出典: Formlabs 公式製品ページ・TDS。カラーはパープル、最小積層ピッチは 25 ミクロンです。

公式の想定用途はインベストメント鋳造、鋳造やプレス用の原型、ラピッドツーリングです。ジュエリーの原型を中心に、歯科のキャストワークや小物の少量生産まで、ワックスを手で彫っていた工程を 3D プリントに置き換えられます。デザインを直したら、その日のうちに次の原型を出せます。




画像はいずれも Formlabs 公式の造形例です。
キャスタブルワックスの TDS は二次硬化を行っていないサンプル(グリーン状態)の値だけを公表しています。この材料は二次硬化が不要なので、下の値がそのまま使用時の値です。鋳造ユーザーが見るのは下 2 行の焼成特性で、灰分(TGA)0.0〜0.1% が灰の残りにくさを表します。
| 項目 | グリーン状態(二次硬化なし) | 評価方法 |
|---|---|---|
| 最大引張強さ | 12 MPa | ASTM D638-10 |
| 引張弾性率 | 220 MPa | ASTM D638-10 |
| 破断伸び | 13% | ASTM D638-10 |
| 質量損失率 5% の温度 | 249°C | ASTM E1131 |
| 灰分(TGA) | 0.0〜0.1% | ASTM E1131 |
標準的な焼成スケジュール
TDS が示す焼成条件です。Certus Prestige Optima または類似のインベストメント材料を使い、最大限の強度と最も繊細な部分まで完全に焼成できるよう設計されています。このスケジュールで始めて、その後は必要に応じて調整してください。
| フェーズ | 工程 | 所要時間 | スケジュール |
|---|---|---|---|
| A | フラスコの挿入 | 0 分 | 21°C |
| ランプ | 60 分 | 4.7°C/分 | |
| ホールド | 480 分 | 300°C | |
| B | ランプ | 100 分 | 4.5°C/分 |
| ホールド | 180 分 | 750°C | |
| C | ランプ | 60 分 | -4.0°C/分 |
| 鋳造ウィンドウ | 最大 2 時間 | 512°C(またはお好みの鋳造温度) |
出典: Castable Wax レジン TDS(PDF・V1 FLCWPU01・初版 2018 年 5 月 7 日)。物性は造形品の形状・向き・設定・温度により変動する場合があります。
| 対応プリンタ | Form 4 / Form 4B / Form 4L / Form 4BL(Form 3 / Form 3B / Form 3L / Form 2 にも対応) |
|---|---|
| 対応タンク | Form 4 レジンタンク/Form 3 レジンタンク V2.1/Form 3L レジンタンク V3/Form 2 レジンタンク(PDMS)/Form 2 LT タンク |
| ビルドプラットフォーム | Form 4 / 4L の標準・フレックス(Form 3 / 3L 用のプラットフォームにも対応) |
| カートリッジ | 1L(型番 FLCWPU01・掲載 code FLB-0062) |
1 枚のタンクで造形できる層数の目安(弊社の運用実績。Formlabs 公称はどの材料でも 75,000 層以上)。タフ系・ゴムライク系は樹脂の粘りが強く、フィルムの消耗が早くなります。白濁・傷が交換のサインです。
カタログの数値だけでは分からない部分です。毎日 Form 4 を回している運用から、手順・系統ごとの違い・洗浄液の交換時期をまとめました。
洗浄から鋳造までの 5 ステップ
バケツ洗浄の基本手順です。Form Wash 2 などの自動洗浄機なら、手順 2〜3 がまとめて 10 分程度になります。キャスタブルワックスは洗浄をできるだけ短い時間で終わらせ、手順 5 の二次硬化は行いません。
材料の系統で、洗浄はここが変わります
同じ洗浄液でも、材料の性質で汚れ方と注意点が違います(弊社の運用実績)。キャスタブルワックスの洗浄は基本どおりですが、時間はできるだけ短くし、溶剤が完全に乾いてから鋳造に進みます。
| スタンダード系 | 基本どおり。一次 10 分+二次 10 分 |
|---|---|
| タフ系・ゴムライク系 | 樹脂の粘性が強く、洗浄液の汚れが早い。交換サイクルが短くなります |
| リジッド系 | ガラス繊維が洗浄液に出ることがあります。他の材料と洗浄液を分けるのがベストです |
| シリコーン | 専用洗浄液「ソルベント」を使います |
洗浄液はいつ交換するか
目安は使用量で決まります。弊社の実測ベース: 大型造形物(レジン量 250ml)を 1 日 6 回洗浄する運用の場合。
洗浄後もベタつきが残るようになったら、洗浄力が落ちています。使用量が少なければ交換はもっと先で大丈夫です。
キャスタブルワックスの洗浄には、IPA を使わないエタノール系洗浄液 3DMedSupo が使えます。使用済みの廃液は無料で回収するので、廃液処理の手配はいりません。いま IPA で洗浄している方は、切り替えのときに残った IPA の引き取りも依頼できます。

| Form 4 レジンタンク | 21,400 円(税抜・税込 23,540 円) 1 タンク 1 レジンが原則。材料ごとに 1 枚 |
|---|---|
| Form 4 ビルドプラットフォーム | 21,400 円(税抜・税込 23,540 円) |
| Form 4 ミキサー | 9,000 円(税抜・税込 9,900 円) 洗って使い回せるので、材料ごとに揃える必要はありません |
キャスタブルワックスを使い始めるならタンクをもう 1 枚。→ 消耗品・アクセサリの一覧
レジンは売って終わりにしません。i-MAKER で機材・材料をご購入の方は、光造形ノウハウセミナー(2 時間・都内は無料・都内以外は別途ご相談・Zoom 可)で、サポートの付け方・向き・洗浄条件まで相談できます。お急ぎのときや機材が止まっている間は、代わりの造形を依頼できるサポートプリント(有償・1 個から・最短即日発送)もあります。
キャスタブルワックス(Castable Wax レジン) 1L 53,800 円(税抜・税込 59,180 円)
平日 9:00〜17:00 法人・教育機関の請求書払いに対応。見積書は即日発行、レジン・消耗品は在庫があれば最短即日発送します。