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ハイテンプ(High Temp Resin)

Form 4 / 4L 対応レジン

荷重たわみ温度 238°C(@0.45MPa)と、Formlabs のレジンで最も耐熱の高い材料です。熱風・ガス・高温の液体が通る部品、耐熱の取付金具や筐体、金型やねじインサートまで、熱がかかる試作を細部まで作れます。

法人請求書払い銀行振込発注書可最短即日発送
1L 35,800 円(税抜) 税込 39,380 円

レジン・消耗品は在庫があれば最短即日発送します。価格は 2026 年 9 月 1 日改定。

ハイテンプの特長

荷重たわみ温度 238°C(@0.45MPa)
Formlabs のレジンの中で最も荷重たわみ温度が高い材料です。熱で形が変わっては困る部品に使えます。
二次硬化の条件で耐熱が伸びる
60°C・60 分の二次硬化で 120°C、160°C・180 分の熱硬化まで行うと 238°C になります。必要な耐熱に合わせて条件を選べます。
熱がかかる部品を細部まで造形
高温の空気・ガス・液体を流す部品、耐熱の取付金具・筐体・固定具が TDS の想定用途です。
溶剤で膨らみにくい
24 時間浸漬したときの容積増加率は、強酸(濃塩酸)の 1.2% を除いてすべて 1.0% 未満です。

出典: Formlabs 公式製品ページ・TDS。公式のカテゴリは高剛性・耐熱性、色は半透明です。

ハイテンプで造形した 2 枚合わせの成形型と、そこから成形した赤い部品

ハイテンプの用途と造形例

高温の空気・ガス・液体を流す部品、耐熱性が要る取付金具・筐体・固定具、金型やねじインサートが TDS の想定用途です。公式が挙げる分野はラピッドツーリング・実製品用部品・ラピッドプロトタイピングで、熱試験にかける試作品や、短期間だけ使う成形型にも向きます。

ハイテンプで造形した円形の成形型と、そこから成形した黒い部品、設計スケッチとノギス
成形型と、そこから取った部品
コーヒーメーカーに組み込んだ、ハイテンプ製の湯口ふたとフィルターバスケット
高温の湯が通る部品の試作
ヘアドライヤーの吹き出し口に取り付けた、ハイテンプ製のディフューザー
熱風にさらされるアタッチメント
ハイテンプで造形した、ねじ込み式の継手部品 3 点
ねじ・ローレットのある継手

画像はいずれも Formlabs 公式の造形例です。

Formlabs 公称の物性値

ハイテンプの TDS は「グリーン(未硬化)/60°C で 60 分/80°C で 120 分と 160°C で 180 分」の 3 条件で値を公表しており、右の 2 列が二次硬化後の値です。ハイテンプはエンジニアリングレジンで、二次硬化は必須です。238°C の荷重たわみ温度は、Form Cure での二次硬化に加えてオーブンで熱硬化まで行った条件の値です。

TDS 全項目。測定は積層ピッチ 100µm で造形し、Form Wash で 5 分間洗浄したサンプルによります。グリーンは二次硬化を行わず空気乾燥させたもの、右の 2 列は Form Cure で二次硬化させたものです。
項目グリーン二次硬化(60°C 60 分)二次硬化(80°C 120 分+160°C 180 分)規格
最大引張強さ21 MPa58 MPa49 MPaASTM D638-14
引張弾性率0.75 GPa2.8 GPa2.8 GPaASTM D638-14
破断伸び14%3.3%2.3%ASTM D638-14
破断点における曲げ強さ24 MPa95 MPa97 MPaASTM D790-15
曲げ弾性率0.7 GPa2.6 GPa2.8 GPaASTM D790-15
ノッチ付きアイゾット33 J/m18 J/m17 J/mASTM D256-10
荷重たわみ温度 @1.8MPa44°C78°C101°CASTM D648-16
荷重たわみ温度 @0.45MPa49°C120°C238°CASTM D648-16
熱膨張118 μm/m/°C80 μm/m/°C75 μm/m/°CASTM E831-13

耐薬品性(24 時間浸漬での容積・重量増加率)

1cm 角の造形品を各溶剤に 24 時間浸漬した際の増加率です。TDS は容積と重量の 2 つを公表しています。

溶剤容積増加率重量増加率溶剤容積増加率重量増加率
酢酸(5%)1.0% 未満1.0% 未満鉱油(軽)1.0% 未満1.0% 未満
アセトン1.0% 未満2%鉱油(重)1.0% 未満1.0% 未満
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム 約 5%)1.0% 未満1.0% 未満塩水(塩化ナトリウム 3.5%)1.0% 未満1.0% 未満
酢酸ブチル1.0% 未満1.0% 未満スカイドロール 51.0% 未満1.1%
ディーゼル油1.0% 未満1.0% 未満水酸化ナトリウム溶液(0.025%・pH10)1.0% 未満1.0% 未満
ジエチルグリコールモノメチルエーテル1.0% 未満1%強酸(濃塩酸)1.2%1% 未満
油圧オイル1.0% 未満1.0% 未満トリプロピレングリコールモノメチルエーテル1.0% 未満1.0% 未満
過酸化水素(3%)1.0% 未満1.0% 未満1.0% 未満1.0% 未満
イソオクタン(ガソリン)1.0% 未満1.0% 未満キシレン1.0% 未満1.0% 未満
IPA(イソプロピルアルコール)1.0% 未満1.0% 未満

出典: High Temp レジン TDS(PDF・初版 2020 年 7 月・型番 FLHTAM02)。物性は造形品の形状・向き・設定・温度により変動する場合があります。

対応機種

対応プリンタForm 4 / Form 4B / Form 4L / Form 4BL
対応タンクForm 4 レジンタンク/Form 4L レジンタンク
ビルドプラットフォームForm 4 / 4L の標準・フレックス
カートリッジ1L(型番 FLHTAM02・掲載 code FLB-0054)

レジンタンクの消耗目安

スタンダード系
約 72,000 層
タフ系・ゴムライク系
消耗が早い

1 枚のタンクで造形できる層数の目安(弊社の運用実績。Formlabs 公称はどの材料でも 75,000 層以上)。タフ系・ゴムライク系は樹脂の粘りが強く、フィルムの消耗が早くなります。白濁・傷が交換のサインです。

洗浄と二次硬化の手順と、洗浄液の交換目安

カタログの数値だけでは分からない部分です。毎日 Form 4 を回している運用から、手順・系統ごとの違い・洗浄液の交換時期をまとめました。

洗浄から二次硬化までの 5 ステップ

バケツ洗浄の基本手順です。Form Wash 2 などの自動洗浄機なら、手順 2〜3 がまとめて 10 分程度になります。ハイテンプはエンジニアリングレジンなので、手順 5 の二次硬化は必須です。

1造形終了プラットフォームごと取り外し
2一次洗浄 10 分バケツにつけ置き
3二次洗浄 10 分きれいな洗浄液で 2 槽目
4乾燥自然乾燥またはエア
5二次硬化 60°C・60 分Form Cure(TDS 基準)。238°C の耐熱が要るときは 80°C・120 分の二次硬化に加え、オーブンで 160°C・180 分の熱硬化まで行います

材料の系統で、洗浄はここが変わります

同じ洗浄液でも、材料の性質で汚れ方と注意点が違います(弊社の運用実績)。ハイテンプは公式のカテゴリが高剛性・耐熱性で、下の表のリジッド系(ガラス充填のレジン)とは組成が違いますが、洗浄液は他の材料と分けておくのが安全です。

スタンダード系基本どおり。一次 10 分+二次 10 分
タフ系・ゴムライク系樹脂の粘性が強く、洗浄液の汚れが早い。交換サイクルが短くなります
リジッド系ガラス繊維が洗浄液に出ることがあります。他の材料と洗浄液を分けるのがベストです
シリコーン専用洗浄液「ソルベント」を使います

洗浄液はいつ交換するか

目安は使用量で決まります。弊社の実測ベース: 大型造形物(レジン量 250ml)を 1 日 6 回洗浄する運用の場合。

250ml × 6 回/日実測した洗浄ペース
約 1 か月洗浄液交換の目安
ベタつき取れにくくなったら交換サイン
使い始め
ベタつきが取れにくい=交換サイン
約 1 か月で交換

洗浄後もベタつきが残るようになったら、洗浄力が落ちています。使用量が少なければ交換はもっと先で大丈夫です。

洗浄液は、廃液回収が無料の 3DMedSupo。

ハイテンプの洗浄には、IPA を使わないエタノール系洗浄液 3DMedSupo が使えます。使用済みの廃液は無料で回収するので、廃液処理の手配はいりません。いま IPA で洗浄している方は、切り替えのときに残った IPA の引き取りも依頼できます。

洗浄液 3DMedSupo(廃液回収つき)→

3DMedSupo 洗浄液(一斗缶と 4L 缶)

似ている材料との違い

リジッド・耐熱系での比較。物性は二次硬化後の TDS 値、荷重たわみ温度は @0.45MPa です。ハイテンプは 80°C 120 分+160°C 180 分、リジッド10K は熱硬化とブラスト処理まで行った条件の値です。
材料引張強さ破断伸び荷重たわみ温度1L 税抜向いている用途
ハイテンプ(本ページ)49 MPa2.3%238°C35,800 円熱がかかる部品・金型試作
リジッド10K88 MPa1.7%238°C53,800 円たわませない高剛性の部品
リジッド400069 MPa5.3%77°C41,200 円高剛性の治具・ブラケット
ESD44.2 MPa12%62.2°C41,200 円静電気対策が要る電子組立の治具

この材料に使う消耗品

Form 4 レジンタンク21,400 円(税抜・税込 23,540 円) 1 タンク 1 レジンが原則。材料ごとに 1 枚
Form 4 ビルドプラットフォーム21,400 円(税抜・税込 23,540 円)
Form 4 ミキサー9,000 円(税抜・税込 9,900 円) 洗って使い回せるので、材料ごとに揃える必要はありません

ハイテンプを使い始めるならタンクをもう 1 枚。→ 消耗品・アクセサリの一覧

よくある質問

Q. ハイテンプの二次硬化はどの条件で行いますかA. Form Cure で 60°C・60 分が TDS の基準条件です。荷重たわみ温度 238°C が要るときは、80°C・120 分の二次硬化に加えて、オーブンで 160°C・180 分の熱硬化まで行います。
Q. ハイテンプとリジッド10K はどう選び分けますかA. 耐熱だけならハイテンプが荷重たわみ温度 238°C まで届きます。引張弾性率 10 GPa のリジッド10K は、荷重をかけてもたわませたくない剛性が要るときに選びます。
Q. ハイテンプのタンクでほかのレジンを使えますかA. 原則 1 タンク 1 レジンです。ハイテンプ用に 1 枚用意し、別のレジンに切り替えるときはタンクのリプログラミングを行います。
Q. ハイテンプは金型やねじインサートに使えますかA. TDS は金型やねじインサートを想定用途に挙げています。成形の温度・圧力・ショット数で条件が変わるので、まず実物サンプルで確認してからの導入をお勧めします。

造形がうまくいかないときは

レジンは売って終わりにしません。i-MAKER で機材・材料をご購入の方は、光造形ノウハウセミナー(2 時間・都内は無料・都内以外は別途ご相談・Zoom 可)で、サポートの付け方・向き・洗浄条件まで相談できます。お急ぎのときや機材が止まっている間は、代わりの造形を依頼できるサポートプリント(有償・1 個から・最短即日発送)もあります。

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