SOL PRO 3Dスキャナーでスキャンされたデータについて
SOL PRO 3Dスキャナーでスキャンされたものはスキャン精度が高いのでとても細く、解像度の高いデータのため、データのアップロードや編集に時間がかかりPCに負担がかかることがあります。特にARやVRなどプログラムの一部として3Dデータを使用する場合、容量の軽量化は必須です。
そのため、データをの見え方が変わらなければ問題ない場合や軽量化してファイルサイズを小さくしたい場合はサードパーティのソフトウェアを使ってデータを軽くすることをお勧めします。
3Dデータ 編集ソフトMeshLab
SOl PRO 3Dスキャナーでスキャンしたテータを軽量化するのに適しているのがMeshLabです。
MeshLabは3Dスキャンなど、3Dデータを読み込んで編集、変換,加工、メッシュの削減することのできるフリーソフトです。Windows,Macで使用できます。
基本的にはモデリングする3DCGソフトではなく、データを読み込んで編集加工することに特化しているソフトウェアです。
公式サイト https://www.meshlab.net/
上記サイトよりソフトウェアをダウンロードして使用してください。
スキャンデータの形状を変えずにデータを軽くする方法。
SOL PRO 3Dスキャナーでスキャンしたデータは、(obj/mtl/png)の3種類のデータで1つのスキャンデータとなります。
objは表面材質やテクスチャ情報も保持できるデータです。マテリアルなどのテクスチャデータは保持できません。
mtlはメッシュに設定する色情報や各マテリアルで使用するテクスチャ情報が書かれています。mtlとobjはセットで使用するものです。
SOL PRO 3Dスキャナーでスキャンしたクロワッサンの例をあげて説明していきます。3Dスキャナーでスキャンしたままのデータです。
MAESHLabを開いてファイルから【ImportMesh..】を選択し、スキャンしたクロワッサンのobjデータを開きます。データを軽くする前はファイルは96MBととても容量の大きいデータとなっています。
Filtersメニューを選択します。
【Remeshing, Simplification and Reconstruction】→【Simplification: Quadric Edge Collapse Decimation (with texture)】を選択します。
設定画面が出てきます
Target number of facesの数値を希望のメッシュ数に設定します。仮に425535→50000に変えました。【Apply】を選択するとメッシュ削減が実行されます。
削減が終わったら【Close】を押して完了です。
編集後に形状を保存する場合はファイルから【Export Mesh As】を選択します。名前を記入しSaveをクリックします。
保存オプションの設定画面が出てくるのでオプション設定をし【OK】をクリックして完了です。
SOL PRO 3Dスキャナーは画像をキャプチャーして繋ぎ合わせる技術が高いため、メッシュ削減しても見た目はあまり変わりません。メッシュ画像にしてみるとその差がわかると思います。
データは96MB→4.9MBになりました。
以上でmeshlabを使用してデータを軽量化する方法のご紹介でした。ご使用の用途に合わせてメッシュ数の数値を変えて利用してみてください。