Form3を受け取ったら
まずForm3を受け取ったら開梱しセットアップの準備を行います。ここではセットアップする前にやらなければならないことをご紹介します。
Form3の梱包を確認する
まず初めにForm3が届いたらすべての備品がそろっているか確認しましょう。Form3は、3DプリンターであるForm は複数の箱に分かれて届きます。
箱1:Form3本体
Form3本体の箱には3DプリンターであるForm3とクイックスタートガイド、レベリング用治具、USBケーブルが入っています。
サイズ:57×51×69 cm
重量:22.7kg
箱2:仕上げキット
仕上げキットの箱には仕上げキットのほか、洗浄用ツール、スクレイパー等の工具、手袋、電源ケーブルが入っています。
サイズ:46×23×23 cm
重量:3㎏
箱3:レジンタンク
レジンタンクは1個の箱に入っています。レジンタンクは専用ケースの中にタンクが入っています。
サイズ:35×30×8㎝
重量:1.4kg
箱4:レジンカートリッジ
レジンカートリッジも1個の箱に入っています。
サイズ:24×20×8 cm
重量:1.5kg
箱5:ビルドプラットフォーム
ビルドプラットフォームは1個の箱に入っています。
サイズ:18×17×8 cm
重量:0.67 kg
Form3を開梱する
Form3のふたを開けて発泡スチロールの緩衝材を取り外すと、取手付きの段ボールにForm3が梱包されています。この取手を両手で持ってForm3を引き上げて取り出します。Form3は本体重量が22kgほどなため大人一人でも持ち上げ可能です。
二人係で作業すれば安心です。
※梱包材と緩衝材について
Form3に同梱されていた梱包材と緩衝材は処分しないでください。
Form3は精密機械なため、運送時の物損による故障を防ぐ為、段ボールの箱と梱包材・発泡緩衝材が必要です。
Form3の構成要素
Form3は以下の構成からなっております。
- レジンカートリッジ
- ステータスランプ
- カバー
- ビルド プラットフォーム
- レジン タンク
- タッチスクリーン
- ステータスランプ
- レベリングディスク
LPUユニットのロック解除
まず初めにForm3をセットアップする前にLPUユニットのロックを解除してください。Form3はレーザー部分がユニット化されていますが、運送時にはユニットが動かないように青いラッチで固定されています。
この青いラッチにはねじが2本取り付けられており、固定されています。まず2本のねじをゆるめてラッチが動くようにします。
このラッチはストッパーの役割を果たしており、Form3の筐体側にスライドされて動かないように固定されています。ねじで緩めた後は、ラッチを取り外して保管してください。
このラッチはLPUユニット側にスライドさせてからねじで固定しても使用できます。
※ラッチは運搬時にLPUユニットを固定するために必要です。保管してなくさないようにしてください。
Form3の電源を入れる
LPUユニットのラッチを取り外した後は、Form3に電源ケーブルを接続します。
※注意点
Form3は電源ボタンがありません。Form3は電源ケーブルを接続するだけで自動で起動します。
また、Form3は電源ケーブルを接続する際には、壁からの直電でForm3とコンセントを直接つなげるか、1本の延長ケーブルでForm3とコンセントのみを接続することを推奨します。
タコ足などを使用し他の電子機器と電源を共有するとレーザー出力が十分でない可能性があります。
Form3を電源に接続するとタッチパネルが起動し、その後のセットアップの手順が表示されます。
Form3を水平にする
最初にForm3の電源を入れると、Form3の水平調整を行います。3Dプリンターは水平な状態ではないと、造形モデルが正確に積層されません。Form3は本体内部にジャイロセンサーを搭載しており、水平かどうかを自動で判断します。
Form3は水平になっていないとプリントが開始できない状態になっており次の画像のようにタッチパネルに赤く表示されます。
タッチパネルの中央の円は、水平レベルを示しており、円から丸が外れていると赤くなります。四つの点はForm3の4本の脚を示しており、高さ調整が必要な脚と回転方向を示してくれます。
タッチパネルの支持に従って付属のレベリング治具をForm3の脚に差し込み回転させます。回転させることで中央の丸が円の中に入ってきて完全に入ると青くなります。
レジンタンクを装着する
Form3の電源を入れた後は最初にレジンタンクを装着します。レジンタンクはカートリッジから供給されたレジンをためるためのツールで、Form3ではフレキシブルなフィルムが貼ってあるタンクになることで積層時の剥離を抑え伸びをなくします。
ケースからレジンタンクを出す
レジンタンクの箱を開けると専用のケースに入った状態で納品されます。箱に入ったレジンタンクを取り出し、4すみに取り付けられた緩衝材を外しForm3に装着します。
レジンタンクを正しい位置に合わせる
レジンタンクを正しい位置に合わせてForm3に装着します。レジンが注がれる受け皿となった部分がカートリッジからレジンが供給される場所にあたります。まず初めに位置を合わせたらレジンタンクを下に押します。
レジンタンクをはめる
レジンタンクを下に押したらレールに沿ってレジンタンクを前方(奥に)押します。正しくレジンタンクが装着されるとレジンタンクに装着されたチップがForm3の読み込み部分にあたり「ピコっ」と音がします。装着音が出ればセットは成功です。
レジンタンクが装着されたか確認する
レジンタンクがしっかりと装着されているかどうかはForm3のタッチパネルで確認することができます。タッチパネルの左メニューバーのプリンターマークを押すとForm3の現在の状態が表示されます。
ここでは、レジンタンク、ビルド・プラットフォーム、レジンカートリッジが正しく装着されているかどうかが表示されます。問題なく装着されていればブルーに表示されており、正しく装着されていない場合には、赤くエラー表示がでます。
ミキサーを装着する
Form3のレジンタンクにはForm2と同様ミキサーが搭載されています。ミキサーはタンク内のレジンを攪拌し、温度と粘り気を均一にしてくれる役目を持っています。またレジン内の不純物も取り除いてくれる役目を持っています。
このミキサーはマグネットで簡単に装着することができます。ミキサーのマグネットがついている側が下になるようにレジンタンク内に装着します。その後一番左側の奥までミキサーをスライドさせ固定します。
※ミキサーがしっかりと装着されていないと造形中にミキサーが外れてしまい造形が失敗する可能性があります。
ビルド・プラットフォームを装着する
ビルド・プラットフォームはレジンタンクにつかって造形モデルが作られます。ビルド・プラットフォームの装着は非常に簡単です。
1.ビルド・プラットフォームキャリッジのハンドルを持ち上げます。
2.ビルド・プラットフォームをビルド・プラットフォームキャリッジの位置に合わせ、押し込みます。
3.ハンドルを下げ、ビルド・プラットフォームを固定します
レジンカートリッジ装着する
レジンカートリッジはForm3の背面に入れることで自動でレジンをタンクに充填してくれます。
レジンカートリッジをよくふる
レジンカートリッジはForm3に装填する前によくふって十分にレジンが混ざるようにしてください。レジンカートリッジはForm3に装填後も2週間に1回はふってよく混ぜて下さい。ふることで中のレジンが混ざり造形品質を一定に保ちます。
バルブ部分のチェック
レジンカートリッジのバルブ部分についているオレンジのカバーを外してください。
次に黒いバルブ部分の注入口が十分に開いているか確認してください。バルブの注入口には切れ込みが入っておりここからレジンが流れ出します。レジンカートリッジによってはこの切れ込みが十分ではない場合があります。
その際には、手でバルブを教えて広げるか場合によってはハサミで切れ込みをいれてください。
※注意点
黒いバルブは取り外さないでください。黒いバルブを取り外すとレジンが流れるのが調整できず故障の原因になります。
レジンカートリッジを装填する
Form3の背面にあるカートリッジスペースにレジンカートリッジを差し込んでください。一番下まで差し込むとForm3が「ピコっ」となって装填が完了します。装填後にカートリッジの空気キャップを押して開きます。
Form3とパソコンを接続する
最後にForm3とPreFormがインストールされたパソコンを接続します。接続方法は付属のUSBケーブルかWifi、イーサネットでの接続が可能です。
Form3をUSBケーブルで接続する
Form3は付属のUSBケーブルを使用してご使用のパソコンと接続することができます。USBケーブルの差込口はForm3の背面にあります。
Wifiで接続する
Form3をWifi接続する場合、Form3のタッチスクリーンから設定します。タッチスクリーンのメニュー画面で左メニューの最下部、工具マークをタッチします。
一覧の中からWifiを選択しタッチすると接続可能なWifiが表示されます。あとはご使用のWifiのセキュリティキーを入力すれば完了です。
Form3をWifiに接続すれば同じ回線に接続しているPCからデータを送ることが可能です。
接続の種類:IEEE 802.11 b/g/n Wi-Fi
頻度:2.4GHz/5GHz
セキュリティ:WPA/WPA2
イーサネットで接続する
Form3の背面にイーサネット接続用のRJ-45ポートにイーサネット用のCAT-5シールドケーブルを差し込んでください。もう一方をお使いのパソコンのLANポートに繋ぎます。
※LANケーブルを接続しないと、タッチパネル状でイーサネットは操作できません。
Preformからデータを送る
以上でForm3のセットアップは終了です。あとはPreFormでSTLかOBJ形式のデータを開きプリント設定を行ってForm3にデータを送ってください。