オープンソースでフリーのReprap
低価格モデルのFDM3Dプリンターは、もはや誰でも手に入いれることができる。価格も1台数万円程度で、簡単に組み立てながら作ることが可能だ。最近では毎号パーツが送られてくるディアゴスティーニの3Dプリンターが一躍ヒットしたが、プリンターのパーツ類を無料でダウンロードし、組み立てる動きが広がっている。RepRapはオープンソースの3Dプリンターで、プリンター自体のパーツも3Dプリンターで作ることができる完全フリーの3Dプリンターだ。
Reprapは、このオープンソースとフリーという特性を利用して、さまざまなバリエーションの3Dプリンターが存在する。例えば人間の背丈ぐらいの大きさの巨大な機種や、あるいはコンパクトで小さいReprapなどさまざまだ。そんな中、家庭用に最適ともいえる。Reprapでは世界最小なのではないかと言われている、コンパクトタイプ、Skeleton3Dが無料でパーツをダウンロードすることができる。MakerBotが運営する無料ダウンロードサイトThingiverseで公開中だ。
世界最小Reprap Skeleton3Dのデータが公開
Skeleton3DはReprapの中でも世界最小と言えるほど小型、コンパクトな3Dプリンターだ。まさに自宅や工作の入門レベルとしては最適な機種だと言えよう。重量はわずか5kgで、プリンター本体のサイズも25cm四方と非常にコンパクト。23種のデータが無料ダウンロードできて、各パーツを3Dプリンターで製造すれば、何個でも作ることが可能だ。
既にThingiverseでは200人以上がダウンロードしている。Reprapは、MakerBotやUltimakerとともに、世界で最も普及している3Dプリンターの一つ。まさに3Dプリンターの入門や試作製造には最適な機種だと言える。しかも、Skeleton3DはReprapの中でも超小型モデルなため、自作するにはもってこいだろう。
Skeleton3D動画
Skeleton3Dスペック
- プリンターサイズ:250mm×250mm×330mm
- 造形サイズ:100mm×100mm×100mm
- プリントスピード:80mm/秒
- 最小解像度:100ミクロン
- フィラメントサイズ(径):1.75mm、3mm(未テスト)
- モデル形式:STL、Gcode
- その他:RAMPS 1.4+ Arduino Mega 2560
まとめ 手軽に3Dプリンターが手に入る時代
3Dプリンターの仕組みや、新たに始めてみたい人にとっては、この小型Reprap、Skeleton3D の無料データ公開は最適なのではないだろうか。ファイルから3Dプリントする流や、Arduinoを使った組立など、基本的なハードウェアとソフトウェアの仕組みを知ることができるためだ。
コストとしても各パーツのプリントコストと、その他のパーツ類の購入費を合わせても数万円はしないだろう。Reprapなどのオープンソースモデルは、試作品のモックアップや工作レベルにしか使用することはできないが、それでも一昔前に比べれば驚くほど安い価格で手に入るようになっている。今後はさまざまな形で普及していくに違いない。
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