好きな絵や写真が投影できるランプシェードを3Dプリンターでカスタマイズ

手作りや工作などDIYで人気のランプシェード

DIYの中でもとりわけインテリアとしてこだわりが現れるのがランプシェードの手作りだ。ペーパークラフトによるランプシェード製作や、メッシュかごを使ったランプシェードなど、インテリア照明としてこだわったものをつくる人は多い。

中には玄人顔負けのレベルのランプシェードを作る人も多く、DIYや工作の分野ではとりわけ人気が高いものだ。また、夏休みの工作や図工などでの利用も盛んで、子供が自分で作れるランプシェードの工作キットなども存在し、手作りや工作アイテムの中でもニーズが高い。

そんなランプシェードだが、3Dプリンターのカスタマイズ性を活かした取り組みが登場している。3Dプリンターの最大の特長は個別のカスタマイズが可能な点だが、個人の嗜好や表現を表現しやすいランプシェードと組み合わせることで新たなサービスが提供されることになる。

明かりにもイメージ投影されるランプシェード

既に3Dプリンターはあらゆる商品のカスタマイズ製造に使用が開始されている。靴やイヤホン、インソールといった体に身に付けるものから、子供の書いた絵を立体の置物にして提供するサービスなどあらゆるもので利用が始まっている。今回ご紹介するランプシェードのカスタマイズもそんな消費者の願いを叶えるモノの一つだ。

このサービスを立ち上げたのはフィンランドの企業Veroteq社で、PicShadeと呼ばれるカスタマイズ可能なランプシェードの製造販売だ。エンドユーザーのお気に入りの写真や映像、子供の絵など、あらゆるものをランプシェードに反映させることができるというもの。

面白いのはカスタマイズされる絵柄はランプシェードの内側にプリントされるため、照明をつけた時には室内にイメージがはっきりと映し出されるようになっている。ちなみにこのカスタマイズランプシェードPicShadeの種類は2種類で、レーザー焼結法による高品質なものと、FDMプリンターによる低品質なものの2つのラインナップで提供されるとのこと。

自由に好きなデザインをランプにプリント可能

明かりをつけると室内にイメージが映し出される

まとめ

3Dプリンターの普及と性能向上によってさまざまなエンドユーザー向けの商品のカスタマイズが始まっている。今回ご紹介したランプシェードも消費者商品のほんの一例に過ぎない。

消費者向け製品では今のところ家具やインテリア、ジュエリーといった商品分野で3Dプリンターの使用が顕著だが、こうしたカスタマイズ製造の拡大はどんどん広がっていくだろう。

低価格モデルの3Dプリンターの性能は飛躍的に向上しているが、フルカラー対応やマルチ素材対応が完成すればさらに普及可能性を秘めている。今後の利用拡大状況がきになるところだ。

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