ホーム3D プリンターレジン › ファストモデル

ファストモデル(Fast Model Resin)

Form 4 / 4L 対応レジン

とにかく早く形が見たい方に向くスタンダードレジンです。Form 4 で 100mm/時・Form 4L で 80mm/時で造形でき、造形サイズいっぱいのモデルでも 2 時間以内、不透明なマットグレーで造形直後からそのまま形状確認に出せます。

法人請求書払い銀行振込発注書可最短即日発送
1L 13,300 円(税抜) 税込 14,630 円

レジン・消耗品は在庫があれば最短即日発送します。価格は 2026 年 9 月 1 日改定。

ファストモデルの特長

Form 4 で 100mm/時の造形スピード
Formlabs のレジンの中で造形が最も速く、歯科モデルなら 10 分以内、大型の試作品でも 2 時間以内に仕上がります。
造形直後から使える不透明なマットグレー
光を反射しにくいマットな色で、洗って乾かした時点で形状確認やレビューに回せます。
前身の Draft レジンから造形スピード 3 倍
強度と弾性率も 45% 上がり、形を見るだけでなく治具にも回せる性能になりました。
臭いの少ない造形
揮発性有機化合物(VOC)を抑えた材料で、事務所・研究室・教室でも運用しやすいです。

出典: Formlabs 公式製品ページ・TDS。積層ピッチは、速さを取るなら 200µm、細部の表現を取るなら 100µm が TDS の推奨です。

同じ形のグレーのカバー部品 2 個。左はマットで不透明、右はやや光沢がある

ファストモデルの用途と造形例

初期プロトタイプ、デザインの高速反復検証、アライナーの熱成形用の歯科モデルが TDS の想定用途です。1 日に何度も回す形状確認や干渉チェック、大きめのモックアップのように、仕上がりの作り込みより回転数が効く場面に向きます。

Form 4 Fast Model Resin と刻まれた、目盛り付きのグレーのサンプルカード 3 枚
造形時間を比べるサンプルカード
Form 4L からビルドプラットフォームごと取り出した、サポート付きの大型グレー部品
大型パーツの試作
ビルドプラットフォームに載った、リブの付いた大型のグレーパネル
リブ・曲面のある大きな部品
同じ形のグレーのカバー部品 2 個。左はマットで不透明、右はやや光沢がある
造形直後の表面質感の違い

画像はいずれも Formlabs 公式の造形例です。

Formlabs 公称の物性値

ファストモデルの TDS は「グリーン(未硬化)/室温で 5 分/60°C で 15 分」の 3 条件で値を公表しており、右の 2 列が二次硬化後の値です。ファストモデルなどのスタンダードレジンは二次硬化なしでも使えますが、表のとおり二次硬化すると強度・耐熱が上がります。

TDS 全項目。測定は積層ピッチ 100µm・Form Wash(IPA 純度 99% 以上・5 分)洗浄後のサンプルによります。
項目グリーン二次硬化(室温 5 分)二次硬化(60°C 15 分)規格
最大引張強さ46 MPa55 MPa62 MPaASTM D638-14
引張弾性率2.18 GPa2.48 GPa2.67 GPaASTM D638-14
破断伸び22%15%11%ASTM D638-14
曲げ強さ74 MPa98 MPa106 MPaASTM D790-15
曲げ弾性率1.96 GPa2.60 GPa2.74 GPaASTM D790-15
ノッチ付きアイゾット34 J/m30 J/m37 J/mASTM D4812-11
荷重たわみ温度 @1.8MPa47°C49°C61°CASTM D648-16
荷重たわみ温度 @0.45MPa55°C58°C76°CASTM D648-16

耐薬品性(24 時間浸漬での重量増加率)

1cm 角の造形品を各溶剤に 24 時間浸漬した際の重量増加率です。

溶剤増加率溶剤増加率
酢酸(5%)0.6%鉱油(重)0.2%
アセトン8.9%鉱油(軽)0.1%
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム最大 5%)0.7%塩水(塩化ナトリウム 3.5%)0.8%
酢酸ブチル0.5%スカイドロール 51.0%
ディーゼル油0.1% 未満水酸化ナトリウム溶液(0.025%・pH10)0.8%
ジエチルグリコールモノメチルエーテル3.1%強酸(濃塩酸)0.5%
油圧オイル0.2%トリプロピレングリコールモノメチルエーテル0.7%
過酸化水素(3%)0.9%0.8%
イソオクタン(ガソリン)0.1% 未満キシレン0.2%
IPA(イソプロピルアルコール)0.8%

出典: Fast Model Resin TDS(PDF・初版 2024 年 3 月)。物性は造形品の形状・向き・設定・温度により変動する場合があります。

対応機種

対応プリンタForm 4 / Form 4B / Form 4L / Form 4BL
対応タンクForm 4 レジンタンク/Form 4L レジンタンク
ビルドプラットフォームForm 4 / 4L の標準・フレックス
カートリッジ1L(型番 FLFMGR01・掲載 code FLB-0044)

レジンタンクの消耗目安

スタンダード系(本材料)
約 72,000 層
タフ系・ゴムライク系
消耗が早い

1 枚のタンクで造形できる層数の目安(弊社の運用実績。Formlabs 公称はどの材料でも 75,000 層以上)。タフ系・ゴムライク系は樹脂の粘りが強く、フィルムの消耗が早くなります。白濁・傷が交換のサインです。

洗浄と二次硬化の手順と、洗浄液の交換目安

カタログの数値だけでは分からない部分です。毎日 Form 4 を回している運用から、手順・系統ごとの違い・洗浄液の交換時期をまとめました。

洗浄から二次硬化までの 5 ステップ

バケツ洗浄の基本手順です。Form Wash 2 などの自動洗浄機なら、手順 2〜3 がまとめて 10 分程度になります。ファストモデルを含むスタンダードレジンは、手順 5 の二次硬化は必須ではありません(推奨)。

1造形終了プラットフォームごと取り外し
2一次洗浄 10 分バケツにつけ置き
3二次洗浄 10 分きれいな洗浄液で 2 槽目
4乾燥自然乾燥またはエア
5二次硬化 60°C・15 分Form Cure(TDS 基準)。TDS には室温 5 分の条件もあります。スタンダード系は必須ではありませんが、ベタつきが減り、耐熱・強度が上がります

材料の系統で、洗浄はここが変わります

同じ洗浄液でも、材料の性質で汚れ方と注意点が違います(弊社の運用実績)。

スタンダード系(本材料)基本どおり。一次 10 分+二次 10 分
タフ系・ゴムライク系樹脂の粘性が強く、洗浄液の汚れが早い。交換サイクルが短くなります
リジッド系ガラス繊維が洗浄液に出ることがあります。他の材料と洗浄液を分けるのがベストです
シリコーン専用洗浄液「ソルベント」を使います

洗浄液はいつ交換するか

目安は使用量で決まります。弊社の実測ベース: 大型造形物(レジン量 250ml)を 1 日 6 回洗浄する運用の場合。

250ml × 6 回/日実測した洗浄ペース
約 1 か月洗浄液交換の目安
ベタつき取れにくくなったら交換サイン
使い始め
ベタつきが取れにくい=交換サイン
約 1 か月で交換

洗浄後もベタつきが残るようになったら、洗浄力が落ちています。使用量が少なければ交換はもっと先で大丈夫です。

洗浄液は、廃液回収が無料の 3DMedSupo。

ファストモデルの洗浄には、IPA を使わないエタノール系洗浄液 3DMedSupo が使えます。使用済みの廃液は無料で回収するので、廃液処理の手配はいりません。いま IPA で洗浄している方は、切り替えのときに残った IPA の引き取りも依頼できます。

洗浄液 3DMedSupo(廃液回収つき)→

3DMedSupo 洗浄液(一斗缶と 4L 缶)

実際に造形してわかったこと

社内の Form 4 で、速さを優先したいときに使っている材料です。運用条件と、使って見えてきたことをレポートとしてまとめます。

検証・運用条件(弊社)
使用機材Form 4
材料ファストモデル(1L カートリッジ)
洗浄3DMedSupo・一次 10 分+二次 10 分
二次硬化Form Cure・60°C・15 分
所見 1: 速さと面の仕上がりは積層ピッチで決まる
200µm は最も速い設定ですが、緩やかな曲面には年輪のような積層痕が見えます。初期から中期の形状確認・干渉チェック・急ぎの治具・大型モックアップはこの材料で、外観確認や微細なディテールはグレーV5 で、と PreForm 上で設定を切り替えています。造形時間を詰めたいときは 160µm(Fast Arch 設定)も選べます。
所見 2: カップ形状は穴あけで減速を防ぐ
中空やコップを伏せたような形は、剥離時に吸盤のような抵抗を生み、Form 4 が負荷を検知して速度を落とします。PreForm の穴ツールで 3.0mm 以上の逃げ穴を底面近くに開けると、速度を落とさずに造形できます。警告が出たときにカップ軽減の機能を切るのは勧めません。
所見 3: 気泡が抜けてから造形を始める
ボトルをよく振った直後にレジンタンクへ入れると、気泡を含みやすい傾向があります。投入後に少し時間を置き、気泡が抜けてから造形を始めると、表面の微細な穴あきを防げます。

結論として、1 日に何度も試作を回す現場にはファストモデル、外観の作り込みにはグレーV5、という使い分けを勧めています。弊社の運用実績にもとづくレポートです(2026 年 8 月時点)。

似ている材料との違い

スタンダード系での比較。物性は二次硬化後の TDS 値です。
材料引張強さ破断伸び荷重たわみ温度1L 税抜向いている用途
ファストモデル(本ページ)62 MPa11%76°C13,300 円速さ優先の日常試作
グレーV562 MPa13%71°C13,300 円形状確認・治具の標準
プレシジョンモデル50 MPa8.6%53.5°C17,800 円寸法精度重視・歯科
クリアV560 MPa8%69°C13,300 円透明な部品・流路

この材料に使う消耗品

Form 4 レジンタンク21,400 円(税抜・税込 23,540 円) 1 タンク 1 レジンが原則。材料ごとに 1 枚
Form 4 ビルドプラットフォーム21,400 円(税抜・税込 23,540 円)
Form 4 ミキサー9,000 円(税抜・税込 9,900 円) 洗って使い回せるので、材料ごとに揃える必要はありません

ファストモデルを使い始めるならタンクをもう 1 枚。→ 消耗品・アクセサリの一覧

よくある質問

Q. ファストモデルの二次硬化はどの条件で行いますかA. TDS には室温 5 分と 60°C・15 分の 2 条件があります。必須ではありませんが、耐熱と強度を出したいときは Form Cure で 60°C・15 分を行います。
Q. ファストモデルはどの積層ピッチで造形しますかA. TDS の推奨は、最も速くプリントしたい場合が 200µm、細部の表現を重視する場合が 100µm です。
Q. ファストモデルとグレーV5 はどう選び分けますかA. 速さを取るならファストモデル、外観の作り込みや微細なディテールが要るならグレーV5 です。荷重たわみ温度はファストモデルのほうが高く、破断伸びはグレーV5 のほうが大きいです。
Q. ファストモデルのタンクでほかのレジンを使えますかA. 原則 1 タンク 1 レジンです。別のレジンに切り替えるときは、タンクのリプログラミングを行います。

造形がうまくいかないときは

レジンは売って終わりにしません。i-MAKER で機材・材料をご購入の方は、光造形ノウハウセミナー(2 時間・都内は無料・都内以外は別途ご相談・Zoom 可)で、サポートの付け方・向き・洗浄条件まで相談できます。お急ぎのときや機材が止まっている間は、代わりの造形を依頼できるサポートプリント(有償・1 個から・最短即日発送)もあります。

サポート・サービスの詳細 →

関連するレジン

グレーV5 で造形したサンプルパーツ

グレーV5

13,300 円(税抜・税込 14,630 円)形状確認・治具の標準に。詳細 →

プレシジョンモデルで造形したサンプルパーツ

プレシジョンモデル

17,800 円(税抜・税込 19,580 円)寸法精度重視・歯科モデルに。詳細 →

クリアV5 で造形したサンプルパーツ

クリアV5

13,300 円(税抜・税込 14,630 円)透明な部品・流路に。詳細 →

次に読む: 後処理の機器と条件 →

ファストモデル(Fast Model Resin) 1L 13,300 円(税抜・税込 14,630 円)

平日 9:00〜17:00 法人・教育機関の請求書払いに対応。見積書は即日発行、レジン・消耗品は在庫があれば最短即日発送します。

電話で相談 見積フォームへ