i-MAKER › SOL PRO › できること・できないこと
スキャンできるのは、直径・高さとも 20〜170mm、重さ 2kg までの対象物です。レーザーが届かない奥まった形状、透明、光沢、黒色系、細かすぎるもの、対称形状の 6 つは、そのままでは形が欠けます。
対象物はターンテーブルに載る大きさが前提で、最小 2cm 四方から最大 17cm 四方までです。17cm 以下で 2kg を超えるのは金属の塊などに限られるため、大きさの条件をクリアすれば重さで引っかかることはあまりありません。近距離と遠距離は、本体のヘッドを手で倒して高さを変え、ソフト側でも同じ距離を選びます。
| 項目 | 近距離モード | 遠距離モード |
|---|---|---|
| 推奨する対象物 | 直径 20〜100mm・高さ 20〜100mm | 直径 70〜170mm・高さ 80〜170mm |
| 大きさの目安 | 2cm〜11cm | 11cm〜17cm |
11cm 前後は境目です。11cm 前後の対象物なら近距離モードでも読み取れますし、やや大きめのものを近距離でスキャンすると細部が細かく残ります。遠距離モードなら、対象物がターンテーブルからわずかにはみ出す程度までは読み取れます。推奨サイズと 2 つのモードの使い分けは、2023 年時点の自社まとめによります。
360°スキャンの目安(中解像度)。スキャン精度 0.1mm、ターンテーブルは 10 回転で速く回ります。
360°スキャンの目安(フル解像度)。スキャン精度 0.1mm、回転の速さは標準です。
スキャン精度。360°スキャンの目安は 15 分で、10 回転をゆっくり回します。
スキャン精度と 360°スキャン時間はメーカー公表値です(8 分=中解像度、15 分=フル解像度。時間は PC の性能と形状の複雑さで前後します)。回転数は 2023 年時点の自社まとめです。高精細モードは、スキャンの前に高精度プロファイル(約 25 分)とキャリブレーション(約 7 分)を行います。
工具・食品・模型・金属パーツを社内でスキャンした記録です。モード・距離・スキャン回数は、記録が残っている例にだけ添えています。









スキャン結果の 5 件は SOL PRO Viewer の表示画面から切り出したもの、金属パーツ 4 件はスキャンした対象物そのものの写真です。いずれも 2022〜2023 年に社内で行ったスキャンの記録で、公開されたベンチマークではありません。
レーザーで形を測り、LED カメラで色を撮る方式のため、光の返り方で結果が変わります。次の 6 つは、そのままでは形状が欠ける、あるいはまったく点が取れない対象です。
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×暗い対象物用。ソフトでチェックを 1 つ入れるだけで、そのままスキャンに入れます。
色が要らないとき、はじめから形状だけを取り込みます。
ターンテーブルの回転を 1 回ずつ止めて読み取ります。倒れやすいものや揺れるもの向けです。
向きを変えたスキャンを最大 5 回まで足して合成します。2 回でおおむね全面が埋まります。
対象物を固定した治具など、余分に写り込んだ部分を選んで削除します。
6 分類は自社での検証によるものです。平均解像度は通常モードで 0.07mm、高精細モードで 0.035mm(2023 年時点の自社まとめ)で、これより細かい起伏は点として拾えません。5 つの機能はいずれも付属ソフト SOL PRO Creator(Ver2.0)のもので、追加費用はかかりません。
精度の数字には、メーカーが公表している値と、社内で実物を測って比べた値の 2 種類があります。買う前に見るべきは後者なので、両方を分けて載せます。
メーカー公表値はこのほかに、点間距離 0.26mm 超、カメラ解像度 8 MP、方式はレーザーによる空間変換と白色光の併用です。
旋盤バイト 1 本をデジタルノギスで測り、その数値を基準にしました。同じ対象を SOL PRO の高精細モード、SOL PRO の通常モード、デスクトップ型 100 ミクロン機の 3 通りでスキャンし、スキャンデータの寸法を 3D ソフト Freeform で計測しています。
| 単位 mm | ノギス実測 | 高精細モード | 通常モード | 100 ミクロン機 |
|---|---|---|---|---|
| 縦 | 64.5 | 64.995(+0.495) | 64.306(−0.194) | 66.639(+2.139) |
| 横 | 13.92 | 14.178(+0.258) | 14.564(+0.644) | 14.911(+0.991) |
| 高さ | 10.57 | 10.969(+0.399) | 11.263(+0.693) | 12.566(+1.996) |
同じ高精細モードのデータでも、開くソフトによって計測値は変わります。SpaceClaim で開いた場合のノギス実測との差は縦 0.215mm・横 0.195mm・高さ −0.02mm で、Freeform で測った 0.258〜0.495mm とはこれだけの幅が出ます。
公表値の 0.05mm は、実物のスキャンでそのまま出る数字ではありません。図面公差の合否を判定する検査には使えません。形状を取り込んで CAD で描き直す簡易リバースや、記録・教材づくりの範囲でお使いください。
色と質感の入り方も同じサンプルで比べました。対象はレンガの色分けと影の多いインテリア雑貨です。SOL PRO は通常モードで 1 スキャン、比較した他社機は High poly mesh モードで 1 スキャンです。
SOL PRO のほうが全体に明るく、レンガの目地や窓枠のディテール、屋根の影になる部分がはっきり残りました。暗い対象物はダークモードでも読み取れます。
出典は Scan Dimension 社の製品スペック表(2026 年 8 月時点)。0.05mm は条件をそろえた測定での上限値で、どの対象物でもこの差に収まるという意味ではありません。
2022 年 10 月の社内実測。3 通りとも同じサンプル・同じ条件で、ワンショットのスキャンです(複数データのマージは行っていません)。比較した他社機は、同じデスクトップ型で公称 100 ミクロンの機種です。カラーの比較も同月の社内検証で、見た目の比較であり、色差の数値計測ではありません。
SOL PRO 3D スキャナー 278,000 円(税抜・税込 305,800 円)
スキャンしたい対象物が決まっている場合は、大きさ・素材・色をお知らせいただければ、読み取れるかどうかをお答えします。
平日 9:00〜17:00 法人・教育機関の請求書払いに対応しています。価格は税抜表示で、税込価格を併記しています。