SOL PRO 3Dスキャナーのさまざまなスキャン方法
SOL PRO 3Dスキャナーにはさまざまなスキャン方法があります。ここではSOL PRO 3Dスキャナーの専用ソフトであるSOL PRO CREATORを中心に、いろいろな使い方についてご紹介します。
1.遠隔モードと近距離モード
SOL PRO 3Dスキャナーでできるモードとして、第一に遠隔モードと近距離モードの2種類があります。
①遠隔モード:対象物が約10cmを超える大きさで、かつ17cmまでのもの
②近距離モード:対象物が約10cm~2cm程度の大きさのもの
対象物の大きさによって遠隔モードか近距離モードを選択します。使い方は簡単で、SOL PROのヘッドを上下させるだけです。その後、キャリブレーションを行い3Dスキャンします。


2. 3種類のスキャンモード
またSOL PROはさらに3種類のスキャンモードを搭載しています。
通常モード:スキャン精度が0.1mm程度の、デフォルトのスキャンモード。
高精度モード:スキャン精度が0.05mmの高精度スキャンモード。より鮮明に細かくスキャンできます。
ターボモード:スキャンスピードが通常の2倍の速さで、約8分のターボスキャンモード。
の3つです。
基本的な使い方は用途によって異なりますが、スピード重視で大まかにスキャンしたいときにはターボモード、より高精細にきめ細かくスキャンしたい場合には高精細モードを使用します。

通常スキャンモード
キャリブレーション、スキャン、メッシュ作成をトータル約15分で行います。(実行する時間はコンピューターとハードウェアとオブジェクトの複雑さにより大きく変動することがあります。)ソフトウェアに従いほとんど自動でできます。スキャン精度は0.1mm程度です。
高精度スキャンモード
通常スキャンモードのスキャン精度が0.1mmに対し、高精度スキャンモードは0.05mmの高精度でスキャンします。高精度スキャンを可能にするためにはプロファイリング作業が必要です。手順は簡単で、短いプロセスで完了します。
ターボスキャンモード
通常スキャンより2倍のの速さ、約8分でスキャンできます。通常と同じようにキャリブレーションのみでスキャン可能です。
高精度スキャンのプロファイリングを利用するとよりターボモードの精度を高めることができます。
3.テクスチャ無スキャン
SOL PRO 3Dスキャナーは対象物のテクスチャを除いた形状のみの3Dスキャンもできます。SOL PROの3Dスキャンの仕組みは、レーザービームで対象物の形状を点群データにし、LEDで対象物の表面のテクスチャをキャプチャし、ソフトウェア上で結合します。
しかし、このLEDでのテクスチャスキャンを行わいでレーザーで形状のみスキャンするモードが使用できます。

4. ダークモードスキャン
SOL PROはダークモードスキャンも使用することができます。ダークモードスキャンは対象物が黒っぽいものなど暗めの認識しづらいものをスキャンしやすくするモードです。

5. 不安定な対象物のスキャンモード
SOL PROでは倒れやすいなどターンテーブルに置いたときに不安定な対象物をスキャンするモードがあります。このスキャン方法を選択すると、ターンテーブルが回転するごとに1回停止し、対象物の位置を確認できます。