3Dプリンターと型の完全ガイド
3Dプリンターと型で何ができるのか?
3Dプリンターでは3Dデータから造形物を作るだけではなく、型そのものを作ったり、型の原型をつくることでさまざまなことができるようになります。
3Dプリンターで型自体を作る場合
3Dプリンターでは耐熱性や強度に優れる材料で型を作ることができます。3Dプリンターで作られた樹脂型は、射出成形やプレス成形で使うことができます。ただし小ロットや試験用になります。
3Dプリンターで型の原型を作る場合
3Dプリンターで型の原型を作ることで、真空成形やシリコーン型の成形に利用できます。流し込める成形材などと型を使用することで、オリジナルな造形物を作ることができます。
3Dプリンター+シリコン型+成形材
3Dプリンターでシリコン型を作ると、できたシリコン型にさまざまな成形材を流し込むことで、いろいろなものを作ることができます。この使い方の場合、シリコン型のもととなるマスターモデルを3Dプリンターで作ります。
3Dプリンターでシリコン型を作る仕組み
初めにシリコン型で成形したい形状の原型・マスターモデルを3Dプリンターで作ります。その後、原型を型枠などで囲み液体のシリコンを流し込みます。シリコンは1日程度で固まるので、原型を取り外せばシリコン型の完成です。
原型モデル
枠を作り原型モデルにシリコンを流し込む
1日程度で固まる
原型から取り外すとシリコン型の完成
3Dプリンターとシリコン型でできること・作れるもの
3Dプリンターの原型をベースに作られたシリコン型にはいろいろなものを流し込むことができます。ジェスモナイトなどのアクリルベースの成形材を流し込めば、身近な小物やプランターなども作ることができます。
ジェスモナイト
ジェスモナイトは水性のアクリルベースの成形材です。粉末とリキッドを配合することで、成形することができ、カラーの着色剤や金属粉末を配合することでメタル調の製品が簡単に成形可能です。また水性ベースで環境にやさしい素材なので、使用も安心です。
チョコレート
食用シリコンをベースにすれば、チョコレートなども流し込むことができます。3Dプリンターでオリジナルの形を原型で作れば、あなただけのオリジナルチョコレートが簡単に作れます。
ジェスモナイト
UVカットクリアは高い透明性と同時に紫外線からの劣化を防ぐUVカット機能を備えたコーティング材です。3Dプリンターの造形物やその他のプラスチック製品のコーティング仕上げに最適です。水性塗料で使いやすく安全です。
最適な3Dプリンターと材料とは?
3Dプリンターでシリコン型を作る際に最適な3Dプリンターと材料はどのような種類になるのでしょうか?マスターモデルとして使用するためには、表面の再現度が重要です。研磨などを施す手間が少ない光造形3Dプリンターであれば、滑らかな仕上がりや高精細な質感を表現できます。
Form3+/Form3Lとグレイレジン
光造形3DプリンターのForm3+やForm3Lは非常に高精細な仕上がりが可能です。特にグレイレジンは最もきれいな仕上がりが可能で、微細な表現や滑らかな質感を表現できます。また25ミクロンという小さいピッチでも3Dプリント可能です。
Form 3+/Form 3L
Form3+やForm3Lは非常に高精細な仕上がりが可能な光造形3Dプリンターです。
グレイレジン
最もきれいな仕上がりが可能なレジンで、微細な表現や滑らかな質感を表現できます。また25ミクロンという小さいピッチでも3Dプリント可能です。
3Dプリンター+樹脂型+小型射出成型機
3Dプリンターでは原型ではなく、直接樹脂金型を作ることができます。一般的に金型を作る場合非常に高額になるケースが多く、3Dプリンターで簡易的な樹脂型を作ることで、より低コストで小ロット量産が実現できます。
3Dプリンターで樹脂型を作る仕組み
3Dプリンターで樹脂型を作る方法は、直接3Dデータから3Dプリンターで作ります。ただし樹脂型として使えるためには
①材料がUV硬化レジンであること、
②高耐熱であること、
③強度に優れること、が必要条件です。
樹脂型ができた後は、小型の射出成型機にセットし、成形を行います。
3Dプリンター樹脂型でできること・作れるもの
3Dプリンターで作られた樹脂型と小型射出成型機を使用すればABSやナイロン、ポリカーボネートなどさまざまな成形品を作ることができます。ただし、樹脂型自体が射出時の圧力に耐える力が弱いため、小型の成形品で、かつ小ロットになります。試験や試作、マーケティング目的の小ロット量産に最適です。
最適な3Dプリンターと材料とは?
樹脂型が使える3DプリンターはUV硬化性レジンが使える機種になるため、光造形3Dプリンターがインクジェット3Dプリンターになります。また材料は射出の圧力や高温に耐える強度と耐熱性がある材料に限定されます。
Form3+/Form3Lとリジット10Kレジン
光造形3DプリンターのForm3+やForm3Lは高精細で滑らかな仕上がりができるため、樹脂型の成形に最適です。また、リジッド10Kレジンは100度(二次硬化)、200度(三次硬化)の耐熱性を持ち、かつ高硬度なため3Dプリンター樹脂型に最適です。
Form 3+/Form 3L
Form3+やForm3Lは非常に高精細な仕上がりが可能な光造形3Dプリンターです。
Rigid 10Kレジン
100度(二次硬化)、200度(三次硬化)の耐熱性を持ち、かつ高硬度なため3Dプリンター樹脂型に最適です。
最適な小型射出成型機とは?
3Dプリンター樹脂型に使用できる小型射出成型機には卓上タイプの機種があります。成形の容量は少ないですが、いろいろな熱可塑性樹脂に対応しており、小ロットや実験に最適です。
EasyMold 10
EasyMoldは小型の卓上型射出成型機です。10グラムと15グラムの2種類のラインナップを持ち、その場でペレットを注入し簡易金型で成形が可能です。3Dプリンター樹脂型とも相性がよく、小型の成形が手軽にできます。
EasyMold 15
EasyMoldは小型の卓上型射出成型機です。10グラムと15グラムの2種類のラインナップを持ち、その場でペレットを注入し簡易金型で成形が可能です。3Dプリンター樹脂型とも相性がよく、小型の成形が手軽にできます。
3Dプリンター+原型+卓上真空成形機
3Dプリンターで原型を作り、卓上の真空成形機で使用すると、簡単にプラスチックの成形シートを作ることができます。流し込み材や、成形したシートそのものを使うことができます。
3Dプリンターで原型を作り真空成形する仕組み
初めに真空成形したい形状の原型・マスターモデルを3Dプリンターで作ります。その後、原型を卓上の真空成形機にセットし、PVCやPSなどのプラスチックシートを加熱して押し付けることで真空成形できます。
原型モデルを3Dプリンターで作成
成形シートを加熱
成形シートをセットします。
原型とシートの間の空気を抜いて真空状態にします。
原型の形に成形されます。
3Dプリンターと真空成形機でできること・作れるもの
3Dプリンターの原型をベースに真空成形を行うことで、いろいろな成形品、型を作ることができます。真空成形されたシートはチョコレートなどを流し込みできる型として使用できたり、パッケージやプラモデルのパーツ、カバーなどに利用ができます。
最適な3Dプリンターと材料とは?
3Dプリンターで真空成形機のマスターモデルとして使用するためには、表面の再現度が重要です。真空成形では圧力で加熱されたシートがぴったりとくっついてしまい、積層跡が残ってしまうため滑らかな仕上ができる光造形3Dプリンターがおすすめです。
Form3+/Form3Lとグレイレジン
光造形3DプリンターのForm3+やForm3Lは非常に高精細な仕上がりが可能です。特にグレイレジンは最もきれいな仕上がりが可能で、微細な表現や滑らかな質感を表現できます。また25ミクロンという小さいピッチでも3Dプリント可能です。
Form 3+/Form 3L
Form3+やForm3Lは非常に高精細な仕上がりが可能な光造形3Dプリンターです。
グレイレジン
最もきれいな仕上がりが可能なレジンで、微細な表現や滑らかな質感を表現できます。また25ミクロンという小さいピッチでも3Dプリント可能です。
最適な小型真空成形機とは?
3Dプリンターの原型が使用できる小型真空成形機には卓上タイプの機種があります。卓上タイプなため低価格で、3Dプリンターで成形した型を利用すれば手軽にさまざまな成形シートを作ることができます。
VformerLab
VformerLabは手動型の卓上型真空成形機です。ポンプを手動で引くことで真空状態を作り出し、型の上に加熱したPS(ポリスチレン)やPVCのシートをかぶせて押すと空気が抜けて成形が可能です。
i-MAKER idea Factory
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