時間短縮のために既成品の3Dデータを入手しましょう
こんにちは!Z造形師です。
3Dデータを自分で作成するには、3DCGソフトをある程度習得する必要があります。
習得するには勉強する時間と、場合によってはさらにお金を支払って教えてもらったり有料ソフトなどの負担も発生します。
またゼロからモデリングすることは、プロほどしないものです。
それほどモデリング作業は、時間と忍耐の必要な地道な作業と言えます。
そこでお勧めなのが、無料で手軽に入手できるフリーの3Dデータ素材を利用する方法です。
まだ3DCGソフトを使いこなせない方でも、入手した3Dデータを3Dプリンター用に変換したり、ちょっと変えてみたりならそれほど負担にはなりません。
3Dプリントするための準備に時間を多くかけるより、今からすぐに3Dプリントして経験を積むほうが賢明です。
ゼロから作るより、「既存品の改造」が技術習得の早道です
私こと「Z造形師」の経験からで恐縮ですが、3Dプリンターを使ってのモノ作りをしたいなら、最初は既製品の3Dデータを入手してまずプリントしてみましょう。
その次のステップで、入手した3Dデータを改造する勉強をしていけば、格段に早く3DCGソフトを習得できます。
最後に必要ならば3DCGソフトでゼロからモデリング作業する方法を学習すれば、完全オリジナルの3Dデータを作成することができるようになります。
世間一般の3DCGソフトの教科書的な書籍では、この逆の順番で「ゼロからモデリング作業する」勉強法がほとんどです。
それもありですが、何か物を作れるようになるのに時間がかかりすぎるために、挫折したり飽きたりしてやめてしまう方をたくさん見て残念に思っています。
どちらの学習方法が良いかは皆さんの考え方次第ですが、ぜひ参考にしてくださればと思います。
今後当サイトでは、このような「既存品の転用改造から始める3DCGソフト講座」を開始いたします。
どうぞ楽しみにしていてください!
ここなら安心!無料3Dデータが入手可能なサイト紹介
それでは以下に、登録など必要なくすぐに入手可能な優良無料サイトをご紹介しておきます。
自分の必要としている3Dデータに近いものが、きっとどこかにあると思います。
膨大な量がありますので、根気よく探してみてください。
ただし!注意点は、3Dプリントすることを目的とした配布サイトなら良いのですが、単なる3Dデータの配布サイトの場合はまずそのままでは3Dプリントできません。
なぜかと申しますと、3Dプリンターでの造形を考慮してモデリングしていないからです。
ほとんどが「映像画像」または「ゲーム」向けに作成された3Dデータだからです。
これら映像画像/ゲーム向けの3Dデータを、3Dプリント向けの3Dデータに改造する方法は、別途「3Dプリンターでフィギュア改造制作 基礎講座」に掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。
それではいざフリー3Dデータの海へ船出しましょう!
◆フィギュア系
ゲームで利用されているキャラクターの3Dデータがそのまま配布されているケースはたくさんあります。
今回はデータ形式が「MMD」形式のもののみご紹介いたします。
ニコニ立体
3Dキャラクターのモデル情報が満載のサイトです。
上のリンクを使うと、ダイレクトに「MMDモデル配布あり」を含む作品へアクセスできます。
キャラクターものを探している方は、ここでかなり満足できるのではないでしょうか?
◆一般系
3Delicious
宝探しタイプのフリー3Dデータサイトです。
と言いますのも、検索ができません。
カテゴリー分けは「アップされた期間別」という、大雑把なサイトです。
ですので時間のある時に順番に見ていって、もしかしたらお宝3Dデータに出会えることを楽しめるサイトです。
トップ画面にある期間をクリックしてください。
全期間を押すと、大量のデータが現れます。
念のため、リンクを表示しておきます。
https://3delicious.net/index.php?a=top_download&period=all
ダウンロードの方法が最初はちょっとわかりにくいです。
各3Dデータのページに行きつきましたら、「写真画像」をクリックすると、ダウンロードが始まります。
くれぐれもそのままでは3Dプリントするには使えないデータが大半ですので、修正してからご利用ください。
こちらは姉妹サイトです、内容はほぼ同じようです。
Archive 3D
Free3d
こちらはカテゴリー別に分けられた無料配布サイトです。
検索もできて、モデルデータ形式でも分類がされています。
世間全般のモデルが用意されているようです。
トップ画面左上の「無料の3Dモデル」を押して次の画面に進んで下さい。
1コマおきに「FREE」表記の無料モデルが、有料モデルと交互に表示されます。
その画像をクリックすると、個別のモデル画面に移動します。
画面右下の「ダウンロード」ボタンを押せば、ダウンロードが始まります。
Artist-3d
ハイクオリティな無料3Dモデルが多数掲載されているサイトです。
ある程度のカテゴリー分類がされているようです。
試しにトップページの車をクリックすると、次のページで類似したモデルが出てきます。
写真をクリックすると個別のモデルページに移動します。
ダウンロードをどこからすればよいか、とてもわかりにくい構造です。
下図のように、「文字」がダウンロードリンクになっています。
もうひとつの注意点が、3Dモデルのデータ形式の多くが「.3ds」となっています。
AutoDesk社の3DSMAXソフト形式で、Blender等では直接開くことができません。
OBJ/FBX形式に変換できる環境があればBlender等で利用可能です。
Myminifactory
https://www.myminifactory.com/
有料データと無料データが混在した配布サイトです。
有料品が多めですが、なかにはなかなか良品の無料データが置かれていて、無視できない配布サイトです。
ゼロ工房 昆虫3Dモデルデータ
https://zerokojp.web.fc2.com/Downloadpage.html
昆虫に特化したフリー配布サイトです。
用途に関してはよく注意書きを読んだうえで、良心的にお使いください。
いっけん3Dプリントできそうな錯覚をおこす立体的なモデルですが、3Dプリント用には製作されていないようなので、穴埋めや完全立体化をしてからご利用下さい。
◆3Dプリント向データ配布
Thingiverse
3Dプリンター用の3Dデータに特化したフリー配布サイトです。
検索が可能なので試しに「figure」と入れてみたところ図のように色々出てきました。
実用的なものがほとんどですが、何に使うかわからないものも、たくさんありますよ。
Youmagine
3Dプリンター用の3Dデータに特化したフリー配布サイトです。
Thingiverseよりさらに実用的で、ある程度取捨選択された物が収集されているように思えます。
こちらも検索ができますので「figure」といれてみましたら、図のように色々出てきました。
実用的なものや何やら面白そうなアイデアの物が、たくさんありますよ。
以上、入門編としての無料3Dモデルデータ配布サイトのご紹介でした。
ぜひ活用してあげてください!