ラズベリーパイと3Dプリンターで自作するノートパソコンPi-Top

ラズベリーパイと3Dプリンターの自作パソコンがバージョンアップ

超小型のパソコンボードとして知られるラズベリーパイ。そんなラズベリーパイと3Dプリンターを使った電子工作が密かに人気だ。ラズベリーパイは5,000円ほどで購入することが出来る手のひらサイズのコンピューターと言える。元はイギリスの教育キットとして発売されたものだが、今新たな電子工作キットとして着々と浸透しつつある。

本日ご紹介するPi-Top(パイトップ)は、以前もご紹介させていただいが、ラズベリーパイと3Dプリンンターで作ることが出来る超小型のノートパソコンだ。クラウドファンディングのIndiegogoで資金調達に成功後、3万円程度でノートパソコンが自作できてしまうことから人気を集めている。そしてここにきて更にバージョンアップするモデルを投入し話題になっているようだ。

本日は前回よりもパソコンの筐体が30パーセントも薄くなり、新たな機能を搭載したDIYノートパソコン、パイトップをご紹介しよう。

前回のPi-topの記事はこちらをどうぞ

筐体を30%薄く、オープンソースの改良機能も搭載

Pi-Top(パイトップ)は、パソコンの外側のカバーである筐体を3Dプリンターで作り、内部のマザーボードなどにはラズベリーパイを使用してつくるDIYノートパソコンだ。前回は13.3インチのHD液晶画面まで搭載し、小型ながら本格的な機能が使えることで大人気になっている。またパソコンとしての実用性以外に学生が楽しみながら電子機器の仕組みを学べることから、イギリスでは教育キットとしても使用されてきている。

そして今回あらたに登場したPi-Top(パイトップ)バージョン3は、前回のモデルよりも筐体の薄さが30パーセントも薄くなり、より軽量コンパクトを実現することに成功している。ちなみにこの30パーセント薄くなった筐体は、3Dプリンターで成形されたもので、射出成形よりもはるかに高速で作ることが出来るという。

そしてこのPi-Top(パイトップ)が変わったのは単なる筐体の薄さだけではない。あらたにタッチパネルであるトラックパッドに新機能が加えられている。トラックパッドの左右の内側にバネを搭載し、マウスのように右クリックや左クリックが出来るようにしているのだ。この新たな機能の追加によりユーザーはより実用的なパソコンとしてPi-Top(パイトップ)を使用出来るようになっている。

ラズベリーパイ
筐体を30%薄くした
タッチパッドも改良

また、今回の新バージョンにはもう一つ驚くべき機能が搭載されている。それは現在内容されているプリント基板の回路図を改良・修正し、独自のプリント基板を作成するためのオープンソース仕様になっているということが挙げられる。これにより、組み立てて作り上げるだけではなく、パソコン自体の性能を自由に改良、向上させることが出来るというわけだ。最新のPi-Top(パイトップ)は価格が299ドルでほぼ前回と変わらない価格。ちなみにラズベリーパイが含まれていないキットを購入する場合は264.99ドルで購入することが出来る。

まとめ IOT時代の人材育成が重要

ラズベリーパイと3Dプリンターを使った電子工作やものづくりは今後ますます重要性をましてくる。これは従来のプリント基板やはんだ付けだけの電子工作とはまったく異なる意味を持つ。その最大の原因は今後やってくるであろうIOT(もののインターネット化)時代に対応するための人材育成という狙いが挙げられる。

今後のIOT時代ではハードウェアを作るための電子回路やはんだ付けの接合技術と、ソフトウェアアプリケーションを開発し、ハードウェアをコントロールする技術、さらにはハードウェアとソフトウェアを繋ぐための無線技術など、こうした技術が重要性を増すことになる。そうした際、ラズベリーパイや3Dプリンターに慣れ親しむ入口として、Pi-Top(パイトップ)のようなキットはますます重要性を増すだろう。

電子機器のクオリティを左右する、はんだの重要性をはこちらをどうぞ

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