SOL PROとSOLの違いについて
デスクトップタイプの3DスキャナーであるSOLシリーズ。一般的な通常のSOLと今回新たにリリースしたSOL PROでは、一体どのような点が異なるのでしょうか?
ぱっと見が色が赤(SOL PRO)と黄(SOL)と異なっていますが、実はさまざまな機能などが異なっています。
今回はスキャン精度だけではなく、SOL PROでできてSOLでできないことなど、その違いをご紹介します。

SOL PROとSOLの比較一覧表
項目 | SOL PRO | SOL |
---|---|---|
スキャン精度 |
50ミクロン |
100ミクロン |
カメラ解像度 |
8 MP |
5 MP |
高精度モード |
あり |
なし |
テクスチャ無スキャン |
あり |
なし |
ダークモード |
あり |
なし |
不安定モード |
あり |
なし |
スキャンパス |
5回 |
2回 |
アライメント調整 |
あり |
なし |
スキャン時間 |
15分(通常スキャン) 8分(ターボスキャン) |
20分(通常スキャン) 10分(ターボスキャン) |
USB接続 |
1カ所 |
2カ所 |
本体価格 |
278,000円(税別) |
92,000円(税別) |
スキャン解像度の違い
スキャン精度ですが、SOL PROは50ミクロン(通常モードは100ミクロン)、SOLは100ミクロンです。精度は点群の細かさなどに影響します。より正確に撮りたい場合にはSOL PROの高精細モードがおすすめです。
カメラ解像度の違い
カメラ解像度はLEDで対象物の表面をキャプチャするのに影響します。どちらも補正機能があるのですが、SOL PROの8MPのほうがより解像度が高く、きれいにスキャンが可能です。


高精度モード
高精度モードはSOL PROにしかありません。高精度でスキャンすると50ミクロンの精度でスキャンが可能で、よりきめの細かいリアルなデータをスキャンできます。
テクスチャ無スキャン
テクスチャ無スキャンは、レーザーのみでオブジェクトの外側の形状のみをスキャンするスキャンモードです。
ダークモード
ダークモードはオブジェクトの色が黒かったり暗めの色をスキャンするときに使用するモードです。

不安定な対象物スキャン
不安定な対象物をスキャンするモードで、ターンテーブルの回転ごとに停止しオブジェクトの状態を確認することができます。

スキャンパス
SOL PROとSOLはスキャンパスといって、方向が異なるスキャンデータを追加することができます。SOLは2方向、SOL PROは5方向までスキャンすることが可能です。
アライメント調整
さまざまな方向からスキャンしたデータの方向をマウスを使って調整することが可能です。SOL PROのみアライメント調整が可能です。
USB接続
SOL PROは1本のUSBケーブルでPCと接続可能ですが、SOLは2本のUSBケーブル接続が必要です。


まとめ
SOL ProとSOLの単純比較ですが、SOLは基本的に複雑な機能はなく、ワンショットでスキャンし、より細かい調整や高精度&高精細なスキャンは難しいです。一方SOL PROはデスクトップながらに機能が豊富で、高精度ながらも幅広い対象物のスキャンに最適です。


3Dスキャナー価格完全ガイド: 予算別・用途別のおすすめ機種とコストを網羅的に解説

3Dスキャナーに関する選び方の完全ガイドをご紹介しています。
価格や用途など予算に合わせたおすすめ機種を網羅しています。