部品

画像はいずれも Formlabs 公式の造形例です。

Formlabs 公称の物性値

リジッド4000 の TDS は「グリーン(未硬化)/二次硬化後」の 2 条件で値を公表しており、右の列が二次硬化後の値です。リジッド4000 はエンジニアリングレジンで、二次硬化は必須です。表のとおり二次硬化で強度・剛性・耐熱が上がります。

TDS 全項目。グリーン状態は積層ピッチ 100µm で造形し、追加の処理を加えていないサンプルの値です。二次硬化後は Form Cure にて 80°C・15 分で硬化させたサンプルによります。
項目グリーン二次硬化(80°C 15 分)規格
最大引張強さ33 MPa69 MPaASTM D638-14
引張弾性率2.1 GPa4.1 GPaASTM D638-14
破断伸び23%5.3%ASTM D638-14
歪み 5% 時の曲げ応力43 MPa105 MPaASTM D790-15
曲げ弾性率1.4 GPa3.4 GPaASTM D790-15
ノッチ付きアイゾット16 J/m23 J/mASTM D256-10
荷重たわみ温度 @1.8MPa41°C60°CASTM D648-16
荷重たわみ温度 @0.45MPa48°C77°CASTM D648-16
熱膨張(0〜150°C)64 μm/m/°C63 μm/m/°CASTM E831-13

耐薬品性(24 時間浸漬での重量増加率)

1cm 角の造形品を各溶剤に 24 時間浸漬した際の重量増加率です。

溶剤増加率溶剤増加率
酢酸(5%)0.8%イソオクタン(ガソリン)0.1% 未満
アセトン3.3%鉱油(軽)0.2%
IPA(イソプロピルアルコール)0.4%鉱油(重)0.2%
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム最大 5%)0.7%塩水(塩化ナトリウム 3.5%)0.7%
酢酸ブチル0.1% 未満水酸化ナトリウム溶液(0.025%・pH10)0.7%
ディーゼル油0.1% 未満0.7%
ジエチルグリコールモノメチルエーテル1.4%キシレン0.1% 未満
油圧オイル0.2%強酸(濃塩酸)5.3%
スカイドロール 51.1%過酸化水素(3%)0.9%

出典: Rigid 4000 Resin TDS(PDF・初版 2020 年 7 月・修正 01)。物性は造形品の形状・向き・設定・温度により変動する場合があります。

対応機種

対応プリンタForm 4 / Form 4B / Form 4L / Form 4BL
対応タンクForm 4 レジンタンク/Form 4L レジンタンク
ビルドプラットフォームForm 4 / 4L の標準・フレックス
カートリッジ1L(型番 FLRGWH01・掲載 code FLB-0055)

レジンタンクの消耗目安

スタンダード系
約 72,000 層
タフ系・ゴムライク系
消耗が早い

1 枚のタンクで造形できる層数の目安(弊社の運用実績。Formlabs 公称はどの材料でも 75,000 層以上)。タフ系・ゴムライク系は樹脂の粘りが強く、フィルムの消耗が早くなります。白濁・傷が交換のサインです。

洗浄と二次硬化の手順と、洗浄液の交換目安

カタログの数値だけでは分からない部分です。毎日 Form 4 を回している運用から、手順・系統ごとの違い・洗浄液の交換時期をまとめました。

洗浄から二次硬化までの 5 ステップ

バケツ洗浄の基本手順です。Form Wash 2 などの自動洗浄機なら、手順 2〜3 がまとめて 10 分程度になります。リジッド4000 はエンジニアリングレジンなので、手順 5 の二次硬化は必須です。

1造形終了プラットフォームごと取り外し
2一次洗浄 10 分バケツにつけ置き
3二次洗浄 10 分きれいな洗浄液で 2 槽目
4乾燥自然乾燥またはエア
5二次硬化 80°C・15 分Form Cure(TDS 基準)。エンジニアリングレジンは二次硬化が必須で、これで強度と耐熱が出ます

材料の系統で、洗浄はここが変わります

同じ洗浄液でも、材料の性質で汚れ方と注意点が違います(弊社の運用実績)。ガラス充填のリジッド4000 は、洗浄液を他の材料と分けて運用してください。

スタンダード系基本どおり。一次 10 分+二次 10 分
タフ系・ゴムライク系樹脂の粘性が強く、洗浄液の汚れが早い。交換サイクルが短くなります
リジッド系(本材料)ガラス繊維が洗浄液に出ることがあります。他の材料と洗浄液を分けるのがベストです
シリコーン専用洗浄液「ソルベント」を使います

洗浄液はいつ交換するか

目安は使用量で決まります。弊社の実測ベース: 大型造形物(レジン量 250ml)を 1 日 6 回洗浄する運用の場合。

250ml × 6 回/日実測した洗浄ペース
約 1 か月洗浄液交換の目安
ベタつき取れにくくなったら交換サイン
使い始め
ベタつきが取れにくい=交換サイン
約 1 か月で交換

洗浄後もベタつきが残るようになったら、洗浄力が落ちています。使用量が少なければ交換はもっと先で大丈夫です。

洗浄液は、廃液回収が無料の 3DMedSupo。

リジッド4000 の洗浄には、IPA を使わないエタノール系洗浄液 3DMedSupo が使えます。使用済みの廃液は無料で回収するので、廃液処理の手配はいりません。いま IPA で洗浄している方は、切り替えのときに残った IPA の引き取りも依頼できます。

洗浄液 3DMedSupo(廃液回収つき)→

3DMedSupo 洗浄液(一斗缶と 4L 缶)

実際に造形してわかったこと

社内の Form 4 で使っている材料です。運用条件と、使って見えてきたことをレポートとしてまとめます。

検証・運用条件(弊社)
使用機材Form 4
材料リジッド4000(1L カートリッジ)
洗浄3DMedSupo・一次 10 分+二次 10 分
二次硬化Form Cure・80°C・15 分
所見 1: 造形前にタンクの底から撹拌する
ガラス粉末はレジン液より重く、タンクの底に沈みます。沈んだまま造形すると強度にムラが出るので、カートリッジは使う前に振り、タンクは非金属のスパチュラで底から静かに混ぜてから造形を始めます。
所見 2: プラットフォームから外すときは温める
硬い材料でビルドプラットフォームに強く食いつき、スクレーパーで無理に剥がすとモデルが欠けたり割れたりします。造形後にプラットフォームの金属面をドライヤーで温めると、熱膨張で微細な隙間ができ、力をかけずに外せます。
所見 3: 洗浄液に白いガラス粒子が出る
洗浄するとガラス粒子が洗浄液に出て、フィルタを通り抜けて漂います。同じ液で黒やクリアの造形品を洗うと表面が白く粉を吹いたようになるため、この材料は洗浄バケツを分けています。ガラス成分はタンクのフィルムも摩耗させるので、連続して使うならタンクも専用にします。

結論として、薄肉でも反らせたくない部品や、長く荷重がかかり続ける治具にリジッド4000 を勧めています。弊社の運用実績にもとづくレポートです(2026 年 8 月時点)。

似ている材料との違い

リジッド・耐熱系での比較。物性は二次硬化後の TDS 値、荷重たわみ温度は @0.45MPa です。リジッド10K は熱硬化とブラスト処理まで行った条件の値です。
材料引張強さ破断伸び荷重たわみ温度1L 税抜向いている用途
リジッド4000(本ページ)69 MPa5.3%77°C41,200 円たわみを抑える高剛性部品
リジッド10K88 MPa1.7%238°C53,800 円高い耐熱が要る型・部品
ESD44.2 MPa12%62.2°C41,200 円静電気対策の治具
タフ2000 V240.4 MPa79%70°C25,600 円粘って耐える機構部品

この材料に使う消耗品

Form 4 レジンタンク21,400 円(税抜・税込 23,540 円) 1 タンク 1 レジンが原則。材料ごとに 1 枚
Form 4 ビルドプラットフォーム21,400 円(税抜・税込 23,540 円)
Form 4 ミキサー9,000 円(税抜・税込 9,900 円) 洗って使い回せるので、材料ごとに揃える必要はありません

リジッド4000 を使い始めるならタンクをもう 1 枚。→ 消耗品・アクセサリの一覧

よくある質問

Q. リジッド4000 の二次硬化はどの条件で行いますかA. Form Cure で 80°C・15 分が TDS の基準条件です。エンジニアリングレジンなので二次硬化は必須で、これで引張強さが 33 MPa から 69 MPa に上がります。
Q. リジッド4000 の洗浄液は他の材料と分けたほうがよいですかA. 分けることを勧めます。ガラス粒子が洗浄液に出て、同じ液で洗った黒やクリアの造形品の表面が白く粉を吹いたようになるためです。
Q. リジッド4000 とタフ2000 V2 はどう選び分けますかA. 引張強さ 69 MPa・破断伸び 5.3% のリジッド4000 は曲がらずに耐える部品向きです。引張強さ 40.4 MPa・破断伸び 79% のタフ2000 V2 は、粘って耐える部品に向きます。
Q. 造形の前にやっておくことはありますかA. ガラス粉末がタンクの底に沈むため、カートリッジを振り、タンクは非金属のスパチュラで底から静かに混ぜてから造形を始めてください。

造形がうまくいかないときは

レジンは売って終わりにしません。i-MAKER で機材・材料をご購入の方は、光造形ノウハウセミナー(2 時間・都内は無料・都内以外は別途ご相談・Zoom 可)で、サポートの付け方・向き・洗浄条件まで相談できます。お急ぎのときや機材が止まっている間は、代わりの造形を依頼できるサポートプリント(有償・1 個から・最短即日発送)もあります。

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リジッド4000(Rigid 4000 Resin) 1L 41,200 円(税抜・税込 45,320 円)

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