ホーム3D プリンターレジン › クリアキャスト

クリアキャスト(Clear Cast Resin)

Form 4 / 4L 対応レジン

インベストメント鋳造の原型を、自社で直接 3D プリントしたい方に向くレジンです。鋳造用レジンの中でも熱膨張が低くシェル型が割れにくく、灰分 0.020% 未満できれいに燃え尽きるため、原型づくりから鋳造までを社内で回せます。

法人請求書払い銀行振込発注書可最短即日発送
1L 26,800 円(税抜) 税込 29,480 円

クリアキャストは EC に未出品のため、ご注文・在庫のご確認は見積フォームまたはお電話でお願いします。価格は 2026 年 9 月 1 日改定。

クリアキャストの特長

鋳造用の原型を社内で直接プリント
原型を外注せずに造形できるため、コストと製作期間の両方を抑えられます。
熱膨張 94.8µm/m/°C(-30〜140°C)
熱による膨らみが小さく、焼成時のシェル型の割れを抑えます。
灰分 0.020% 未満・アンチモンフリー
重金属を含まずきれいに燃え尽きるため、鋳造品に残留物が残りません。
設計との誤差 0.25mm 以内
高精度な原型を造形でき、どの型・シェルモールド製作工法にも使えます。

出典: Formlabs 公式製品ページ・TDS。厚み 3mm 以上の形状を得意とし、ラティス生成ソフトウェアと組み合わせた大きめのモデルに向きます。

半透明の原型と鋳造した金属部品、羽根車の原型とノギスを並べた作業台

クリアキャストの用途と造形例

インベストメント鋳造の原型が主用途です。公式製品ページでは、模型や美術用小道具、ラピッドツーリング、実製品用部品、ラピッドプロトタイピングも代表的な用途に挙げられています。厚み 3mm 以上の形状を得意とするため、ラティスで内部を抜いた大きめの原型に向きます。

半透明の原型と鋳造した金属部品、羽根車の原型とノギスを並べた作業台
ラティスで内部を抜いた半透明の原型と、その原型から鋳造した金属部品。右は羽根車の原型です。
インベストメント鋳造の原型
原型を直接造形し、そこから鋳型を作って鋳造まで進められます。
ラピッドツーリング
型づくりの工程を短くしたい現場に。
模型や美術用小道具
透明な造形品をそのまま模型・小道具として使う用途にも。
実製品用部品・ラピッドプロトタイピング
鋳造した実製品部品と、その前段の試作に。

画像は Formlabs 公式の造形例です。クリアキャストは公式に公開されている造形例の点数が少ないため、掲載は 1 点です。

Formlabs 公称の物性値

クリアキャストの TDS は「グリーン(未硬化)/二次硬化後」の 2 条件で値を公表しており、右の列が二次硬化後の値です。クリアキャストはスペシャルティレジンなので二次硬化は必須で、右の列が実際に使うときの物性になります。

TDS の機械的特性・熱特性の全項目。「-」は TDS でも値の記載がない欄です。
項目グリーン状態二次硬化後規格
最大引張強さ38 MPa65 MPaASTM D638-14
引張弾性率1.6 GPa2.8 GPaASTM D638-14
破断伸び12%6%ASTM D638-14
曲げ弾性率1.3 GPa2.2 GPaASTM D790-15
ノッチ付きアイゾット16 J/m25 J/mASTM D256-10
熱膨張(-30〜140°C)-94.8 µm/m/°CASTM E831-19
荷重たわみ温度 @1.8MPa43°C58°CASTM D648-16
荷重たわみ温度 @0.45MPa50°C73°CASTM D648-16

燃焼特性

焼成したときにどれだけ燃え残るかを示す項目です。鋳造用レジンでは、この 4 行が鋳造品の仕上がりを左右します。

項目グリーン状態二次硬化後規格
灰分-0.020% 未満ASTM D2584-18
アンチモン-10ppm 未満ASTM E1479-16
検出された遷移金属(10ppm 未満)-Al, CuASTM E1479-16
高濃度遷移金属(50ppm 未満)-なしASTM E1479-16

TDS には、0〜700°C に加熱したときの質量変化を示す灰分量のグラフも掲載されています。焼成スケジュールの記載は TDS にはありません。

出典: Clear Cast レジン TDS(PDF・初版 2024 年 8 月 12 日)。物性は造形品の形状・向き・設定・温度により変動する場合があります。

対応機種

対応プリンタForm 4 / Form 4B / Form 4L / Form 4BL(Form 3 シリーズ・Form 2 にも対応)
対応タンクForm 4 レジンタンク(Form 4L 用タンクは公式の対応一覧に記載がありません)
ビルドプラットフォームForm 4 / 4L の標準・フレックス
カートリッジ1L(型番 FLCCCL01・掲載 code FLB-0063)

推奨積層ピッチは 25 ミクロンです。

レジンタンクの消耗目安

スタンダード系
約 72,000 層
タフ系・ゴムライク系
消耗が早い

1 枚のタンクで造形できる層数の目安(弊社の運用実績。Formlabs 公称はどの材料でも 75,000 層以上)。タフ系・ゴムライク系は樹脂の粘りが強く、フィルムの消耗が早くなります。クリアキャストの消耗は基本どおりです。白濁・傷が交換のサインです。

洗浄と二次硬化の手順と、洗浄液の交換目安

カタログの数値だけでは分からない部分です。毎日 Form 4 を回している運用から、手順・系統ごとの違い・洗浄液の交換時期をまとめました。

洗浄から二次硬化までの 5 ステップ

バケツ洗浄の基本手順です。Form Wash 2 などの自動洗浄機なら、手順 2〜3 がまとめて 10 分程度になります。クリアキャストはスペシャルティレジンなので、手順 5 の二次硬化は必須です。

1造形終了プラットフォームごと取り外し
2一次洗浄 10 分バケツにつけ置き
3二次洗浄 10 分きれいな洗浄液で 2 槽目
4乾燥自然乾燥またはエア
5二次硬化(必須)Form Cure で行います。TDS に温度・時間の記載がないため、Form Cure の材料設定に従ってください

材料の系統で、洗浄はここが変わります

同じ洗浄液でも、材料の性質で汚れ方と注意点が違います(弊社の運用実績)。クリアキャストの洗浄は、下の表のスタンダード系と同じく基本どおりの手順です。

スタンダード系基本どおり。一次 10 分+二次 10 分
タフ系・ゴムライク系樹脂の粘性が強く、洗浄液の汚れが早い。交換サイクルが短くなります
リジッド系ガラス繊維が洗浄液に出ることがあります。他の材料と洗浄液を分けるのがベストです
シリコーン専用洗浄液「ソルベント」を使います

洗浄液はいつ交換するか

目安は使用量で決まります。弊社の実測ベース: 大型造形物(レジン量 250ml)を 1 日 6 回洗浄する運用の場合。

250ml × 6 回/日実測した洗浄ペース
約 1 か月洗浄液交換の目安
ベタつき取れにくくなったら交換サイン
使い始め
ベタつきが取れにくい=交換サイン
約 1 か月で交換

洗浄後もベタつきが残るようになったら、洗浄力が落ちています。使用量が少なければ交換はもっと先で大丈夫です。

洗浄液は、廃液回収が無料の 3DMedSupo。

クリアキャストの洗浄には、IPA を使わないエタノール系洗浄液 3DMedSupo が使えます。使用済みの廃液は無料で回収するので、廃液処理の手配はいりません。いま IPA で洗浄している方は、切り替えのときに残った IPA の引き取りも依頼できます。

洗浄液 3DMedSupo(廃液回収つき)→

3DMedSupo 洗浄液(一斗缶と 4L 缶)

似ている材料との違い

鋳造用レジンとの比較。数値は各材料の TDS 値で、「—」は TDS に記載がない項目です。クリアキャストの機械的特性は二次硬化後、キャスタブルワックスは二次硬化を行わないグリーン状態の値です。
材料灰分熱膨張最大引張強さ1L 税抜向いている用途
クリアキャスト(本ページ)0.020% 未満94.8 µm/m/°C65 MPa26,800 円厚み 3mm 以上の鋳造原型
キャスタブルワックス0.0〜0.1%12 MPa53,800 円繊細なディテールの鋳造原型
トゥルーキャスト0.03%174.1 µm/m/°C35,800 円厚み 5mm までの高精細な鋳造原型
クリアV560 MPa13,300 円透明な部品・流路

透明な造形品をそのまま部品として使うならクリアV5、造形品を焼成して金属に置き換えるならクリアキャストです。鋳造用レジンの中では、厚み 3mm 以上の原型がクリアキャスト、厚み 5mm までの高精細な原型がトゥルーキャスト、繊細なジュエリー原型がキャスタブルワックスの守備範囲です。

この材料に使う消耗品

Form 4 レジンタンク21,400 円(税抜・税込 23,540 円) 1 タンク 1 レジンが原則。材料ごとに 1 枚
Form 4 ビルドプラットフォーム21,400 円(税抜・税込 23,540 円)
Form 4 ミキサー9,000 円(税抜・税込 9,900 円) 洗って使い回せるので、材料ごとに揃える必要はありません

クリアキャストを使い始めるならタンクをもう 1 枚。→ 消耗品・アクセサリの一覧

よくある質問

Q. クリアキャストの二次硬化はどの条件で行いますかA. TDS は二次硬化後の物性値を公表していますが、温度と時間の記載はありません。Form Cure の材料設定に従って二次硬化を行ってください。
Q. クリアキャストとクリアV5 はどう選び分けますかA. 鋳造の原型を作って焼成するならクリアキャストです。透明な部品そのものを使うならクリアV5 です。
Q. クリアキャストのタンクでほかのレジンを使えますかA. 原則 1 タンク 1 レジンです。別のレジンに切り替えるときは、タンクのリプログラミングを行います。
Q. 焼成したあとに残留物は出ませんかA. TDS の灰分は 0.020% 未満、アンチモンは 10ppm 未満です。検出された遷移金属は Al と Cu で、高濃度遷移金属はありません。

造形がうまくいかないときは

レジンは売って終わりにしません。i-MAKER で機材・材料をご購入の方は、光造形ノウハウセミナー(2 時間・都内は無料・都内以外は別途ご相談・Zoom 可)で、サポートの付け方・向き・洗浄条件まで相談できます。お急ぎのときや機材が止まっている間は、代わりの造形を依頼できるサポートプリント(有償・1 個から・最短即日発送)もあります。

サポート・サービスの詳細 →

関連するレジン

キャスタブルワックスで造形したサンプルパーツ

キャスタブルワックス

53,800 円(税抜・税込 59,180 円)繊細なディテールの鋳造原型に。詳細 →

トゥルーキャストで造形したサンプルパーツ

トゥルーキャスト

35,800 円(税抜・税込 39,380 円)厚み 5mm までの高精細な原型に。詳細 →

クリアV5 で造形したサンプルパーツ

クリアV5

13,300 円(税抜・税込 14,630 円)透明な部品そのものに。詳細 →

次に読む: 後処理の機器と条件 →

クリアキャスト(Clear Cast Resin) 1L 26,800 円(税抜・税込 29,480 円)

平日 9:00〜17:00 法人・教育機関の請求書払いに対応。見積書は即日発行、レジン・消耗品は在庫があれば最短即日発送します。

電話で相談 見積フォームへ