Form 4ミキサーが外れても大丈夫!正しい再組み立て手順と構造解説

Form 4ミキサーが外れても大丈夫!正しい再組み立て手順と構造解説
Formlabsの最新機種である Form 4 や、大型機の Form 4L を運用されているユーザーの皆様から、最近よくいただくお問い合わせがあります。
「レジンタンクを掃除していたら、ミキサーの棒(アーム)が取れてしまった!折れてしまったのではないか?」
造形中やメンテナンス中にパーツが外れてしまうと、高価な機材だけに焦ってしまうことと思います。しかし、ご安心ください。これは破損ではなく、「再組み立て可能な仕様」です。
本記事では、私たち販売店が実際にForm 4を運用する中で経験した事例をもとに、外れてしまった Form 4 ミキサー の正しい戻し方と、構造上の注意点を詳しく解説します。
Form 4世代ミキサーの構造と「分離」の仕組み
まず、Form 4およびForm 4Lで使用されているミキサーの基本構造を理解しましょう。一見すると一体成型のパーツに見えますが、実は以下の2つの部品で構成されています。
- ミキサー本体:底面にあるブレード部分。レジンを撹拌し、フィルム上の異物を除去します。
- ミキサーアーム:プリンター本体の上部駆動部と接続するための長いアーム部分。
この2つのパーツは、強い力が加わった際にあえて外れることで、アーム自体の破損や、より高価な Form 4 レジンタンク のフィルム(リリーステクスチャ)を傷つけないように設計されています。
そのため、洗浄作業中にブラシが引っかかったり、移動時に衝撃が加わったりすると「ポロリ」と外れることがありますが、プラスチック自体が割れていなければ問題なく再使用可能です。
【手順解説】外れてしまったミキサーを正しく組み立てる方法
それでは、分離してしまったミキサーを元に戻す手順を解説します。手元に手袋を用意し、落ち着いて作業を行ってください。
STEP 1:パーツの向きを確認する
まず、ミキサー本体を平らな作業台の上に置きます。このとき、アームを差し込むための「2つの丸い切り込み(切り欠き)」が上を向くようにセットしてください。
STEP 2:アームを差し込む
次に、ミキサーアームの先端にある支柱(ポスト)を確認します。この支柱は特定の向きでしか入らない「キー形状」になっています。
アームを持ち、本体の切り欠きの形状に合わせて、スッと入る角度を探しながら差し込みます。
■ ここがポイント:無理やり押し込まないで!
アームと本体の接続部は、正しい角度であれば軽い力で奥まで入ります。「入らないな?」と感じたときに力任せに押し込むと、接続部のプラスチック爪が変形・破損し、本当に使えなくなってしまいます。必ず優しく角度を探ってください。
STEP 3:回転させてロックする
奥まで差し込んだら、アームを垂直になる方向へ回転させます。正しい位置に来ると「カチッ」という感触があり、アームが本体に対して垂直に固定されます。これで再組み立ては完了です。
販売店の技術ノート:なぜこのパーツが重要なのか?
私たち販売店が技術サポートを行う中で、Form 4のミキサーについて補足しておきたい情報があります。
LFD方式におけるミキサーの役割
Form 4から採用された新技術「LFD(Low Force Display)」において、ミキサーは非常に重要な役割を担っています。単にレジンを混ぜるだけでなく、以下の機能を果たしています。
- 高速充填:粘度の高いレジンを素早く造形エリアに行き渡らせる。
- 異物除去:硬化不良の破片などをスワイプして、光路(LEDパネルの上)をクリアに保つ。
- センサー連携:インテリジェントコントロールシステムと連動し、レジンの残量や粘度異常を検知する。
そのため、ミキサーのアームが少しでも曲がっていたり、接続が緩かったりすると、造形失敗(Failed Print)に直結します。再組み立て後は、アームがグラグラしていないか必ず確認してください。
従来のForm 3シリーズとの違い
以前の機種であるForm 3 / 3+(LFS方式)を使用されていた方は、「ワイパー」という部品をご存知かと思います。Form 4のミキサーは、このワイパーとは構造も役割も全く異なります。互換性はありませんので、買い替えや増設を行ったユーザー様は混同しないようご注意ください。
「破損かどうかわからない」場合
「アームの付け根が白化している気がする」「何度やってもロックがかからない」といった場合は、無理に使用せずご相談ください。弊社には検証用の実機がございますので、写真をお送りいただければ状態を確認いたします。
ミキサーメンテナンス時の「ベタベタ」を解決するには?
ミキサーが外れてしまうトラブルは、多くの場合「レジン交換時」や「タンク洗浄時」に起こります。このとき、手袋がレジンでベタベタの状態だと、小さなアームを組み立てる作業は非常にストレスが溜まりますし、パーツを滑らせて落としてしまう原因にもなります。
そこで、メンテナンスの効率を上げるためにおすすめしているのが、洗浄液 3D Medsupo(スリーディーメドサポ) を使った予備洗浄です。
| 比較項目 | 一般的なIPA(有機溶剤) | 洗浄液 3D Medsupo |
|---|---|---|
| 臭気 | 強い刺激臭(換気必須) | アルコール臭が少ない |
| 安全性 | 引火性・毒性が高い | 非該当・毒性なし |
| メンテナンス活用 | 揮発が早く扱いづらい | 拭き取り掃除にも最適 |
洗浄液 3D Medsupoは、IPA(イソプロピルアルコール)特有のきつい刺激臭がなく、安全性も高いため、パーツのちょっとした拭き取り掃除に最適です。ウエスに少量含ませてミキサーやタンク周りを拭くだけで、ヌメリをすっきり落とせます。
少量の 3D Medsupo 4L ボトルなどを1本手元に置いておくと、こうした突発的なメンテナンス時にも落ち着いて対処できるようになります。
まとめ
Form 4のミキサーは、一見複雑に見えますが、ユーザー自身でメンテナンス可能なように工夫された設計になっています。もし外れてしまっても、以下のポイントを思い出してください。
- Form 4のミキサーは「本体」と「アーム」が分離しても再組み立てが可能。
- 無理な力を加えず、切り欠きの向きを合わせて優しく回転させるのがコツ。
- メンテナンス時のレジン汚れ対策には、専用洗浄液の活用がおすすめ。
弊社では、Form 4本体だけでなく、日々の運用を支える周辺機器や消耗品のご相談も承っております。ミキサーの予備在庫についてや、洗浄液の切り替えに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。
出典:Reassembling the Form 4 generation mixer

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