レーザー加工機とは?仕組み・種類・できること・選び方・価格を販売店が解説
看板や名入れノベルティを店で内製したい、治具や銘板を自分で作りたい、授業の教材に使いたい。
そう考えてレーザー加工機を調べ始めると、レーザーカッター・レーザー彫刻機・レーザーマーカーと呼び名がいくつもあり、CO2(二酸化炭素)・ダイオード・ファイバーという光源の違いで切れる素材と厚さがどう変わるのかも一か所にまとまっていません。
金属は切れるのか、3Dプリンターとどう使い分けるのか、置き場所・電源・排気はどうするのか、業務用と入門機で何が変わるのかも分かりにくいところです。
この記事では、FLUXのレーザー加工機を販売し、レーザー加工用の木材プレートを自社で製造している弊社が、導入先の現場で受けてきた質問に沿って、仕組み・種類・できること・選び方・設置と安全・価格と導入の流れをひととおり説明します。
読み終えたときに、加工したい素材と厚さから光源と出力を絞り込み、呼び名に惑わされずに用途に合う機種を選べるようになることを目指しています。
この記事の要点
- レーザー加工機は、レンズで一点に集めたレーザー光の熱で材料を蒸発・溶融させる機械で、動かし方の違いで「切る」「彫る」「刻印する」を一台でこなします。
- 光源の波長が得意な素材を決めます。CO2は木・アクリル・革・紙を厚く速く、ダイオードは小型で彫刻と薄い素材のカット、ファイバー・赤外線は金属や樹脂への刻印が役割です。
- レーザーカッター・レーザー彫刻機・レーザーマーカーは主用途による呼び分けで、中身は光源と駆動方式で見分けます。
- 選ぶ順番は「素材と厚さ→光源と出力→加工エリアとソフト→設置条件→価格」で、W数だけで比べないことが失敗を防ぎます。
- 塩化ビニルなど加工してはいけない素材と、火災・目・排気の対策は、機種選びより先に押さえる要点です。
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目次
01レーザー加工機の仕組み
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仕組み
- 内容
- レンズで集めたレーザー光の熱で切る・彫る・刻印する
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光源
- 内容
- CO2は木・アクリル・革を厚く切る、ダイオードは小型で彫刻と薄板、ファイバー・赤外線は金属の刻印
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呼び名
- 内容
- レーザーカッター・レーザー彫刻機・レーザーマーカーは用途の区別
-
選び方
- 内容
- 素材と厚さ→光源と出力→加工エリアとソフト→設置と排気→サポート→価格
レーザー加工機は、レーザー光をレンズで直径0.1〜0.3mmほどの一点に集め、その熱で材料を瞬間的に蒸発・溶融させて加工する機械です。
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工具が材料に触れないため摩耗がなく、材料を強く固定する必要もなく、細い線や複雑な形をデータどおりに再現できます。
レーザー(LASER:Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation、誘導放出による光の増幅)は、波長と位相がそろい、ほぼ一方向に進む光です。
電灯の光はレンズで集めても小さな点になりませんが、レーザー光は極小の点に集まり、エネルギー密度がはるかに高くなります。その点は数百〜数千℃に達し、木は炭化・蒸発し、アクリルは溶けて気化し、金属は溶融します。
カッティングプロッターやCNC(Computer Numerical Control、数値制御)ルーターと比べると、切り幅(カーフ)が0.1〜0.3mmと細く、切断面がそのまま仕上がりになり、切断と彫刻を同じ機械・同じデータで続けて行えます。
一方、加工は熱によるものなので、木の切断面には焦げ色が付き、素材によって煙と臭いが出ます。これは原理上避けられない性質で、焦げを抑える設定やマスキングとセットで扱います。
切る・彫る・刻印するの違いはレーザーの動かし方
切断・彫刻・刻印は、同じレーザー光を「どの経路で、どの強さで、どう動かすか」の違いで、別々の機械は要りません。
- 切る(切断):線のデータ(ベクターデータ)に沿ってヘッドが輪郭をなぞり、材料を貫通させます。出力を高く、速度を遅くして裏まで熱を届かせます。
- 彫る(彫刻):画像のデータ(ラスターデータ)を、ヘッドが左右に往復しながら一行ずつ点で焼きます。出力を抑え、速度を上げて表面だけを浅く削ります。
- 刻印する(マーキング):材料を削らず、表面の色や質感だけを変える加工です。金属への名入れやシリアル番号・QR(Quick Response)コードの表示に使います。
切断
彫刻
マーキング
同じ木の板でも、出力100%で遅く動かせば切断、出力20%で速く動かせば彫刻になります。ソフト上でデータのレイヤーごとに「この線は切断、この面は彫刻」と設定し、一回の加工で彫刻と切断を続けて行うのが一般的な使い方です。
加工の仕上がりを決める要素
仕上がりは、出力・速度・焦点・パス回数・解像度・エアアシストと材料の性質の組み合わせで決まり、この組み合わせを機種ごと・素材ごとに「パラメーター(加工条件)」として使います。
| 要素 | 内容 | 上げる(増やす)とどうなるか |
|---|---|---|
| 出力(W・%) | レーザーの強さ | 深く切れ、濃く彫れる。焦げと溶けも増える |
| 速度(mm/s) | ヘッドの移動速度 | 浅くなり焦げが減る。速すぎると切れ残る |
| 焦点 | レンズから材料表面までの距離 | 合えば細く鋭く切れる。ずれると線が太る |
| パス回数 | 同じ線をなぞる回数 | 厚い材料が切れる。焦げと時間が増える |
| 解像度(dpi:dots per inch、1インチあたりの点数) | 彫刻の細かさ | 写真が精細になる。時間が延びる |
| エアアシスト | 加工点への送風 | 炎と煙を抑え、切断面がきれいになる |
材料の側では、密度・含水率・色・接着剤や塗装の有無が仕上がりに影響します。
同じ「木の板」でも、無垢材と合板とMDF(Medium Density Fiberboard、中密度繊維板)では密度と接着層が違い、同じ条件では切れたり切れなかったりします。
合板は接着剤と節で切れ残りが出やすく、無垢材は樹種で硬さと油分が大きく違います。
弊社では、自社製造のレーザー加工用木材プレートの全7樹種を実機でテストし、樹種と厚み(3・5・8mm)ごとのカットパラメーター(パワー/スピード)を公開しています。

初めての素材は、出力と速度を段階的に変えて小さな四角を切る「テストカット」を行い、切れた最も速い条件を基準にすると、焦げが少なく短時間の条件に早くたどり着けます。
02レーザー加工機の種類|CO2・ダイオード・ファイバー・赤外線
レーザー加工機は光源で分かれ、光源が決める「波長」で得意な素材と不得意な素材が決まります。材料は波長によって光を吸収するか反射・透過するかが変わるため、「どの素材を加工したいか」がそのまま「どの光源を選ぶか」になります。
| 光源 | 波長 | 得意な素材 | 不得意な素材 | 弊社の代表機 |
|---|---|---|---|---|
| CO2レーザー | 10.6μm(10,600nm) | 木・アクリル・革・紙・布・ゴム・ガラス(彫刻) | 金属(反射する) | beamo II・Beambox II・HEXA・HEXA RF |
| ダイオード(半導体)レーザー | 405〜450nm(青〜紫) | 木・革・紙・濃色の素材・塗装面 | 透明・白色の素材、金属の切断 | Ador・Lazervida |
| ファイバーレーザー | 1,064nm | 金属全般・一部の樹脂 | 木・透明アクリル・紙 | Promark |
| 赤外線(IR:Infrared)レーザーモジュール | 1,064nm | 金属・樹脂の表面 | 切断全般 | beamo II・Adorのオプション(2W) |
CO2は非金属に、ファイバーと赤外線は金属に、ダイオードはその中間で小型・低価格、というのが基本です。
工業用途には紫外線(UV:Ultraviolet)レーザー(355nm)もあり、ガラスや樹脂への精細な刻印に使われますが、クラフトや店舗用途での導入はまれです。
CO2レーザー|非金属を厚く速く切る
CO2レーザーは、木・アクリル・革・紙・布といった非金属を最も厚く、最も速く切れる光源で、看板製作・クラフト・模型・教育の現場で最も多く使われています。
CO2ガスを封入したガラス管に高電圧をかけて放電させ、波長10.6μmの赤外光を出します。この波長は有機材料によく吸収されるため、木やアクリルが効率よく蒸発し、切断面がきれいに仕上がります。
透明アクリルは切断面が熱で溶けてつややかになり、後処理なしで製品になります。ガラスや石にも彫刻でき、表面を細かく砕いて白く表現できます。
| 機種(出力) | 参考の最大切断厚(FLUX公式) | 位置づけ |
|---|---|---|
| beamo II(30W) | ヒノキ8mm・アクリル7mm | 卓上機。名入れ・小物・模型 |
| Beambox II(55W) | ヒノキ15〜18mm・アクリル15〜20mm | 中型機。看板・治具・量産 |
| HEXA(60W) | ヒノキ16〜20mm・アクリル16〜21mm | 大判・厚板・連続稼働 |
| HEXA RF(金属RF管・30/60/80W) | 80Wでアクリル32mm・ヒノキ30mm | 細線(スポット0.07mm)・最高2,000mm/s・量産向き |
※FLUX公式の切断厚は参考値で、素材によっては複数回の加工が必要です。弊社は木材プレートの全7樹種を厚み3・5・8mmごとに実機でテストし、カットパラメーター(パワー/スピード)を公開しています。
スギはやわらかく、低い出力で切れます。ブナ・イタヤカエデ・唐変木は硬めの樹種で、強度がいる部品や道具に向きます。
弱点は金属です。10.6μmの光は金属表面でほとんど反射されるため、切断も直接の刻印もできず、金属に印字するには専用のマーキング剤を塗って焼き付けます。
もう一つの特徴はレーザー管が消耗品であることで、CO2レーザー管は使用にともなって出力が下がり、交換が必要になります。金属RF管のHEXA RFは光源寿命が20,000時間です。
ガラス管の機種は水冷で、冷却水の凍結と高温を避けることが運用の決まりごとです。HEXA RFは空冷式で冷却水が要りません。ミラーとレンズは煙で汚れるため、定期的な清掃で切れ味を保ちます。
ダイオードレーザー|小型で彫刻と薄い素材のカット
ダイオード(半導体)レーザーは、小型・軽量・低価格で、木や革への彫刻と、薄い木や紙の切断を得意とする光源です。個人のクラフトや名入れ、入門用途で急速に普及しました。
青〜紫色(405〜450nm)の半導体レーザー素子の光を集めており、「10W」「20W」といった表記は光出力です。空冷で動き、CO2のような管の交換や水冷の管理がありません。
| 機種(出力) | 参考の最大切断厚(FLUX公式) | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|---|
| Lazervida(10W・オープン型) | ヒノキ8mm(ワンパス) | 木・革・紙の彫刻、薄板の切り抜き | 透明アクリル、量産 |
| Ador(10W) | ヒノキ8mm・黒色アクリル5mm | 彫刻と薄板の切断。赤外線モジュールで金属刻印 | 透明アクリルの切断 |
| Ador(20W) | ヒノキ15mm・黒色アクリル8mm | 小物の切断と彫刻の両立 | CO2並みの速度 |
青色の光は透明なものを通り抜け、白や淡い色に反射されます。このため透明アクリルは切れず、白いアクリルや淡色の素材は彫刻も薄くなります。濃色のアクリルや黒い塗装面は加工できます。
金属は切れませんが、Adorのダイオードレーザーはアルマイト処理金属とステンレスの彫刻に対応し、金・銅・チタン・アルミニウム・銀・鉄の彫刻は2W赤外線レーザーだけが対応します。
注意点は筐体です。安価なダイオード機は枠だけのオープンフレーム型が多く、レーザー光が外に出るため、使用中は波長に合った保護めがねが必要で、周囲の人にも配慮が要ります。
店舗や学校で使うなら、密閉型の筐体に排気と安全装置を備えた機種が前提になります。
金属は切れるのか|ファイバーレーザー・赤外線レーザーの役割
卓上クラスのレーザー加工機で金属を「切る」ことは基本的にできず、金属に対する役割は「刻印する」ことです。金属の切断には工業用の数kWクラスのファイバーレーザー切断機が使われ、価格も設置条件もまったく違います。
ファイバーレーザーは、光ファイバーの中で1,064nmの光を増幅する光源で、この波長は金属によく吸収されます。弊社のPromarkは、レーザースポット0.03mmで金・銀・銅・アルミ・鉄・ステンレスのマーキングに対応します。

レーザーマーカーとして使われるのは20〜100Wクラスで、ガルバノスキャナーが光だけを走らせるため、文字や二次元コードを数秒で打刻できます。
ステンレスに黒や色を発色させる、アルミのアルマイトを白く抜く、真鍮や鉄に浅く彫る、樹脂部品に印字する、といった加工が得意です。
MOPA(Master Oscillator Power Amplifier、発振器と増幅器を分けてパルスを制御する方式)のファイバーレーザーは、ステンレスのカラーマーキングやアルミの黒色刻印がきれいに出ます。
赤外線レーザーモジュールは、同じ1,064nmの光を2W前後で出す部品で、ダイオード機やCO2機のヘッドに載せ替えて使います。切断はできませんが、ステンレス・アルミ・真鍮や黒い樹脂への刻印を、同じ機械で追加投資を抑えて行えます。
「主に木やアクリルを加工するが、たまに金属の名入れもしたい」用途に向きます。
CO2レーザーは生の金属にはマーキング剤を併用しない限り刻印できず、ダイオードは一部のステンレスの発色に限られます。アルマイトや塗装面の刻印は皮膜を飛ばす加工なので、どの光源でも可能です。
03レーザーカッター・レーザー彫刻機・レーザーマーカーは何が違うのか
三つは仕組みが違う別の機械ではなく、「主にどの用途で売られているか」による呼び分けです。どれも光源をレンズで集めて加工する点は同じで、光源の種類と駆動方式を見れば中身が分かります。
「レーザー加工機」はすべてを含む総称で、工業分野では数kWの金属切断機を指すこともあります。
| 呼び名 | 主な光源と駆動 | 得意な加工 | 主な用途 | 弊社の代表機 |
|---|---|---|---|---|
| レーザーカッター | CO2・ガントリー | 非金属の切断と彫刻 | 看板・模型・クラフト・教育 | beamo II・Beambox II・HEXA・HEXA RF |
| レーザー彫刻機 | ダイオード(一部CO2)・ガントリー | 彫刻と薄い素材の切断 | 名入れ・個人クラフト | Ador・Lazervida |
| レーザーマーカー | ファイバー・ガルバノスキャナー | 金属・樹脂への刻印 | 銘板・シリアル・部品管理 | Promark |
同じCO2機が「レーザーカッター」とも「レーザー彫刻機」とも呼ばれ、ダイオード機が「レーザーカッター」として売られることもあります。
呼び名ではなく「光源は何か」「切断できる素材と厚さ」「加工エリアと駆動方式」を仕様で確かめてください。なお「レーザープリンター」はトナーで紙に印刷する事務機で、全く別の製品です。
04レーザー加工機でできること・作れるもの
レーザー加工機でできることは、平らな素材を「切り抜く」「彫る」「刻印する」の三つで、その組み合わせで看板からノベルティ、治具、教材まで作れます。
- 切り抜きで作るもの:看板・サインプレートの文字や形、アクリルスタンド、キーホルダー、建築模型の部品、ペーパークラフト、革小物のパーツ、布の裁断、組み立て式の箱や什器、位置決め治具、ステンシル
- 彫刻で作るもの:木やアクリルへのロゴ・文字・写真の名入れ、コースター、メニューボード、表彰プレート、スタンプのゴム面、グラスやボトルの装飾
- 刻印で作るもの:金属銘板、工具や部品のシリアル番号・QRコード、ステンレスのタンブラーやボールペンへの名入れ
カラー印刷ができる機種もあり、Adorのカラー印刷モジュールはCMYKエコソルベントインクで平面素材にフルカラーを印刷します。
加工の基本の流れは機種が変わってもほぼ共通です。
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- パソコンでデータを作る(線は切断、画像や塗りは彫刻)。
- ソフトでレイヤーごとに出力・速度を設定する。
- 材料をテーブルに置き、焦点を合わせる。
- カメラのプレビューで位置を確認し、加工を開始する。
- 加工中は機械から離れず、終わったら煙が抜けてから取り出す。
一つのデータで「ロゴを彫って輪郭を切り抜く」まで完成し、数量が1個でも100個でもデータは同じです。金型や版が要らないため、小ロットの名入れや受注生産にとりわけ向いています。
手書きアプリで作った作例|額・カードケース・名刺・コースター・仕切りトレイ
手書きのイラストや文字をそのまま加工データにできる弊社のアプリを使うと、デザインソフトの経験がなくても、額・カードケース・名刺・コースター・仕切りトレイといった作品を作れます。
手順は、紙に描く→アプリでデータにする→Beam Studioに読み込む→カットする、の4段です。
作れる物は額・カードケース・名刺・コースター・仕切りトレイです。弊社の作例の動画には、ウェーブカードケース(イチョウ・ケヤキ・ブナ)とカトラリーレスト(ケヤキ・ホオノキ)があります。
弊社の製品サイトでは、レーザーカットで製作した木製ウクレレや、ロゴを刻印したアルマイトのカードケースの作例写真をご覧いただけます。動物の図柄を彫刻した木製スタンプ、名入れ刻印した金属キーホルダーの作例もあります。


加工できる素材・できないこと・加工してはいけない素材
加工できる素材は木・アクリル・革・紙・布・ゴム・ガラス・石・皮膜のある金属で、加工してはいけない素材は塩化ビニル(PVC:ポリ塩化ビニル)をはじめとする塩素やフッ素を含む樹脂です。
「切れるか」より先に「加工して安全か」を確かめる習慣が、機械と人を守ります。
| 分類 | 素材 | CO2 | ダイオード | ファイバー・IR |
|---|---|---|---|---|
| 加工できる | 木(無垢材・合板・MDF) | 切断・彫刻 | 薄板の切断・彫刻 | 不向き |
| 加工できる | アクリル(透明はCO2のみ) | 切断・彫刻 | 濃色のみ薄板切断 | 刻印のみ |
| 加工できる | 紙・段ボール・コルク・天然皮革・布・レーザー用ゴム | 切断・彫刻 | 切断・彫刻 | 不向き |
| 彫刻のみ | ガラス・石・タイル | 彫刻 | 一部彫刻 | 不向き |
| 刻印のみ | アルマイト・塗装金属 | 刻印 | 刻印 | 刻印 |
| 刻印のみ | ステンレス・真鍮・チタン | マーキング剤併用 | 一部発色 | 刻印 |
| してはいけない | 塩化ビニル(PVC)、塩ビ製の合成皮革・シート | × | × | × |
塩化ビニルは加工すると塩化水素が発生し、人体に有害なうえ、一度でもレンズ・ミラー・レール・電子部品を腐食させて機械の寿命を縮めます。
できないこともあります。金属は全機種で切断の対象外で、対応は彫刻だけです。Adorで切断できるアクリルは、濃色の不透明アクリルだけです。レーザー加工機は平らな面への加工が基本で、立体を削り出すことはできません。
厚い段ボール・革・布は非常に燃えやすいため、掲載された最大厚を超えず、加工中は常に機械を監視します。
円筒への彫刻はロータリーアタッチメントで対応できますが、曲面全般や厚みのある立体は対象外です。彫刻の深さにも限度があり、切断できる厚さは出力で決まります。どの機種でも「厚い材料ほど遅く、焦げが増える」関係は変わりません。
053Dプリンターとレーザー加工機はどう使い分けるのか
レーザー加工機は「平らな素材を切る・彫る」機械、3Dプリンターは「樹脂を積み上げて立体を作る」機械で、作るものの形で選びます。
| 比較項目 | レーザー加工機 | 3Dプリンター(FFF:Fused Filament Fabrication、熱溶解積層方式) |
|---|---|---|
| 原理 | 板材を熱で除去する | 溶かした樹脂を層状に積む |
| 作れる形 | 平面と、板を組んだ箱・立体 | 自由な立体(中空・曲面・可動部) |
| 素材 | 木・アクリル・革・紙・布(刻印なら金属) | PLA(ポリ乳酸)・ABSなどの樹脂 |
| 加工時間 | 秒〜数十分 | 数時間〜一日 |
| 仕上がり | 素材の質感がそのまま出る | 積層の筋が残り、研磨や塗装が要ることがある |
| 向く用途 | 看板・名入れ・治具・模型・小ロット | 試作・複雑な部品・ケース |
看板、名入れ、平板の治具、組み立て式の箱、紙や革の製品なら、レーザー加工機のほうが圧倒的に速く、素材の質感も生かせます。複雑な曲面、内部に空洞のある形、歯車やヒンジのような可動部は3Dプリンターの領域です。
実務では両方を組み合わせる現場が多く、電子機器のケースの外板はアクリルをレーザーで切り、基板を固定するブラケットだけを3Dプリンターで作る、といった分担をします。
木の素材を使いたい、受注してすぐ渡したい、量を作りたいならレーザー、形の自由度が最優先なら3Dプリンターと考えると判断を誤りません。弊社は両方を扱っているため、作りたいもののスケッチや写真から、どちらで作るべきかをご相談いただけます。
3Dプリンターの入口の記事(https://i-maker.jp/blog/3d-printing-make)で、3Dプリンターの種類と選び方をまとめています。
06レーザー加工機の選び方
レーザー加工機は「加工したい素材と厚さ→光源と出力→加工エリア・カメラ・ソフト→設置場所・電源・排気・サポート→価格」の順に絞り込むと、用途に合わない買い物を避けられます。
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多くの失敗は価格やW数から選び始めることで起きます。
「40Wなら十分」と聞いて買ったダイオード機で透明アクリルが切れない、A4サイズの機種で仕入れる板がA3なので毎回切り分けている、窓のない部屋に置いて排気の工事に費用がかかった、といった行き違いが起きがちです。
順番を守れば、こうした行き違いはほとんど防げます。
光源と出力は加工したい素材と厚さで決める
光源は「加工する素材」で、出力は「その素材の最大の厚さと求める速度」で決めます。
- 加工したい素材をすべて書き出し、「切断」か「彫刻・刻印」かを分けます。
- 金属に刻印するならファイバーレーザーマーカーか赤外線モジュール付きの機種、金属を切るなら工業用切断機の領域と判断します。
- 透明アクリルの切断、または5mmを超える木やアクリルの切断があるなら、CO2レーザーが候補です。
- 木・革・紙の彫刻と薄い素材の切断が中心で、スペースや予算を抑えたいなら、密閉型のダイオードレーザーが候補です。
- 切断したい最大の厚さに対して、一回のパスで切れる出力より一段余裕のある出力を選びます。
切りたい
刻印したい
はい
いいえ
はい
出力に余裕を持たせる理由は、切断速度と仕上がりに直結するからです。ぎりぎりの出力では速度を落としてパスを重ねることになり、焦げが増えて加工時間が倍以上になります。
最大出力での使用は、レーザー管の消耗を早める場合があります。
日に数十枚を加工する店舗や、授業時間内に全員の作品を加工する学校では、この差が運用の成否を分けます。
W数は光源をまたいで比べられません。20Wのダイオードと30WのCO2は、同じ木の板でも切れる厚さと速度が違います。
光源が同じ中で出力を比べ、光源が違うなら実機テストの切断厚で比べてください。FLUX公称の換算では、HEXA RFの30Wはガラス管52W相当、60Wは90W相当、80Wは110W相当です。
加工エリア・カメラ・ソフトは作業の手間を決める
加工エリアは「仕入れる材料の規格サイズ」と「作る製品の最大サイズ」で決め、カメラとソフトは毎日の作業時間と失敗の数を左右します。
加工エリアは、弊社の取扱機ではbeamo IIの360×240mmからHEXA・HEXA RFの730×410mmまであります。

材料の板は300×300mm、300×600mm、450×600mmといった規格で流通するため、仕入れる板がそのまま載るサイズを選ぶと切り分けの手間と端材が減ります。
流通する板の規格
仕入れる板がそのまま載るサイズを選ぶと、切り分けと端材が減ります
「置ける材料の最大高さ」は、グラスや箱などの既製品に彫刻するときに関係します。長尺材を前後に通せるパススルー、円筒に彫刻するロータリーアタッチメントの対応も、用途によっては必須条件です。
カメラは、テーブル上の材料を画面に映し、データを材料の上に重ねて配置できる機能です。既製品のコースターやボールペンへの名入れ、端材の空きへの割り付けで、試し打ちをなくし材料の無駄を減らします。
オートフォーカスは焦点合わせの手間と焦点ずれの失敗をなくします。複数の人が使う学校や、スタッフが交代で操作する店舗では、この二つの有無が教育の手間を大きく変えます。
ソフトは、メーカー純正と汎用の二通りです。純正ソフトはカメラやオートフォーカスと連携し、無償のものが多く、汎用ソフトは複数メーカーの機種を一つの操作で扱えます。
データ形式は、切断にはSVG(Scalable Vector Graphics)・DXF・AI・PDFのベクター形式、彫刻にはPNG・JPEGの画像形式を使います。
有償のAdobe Illustratorのほか、無償のInkscapeも使えます。手元のロゴや名刺のデータの形式を確認しておくと、導入後に戸惑いません。
Beam StudioはFLUXの全機種共通で、Windows・macOS・Linuxに対応しています。ChromeOSでも使えます。内蔵カメラの映像に画像を重ねて、材料の上の置きたい位置に配置できます。
設置場所・電源・排気・サポートを先に確かめる
設置場所・電源・排気・サポートは機種を決める前に確認すべき条件で、特に排気は「窓があるか」で費用が大きく変わります。
- 置き場所:本体の外形に加え、材料の出し入れと排気ダクトの余裕、材料と端材の置き場、パソコンの置き場を確保してください。卓上機でも数十kgあるため、ぐらつかない台が必要です。
- 電源:日本の家庭用電源は100Vです。FLUXではbeamo IIがAC100V・350W、Beambox IIがAC100V・5A・500Wで使え、PromarkもAC100〜250Vで特別な電気工事は不要です。排気ファン・脱臭装置・チラー(冷却水循環装置)も電源を使うため、他の機器と共用しない回路を一つ確保してください。
- 排気:煙と臭いを屋外へ出すのが基本で、窓からのダクト排気か、フィルター式集塵機Beam Air(FLUX全機種に対応)を使います。ダクトを出せない部屋ではBeam Airを併用します。フィルターは消耗品で、加工量に応じた交換費用がかかります。隣接する店舗や住宅に排気が向かないかも、設置前に確かめる点です。
- 温度と湿度:CO2レーザーは冷却水を使うため、冬の凍結と夏の高温が故障の原因になります。空調のある室内で、直射日光と結露を避けてください。
- サポート:日本語の窓口、保証の期間と範囲、消耗品(レーザー管・レンズ・ミラー・フィルター)の供給、修理の体制、導入時の講習を確認してください。弊社は機械・木材・消耗品の窓口をひとつにし、消耗品を国内在庫から最短即日で出荷しています。

弊社は、設置予定の部屋の寸法と窓の位置をお知らせいただければ、排気の方法と置き方を含めてご提案しています。納品時の設置と操作講習は、ご希望の方に有償で行っています。
導入前のご相談はZoom・電話・メールで受け付け、ご希望の方には加工サンプルもご用意します。
業務用の機種と入門機で変わること
業務用の機種と入門機の差は、出力よりも「筐体の安全性」「連続稼働の耐久性」「作業を減らす機能」「サポート」にあります。ここでいう業務用は、店舗・学校・製造現場で毎日使う前提の卓上〜中型機で、工場のkW級の機械ではありません。
| 比較項目 | 入門機(主にオープンフレームのダイオード機) | 業務用の機種(密閉型のCO2機・ダイオード機・ファイバーマーカー) |
|---|---|---|
| 筐体 | 枠だけで光が外に出る | 密閉型。ふたを開けるとレーザーが止まるインターロック付き |
| 安全クラス | 保護めがねが必須のクラス4として扱う | FLUXの筐体型はクラス1レーザーに該当するとFLUX公式が説明 |
| 排気 | なし、または簡易 | 排気ファンとダクト接続口を標準装備 |
| 出力と速度 | 低出力・低速。厚板は複数パス | 高出力・高速。一回のパスで切れる |
| 連続稼働 | 長時間の連続運転は想定外 | 日に数時間の運転を前提にした冷却と駆動部 |
| カメラ・オートフォーカス | なし、または別売 | 標準装備の機種が多い |
| サポート・保証 | 海外通販で保証が実質ない例も | 国内販売店の保証・修理・講習 |
入門機は個人が自宅で試すには十分ですが、客の前で動かす、生徒が操作する、納期のある仕事をこなす場面では、安全装備と耐久性とサポートが足りません。
オープン型(クラス4)の機器を業務で使うと、厚生労働省の要綱が求めるレーザー機器管理者の選任・管理区域の設定・保護具・安全衛生教育の対象になります。
「まず安い機種で試してから」と考える方にも、弊社はサンプル加工で仕上がりを確かめることをおすすめしています。買い替えで二重に費用をかけるより、最初から用途に合う機種を選ぶほうが結果的に安く済むからです。
07レーザー加工機の用途・業種|木工・店舗・教育・製造
レーザー加工機は、木工・クラフト、店舗・小規模事業、教育、製造の四分野で導入が進み、分野ごとに重視する機能が異なります。
- 木工・クラフト:名入れ小物、コースター、組み立てキット、インテリア雑貨の製作と、既製の木製品への彫刻です。無垢材や合板の切断と木目を生かした彫刻が中心で、CO2の40〜60Wが主力です。樹種ごとのパラメーターが整っていると、新しい素材を試す時間を減らせます。
- 店舗・小規模事業:看板、メニューボード、ギフトの名入れ、ノベルティ、ウェディングアイテムを受注してその場で作る用途です。1個からその日に渡せること、カメラで既製品に位置を合わせられること、客の前で安全に動かせる密閉型であることが選定の軸です。
- 教育:中学・高校の技術・美術・情報、高専や大学の実習、探究やSTEAM(Science・Technology・Engineering・Arts・Mathematics)教育で、設計から製作までを一つの授業で体験させる教材として使われます。生徒が操作する前提なので、インターロック付きの密閉型で、操作が画面で完結し、短時間で加工が終わることが要件です。弊社は授業・実習の教材製作を用途の一つとしてご案内しており、教育機関の請求書払い(後払い)にも対応しています。
- 製造:位置決め治具、検査ゲージ、銘板、操作パネル、部品へのシリアル番号・QRコードの刻印、試作品の外装です。治具はアクリルやMDFをCO2で切り、銘板や部品管理はファイバーレーザーマーカーで刻印する使い分けが一般的です。外注していた治具や銘板を内製すると、納期が数日から数十分に変わります。
どの分野でも共通するのは、「データさえあれば1個から作れる」「版や金型が要らない」ことで、外注に出せなかった小さな仕事を自分の手で回せる点です。

FLUXレーザーカッター
サンプル請求・テスト加工・機械見学
FLUX機で加工したサンプルを無償でお届けします。お手元のデータのテスト加工も承ります。
08安全・法令・排気の要点
レーザー加工機の事故で最も多いのは火災で、次に目の障害と煙の吸入です。いずれも機種の選び方と運用のルールで防げます。
火災は、レーザーが材料を燃やして加工している以上、常に起こり得ます。出力が高すぎる、速度が遅すぎる、焦点がずれて同じ場所を長く照射した、ハニカムテーブルの下に端材やほこりがたまっていた、といった状況で起きます。
対策は、加工中は機械から離れないこと、エアアシストと排気を必ず動かすこと、テーブルの下を定期的に掃除すること、二酸化炭素消火器か消火スプレーを手の届く場所に置くことです。アクリル・薄い木・紙は特に燃えやすい素材です。
目については、レーザー光は直接見ても反射光でも網膜や角膜を傷めます。密閉型でインターロック付きの機種は、ふたを開けるとレーザーが止まる設計で、FLUXの筐体型はクラス1レーザーに該当するとFLUX公式が説明しています。
オープンフレーム型は、本人も周囲の人も、その波長に合った保護めがねが必要です。CO2用、ダイオード(青色)用、ファイバー(1,064nm)用で保護めがねが異なり、兼用できません。
煙については、木やアクリルの煙に微粒子と有機化合物が含まれるため、屋外への排気か脱臭装置による処理が必要です。加工してはいけない素材を避けることが大前提で、排気の処理能力に応じた加工量に抑えることも大切です。
法令については、レーザー加工機を使うための免許や国家資格の定めはありません。
ただし労働安全衛生法に基づく厚生労働省の通達「レーザー光線による障害の防止対策について」(基発第0325002号、2005年)が、JIS(日本産業規格)C 6802「レーザ製品の安全基準」のクラス分けに応じた管理を事業者に求めています。
クラス3B・クラス4のレーザー機器を扱う事業場では、レーザー機器管理者の選任、管理区域の設定、保護めがねの着用、作業者への教育などが求められます。装置全体がクラス1として設計された密閉型の機種では、こうした負担が軽くなります。
クラス1は要綱の適用範囲に含まれず、教育研究機関の教育研究用のレーザー機器には当分の間適用されません。
FLUXの筐体型の機種は、有害な放射への露出を防ぐため完全に密閉されたクラス1レーザーに該当するとFLUX公式が説明しています。オープン型のLazervidaはクラス4で、付属の保護ゴーグルを着用して使います。
09価格の目安・費用の内訳・導入の流れ
レーザー加工機の費用は、本体価格に排気設備・消耗品・材料・設置の費用が加わります。
本体価格(税抜・2026年10月時点)は、beamo IIが300,000円(税込330,000円)、Beambox IIが450,000円(税込495,000円)、HEXAが820,000円(税込902,000円)です。
HEXA RFは30Wが960,000円、60Wが1,600,000円、80Wが2,100,000円(税抜)です。
Adorは190,000円(10W・税抜)から、Lazervidaは90,000円(税込99,000円)、Promarkは360,000円(20W・税抜)からです。
Lazervida
Ador 10W
Ador 20W
beamo II
Promark 20W
Beambox II
HEXA
HEXA RF 30W
HEXA RF 60W
HEXA RF 80W
本体以外では、排気(屋外へのダクト配管か、フィルター式集塵機Beam Air 130,000円(税抜)〜・Beam Air Pro 270,000円(税抜))、CO2機のレーザー管・レンズ・ミラー・フィルターなどの消耗品、木材プレート(1枚440円(税込)〜)やアクリル板などの材料、搬入・設置・講習の費用がかかります(価格は2026年10月時点)。
交換用レーザー管は33,000円(税抜)からで、Beambox II用55Wは70,000円、HEXA用60Wは120,000円です(税抜・2026年10月時点)。
CO2レーザー管は使用にともなって出力が下がる消耗品で、レーザー管や交換フィルター(3,300円・税抜〜)は国内在庫から最短即日で出荷します。納品時の設置と操作講習は、ご希望の方に有償で行います。
弊社の導入の流れは、①事前相談(Zoom・電話・メール)→②加工サンプル(希望者)→③見積・注文(見積書はフォームか電話で即日発行)→④納品設置・操作講習(希望者・有償)→⑤素材パラメーター案内の5段です。
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法人・教育機関の請求書払い(後払い)に対応し、納期は在庫で変わるため見積時にご案内します。
事業者や学校では、設備投資の補助金や助成金の対象になることがあります。制度は年度ごとに変わるため、見積の段階で販売店や商工会議所に確認してください。
10用途別に見るFLUXの機種と価格
弊社が販売するFLUXのレーザー加工機は、卓上CO2のbeamo IIから中型CO2のBeambox II・HEXA、金属RF管のHEXA RF、ダイオードと赤外線モジュールを切り替えられるAdor、オープン型のLazervida、金属刻印のファイバーレーザーマーカーPromarkまで、光源と大きさの異なる機種をそろえており、用途から選べます。
CO2レーザーカッターはbeamo II・Beambox II・HEXA・HEXA RFの4機種、ダイオードレーザー彫刻機はAdor・Lazervida、ファイバーレーザーマーカーはPromarkです。
| 機種(光源) | 出力 | 加工エリア | 向く用途 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| beamo II(CO2) | 30W | 360×240mm | 卓上で名入れ・小物・模型。初めてのCO2機 | 300,000円(税抜) |
| Beambox II(CO2) | 55W | 600×375mm | 店舗・学校・工房での看板・治具・量産 | 450,000円(税抜) |
| HEXA(CO2) | 60W | 730×410mm | 大判の看板・厚板・連続稼働 | 820,000円(税抜) |
| HEXA RF(CO2・金属RF管) | 30W/60W/80W | 730×410mm | 厚板・細線・高速の量産。空冷で冷却水不要 | 30W 960,000円・60W 1,600,000円・80W 2,100,000円(税抜) |
| Ador(ダイオード/赤外線モジュール) | 10W/20W(ダイオード)+2W(赤外線) | 430×300mm(10Wダイオード) | 木・革の彫刻と薄板切断に加えて金属刻印 | 10W 190,000円・20W 250,000円(税抜) |
| Lazervida(ダイオード・オープン型・クラス4) | 10W | 406×406mm | 入門・教育の実習。保護ゴーグルを着用 | 90,000円(税抜) |
| Promark(ファイバー) | 20W/MOPA 20W/MOPA 100W | 110×110mm(20W)/220×220mm(MOPA 100W) | 金属・樹脂への刻印、銘板、部品管理 | 20W 360,000円・MOPA 20W 600,000円・MOPA 100W 1,200,000円(税抜) |
本体価格はいずれも2026年10月時点の税抜価格です。FLUXの筐体型の機種は完全に密閉されたクラス1レーザーに該当し、オープン型のLazervidaはクラス4です。機種ごとの電源・設置要件は、弊社の各機種ページでご確認いただけます。
FLUXの機種は、密閉型の筐体とインターロック、内蔵カメラによる位置合わせ、純正ソフトBeam Studioでデータ作成から加工までを一貫して操作できる点が共通しています。
カメラは、beamo IIが8MP CMOS、Adorが8MPを搭載し、Beam Studioで内蔵カメラの映像に画像を重ねて置きたい位置に配置できます。
Beambox IIは、前後の開口から材料を通すパススルー設計(オプション)に対応し、加工エリアより長い板を分割加工できます。
弊社の木材プレートの加工パラメーターは、実機テストの値です。
用途からの目安は、名入れやコースターなど小物の受注が中心ならbeamo II、看板や治具を含めてA3以上の板を扱うならBeambox II、厚板や大判を日常的に切るならHEXA、さらに厚いアクリルを速く切るならHEXA RF、木や革の彫刻に加えて金属の名入れも一台で済ませたいならAdor、金属への刻印が主な仕事ならPromarkです。
FLUXのレーザー加工機
beamo II卓上のCO2レーザーカッター。名入れ・小物・模型。初めてのCO2機製品ページを見る
Beambox II中型のCO2レーザーカッター。看板・治具・量産に。パススルー(オプション)に対応製品ページを見る
HEXA大判・厚板・連続稼働のCO2レーザーカッター製品ページを見る
HEXA RF金属RF管のCO2レーザーカッター。細線・高速・空冷で冷却水が不要製品ページを見る
Adorダイオードと赤外線モジュールを切り替えられる彫刻機。木・革の彫刻と金属刻印製品ページを見る
Lazervidaオープン型のダイオードレーザー彫刻機。入門・教育の実習。保護ゴーグルを着用製品ページを見る
Promark金属・樹脂に刻印するファイバーレーザーマーカー製品ページを見る
11まとめ|レーザー加工機を選ぶ順番
レーザー加工機は、集光したレーザー光の熱で素材を切る・彫る・刻印する機械で、光源の波長が得意な素材を決め、出力が切れる厚さと速度を決めます。選ぶ順番は次のとおりです。
- 加工したい素材と最大の厚さ、切断か彫刻か刻印かを書き出す。
- 素材から光源を決める。非金属の切断はCO2、彫刻と薄板中心で小型ならダイオード、金属の刻印はファイバーか赤外線モジュール。金属の切断は卓上機の対象外。
- 厚さと速度から、一段余裕のある出力を選ぶ。W数は光源をまたいで比べない。
- 仕入れる材料の規格と作るものの大きさから加工エリアを決め、カメラ・オートフォーカス・ソフトで手間を減らす。
- 置き場所・100V電源・排気(窓の有無)・サポートを確認する。
- 本体以外の費用を含めて見積を取り、サンプル加工で仕上がりを確かめる。
呼び名は主用途による呼び分けなので光源と仕様で判断すること、塩化ビニルなど加工してはいけない素材と火災・目・排気の対策を運用の前提に置くことが、導入後の後悔を防ぐ要点です。
12よくある質問
レーザー加工機とは何ですか?
レンズで一点に集めたレーザー光の熱で、素材を切断・彫刻・刻印する機械です。工具が材料に触れないため細い線や複雑な形をデータどおりに加工でき、版や金型なしで1個から作れます。
レーザー加工機とレーザーカッターは同じものですか?
レーザー加工機は総称で、レーザーカッターはその中で切断を主用途とする機種、主にCO2レーザー機を指す呼び名です。レーザー彫刻機・レーザーマーカーも同じくレーザー加工機の一種で、仕組みではなく主用途による呼び分けです。
レーザー加工機で何が作れますか?
看板・サインプレート、名入れのコースターやキーホルダー、アクリルスタンド、建築模型、革小物、ペーパークラフト、組み立て式の箱や什器、治具、金属銘板やシリアル番号の刻印などです。平らな素材を切り抜く・彫る・刻印する組み合わせで作れるものが対象です。
レーザー加工機で金属は切れますか?
卓上クラスでは切れません。金属に対しては刻印が役割で、ファイバーレーザーマーカーや赤外線モジュールで名入れやシリアル番号を入れます。CO2レーザーの光は金属に反射されるため、マーキング剤を併用しない限り刻印もできません。金属の切断は工業用の数kWクラスの切断機の領域です。
レーザー加工機で切断できる板厚はどのくらいですか?
100Vのコンセントで使えますか?
beamo IIはAC100V・350Wで使え、Beambox IIはAC100V・5A・500Wです。HEXA RFは空冷式で冷却水が不要で、電源はAC110V(30W: 600W/60W: 1,100W/80W: 1,500W)です。LazervidaはAC100〜240V・74W、PromarkはAC100〜250Vで特別な電気工事は不要です。
レーザー加工機と3Dプリンターはどちらを選べばいいですか?
平らな素材で看板・名入れ・治具・模型・組み立て式の箱を作り、木や革やアクリルの質感を生かして短時間で仕上げたいならレーザー加工機です。曲面や中空、可動部のある立体部品なら3Dプリンターです。両方を組み合わせる現場も多くあります。
レーザー加工機を使うのに資格は必要ですか?
免許や国家資格の定めはありません。ただし事業場では、労働安全衛生法に基づく厚生労働省の通達により、JIS C 6802のクラス3B・クラス4のレーザー機器について、レーザー機器管理者の選任、管理区域の設定、保護めがねの着用、作業者の教育が求められます。クラス1に該当する筐体型の機種は、要綱の適用範囲に含まれません。
レーザー加工機の価格はどのくらいですか?
排気設備・消耗品・材料・設置の費用を別に見込みます。本体価格(税抜・2026年10月時点)は、beamo IIが300,000円、Beambox IIが450,000円、HEXAが820,000円です。HEXA RFは960,000円(30W)から、Adorは190,000円(10W)から、Lazervidaは90,000円です。Promarkは360,000円(20W)からです。
レーザー加工機のデータはどう作りますか?
切断にはSVG・DXF・AI・PDFなどのベクターデータ、彫刻にはPNG・JPEGなどの画像データを使います。Adobe Illustratorや無償のInkscapeで作るほか、純正ソフトで文字や図形を直接描くこともできます。弊社の手書きアプリで描いた形からもデータを作れ、Beam Studioに読み込んで加工します。
レーザー加工機の欠点は何ですか?
煙と臭いが出るため排気設備が必須なこと、木の切断面に焦げ色が付くこと、火災の危険があるため加工中に離れられないこと、金属が切れないこと、平面以外の加工が苦手なこと、レーザー管やレンズなどの消耗品があることです。いずれも機種選びと運用のルールで対処できます。
13レーザー加工機の導入のご相談
弊社では、レーザー加工機の導入をご検討の方に、サンプル加工と機種選定・お見積のご相談を承っています。
加工したい素材やデータをお送りいただければ、FLUXの実機で加工して仕上がりと加工時間をお確かめいただけます。
ご希望の方には加工サンプルをご用意しています。サンプルの請求はサンプル請求ページから承ります。法人・教育機関の請求書払い(後払い)に対応しています。
設置予定の場所の寸法や窓の位置、電源の状況をお知らせいただければ、排気の方法と置き方を含めた構成をご提案します。学校での授業や実習にお使いになる場合は、教材と合わせてご案内します。
「どの機種が合うか分からない」「まず何が作れるのかを見てみたい」という段階からお気軽にご相談ください。導入前のご相談は、Zoom・電話・メールで受け付けています。見積書は、フォームか電話でご依頼いただければ即日発行します。
ご相談
レーザー加工機の機種選び・見積の相談
まず質問だけでも構いません。用途や造形物をお知らせいただければ、機種・レジン・後処理機器・洗浄液の選び方をご案内します。
お電話でもご相談いただけます:042-444-7220(平日 9:00〜17:00)


