Fuse 1セットアップ編:ソフトウェア設定から3Dプリントの開始

Fuse 1で3Dプリントを開始する流れ

Fuse 1で3Dプリントを行うのはとても簡単です。専用のスライスソフトウェアであるPreFormでプリント設定を行い、Fuse 1にデータを送信しスタートを行うだけです。

ここではPreFormでの設定とFuse 1での設定について3Dプリントの流れをご紹介します。

PreFormでプリント設定を行う

Fuse 1はFormlabsのForm 2やForm 3と同様にPreFormという専用ソフトウェアを使用します。PreFormは非常に簡単なプリント設定ができるソフトウェアで、初心者でも簡単にプリント設定を行うことができます。

PreFormのセットアップ方法

Fuse 1でPreFormを使用する際には、WiFiで接続されているFuse 1を選択します。Fuse 1は従来のForm 3などの光造形法とは、プリントの配置が異なります。

3Dデータの準備

まずは任意のCADソフトもしくは3Dスキャンデータを用意します。
Fuse 1で出力可能なファイル形式はSTLもしくはOBJ形式になります。プリントしたいファイルはPreFormにドラッグすると下記のような形で配置されます。

PreFormでは3Dプリントの設定を簡単に行うことができます。モデルの配置からプリント時間の見積もり、積層ピッチ、プリント方向などです。

SLSレーザー焼結法ならではのプリント設定とは

Fuse 1は粉末にレーザービームを照射して焼き固めるタイプの3Dプリンターです。そのため他の造形方式と比べてプリント設定の概念がことなります。

他のFDMや光造形、インクジェット方式は通常、造形物を配置する際に平面に置くのが一般的です。

しかしSLSレーザー焼結法では、平面だけではなく、縦方向、つまりチャンバー内全体に造形データを配置することが可能となります。これはレーザー焼結法の粉末材料を敷き詰めながら積層していくという手法ならではのプリント設定です。

下記はPreFormで設定したテスト造形モデルですが、縦方向に敷き詰めることが可能です。
プリントの概要は以下の通りです。

  • 積層ピッチ:110ミクロン
  • プリント時間:28時間38分
  • チャンバーの冷却時間:13時間1分
  • 総パウダー量:3.78kg
  • パッキング密度:34%
  • レイヤー数:1726

このサンプルは1度のプリントで120個作ることが可能です。
材料消費量は

  • 3780g×@11円=41,580円
  • 41,580円÷120個=@346円

仮に同じ数量の小ロットを金型量産しようとすると、型代で数百万円します。

プリントの準備

Fuse 1は以下の5ステップでプリントを開始することが可能です。ワークフローは非常にシンプルで簡単です。産業用のSLSレーザー焼結法と比べてスピーディにプリントが開始できます。

パウダーの装填

パウダーカートリッジを使って、Fuse 1にパウダーを装填します。パウダーは新品から、使用済みの混合(70%の新品率)で使用が可能です。

光学カセットの装填

光学カセットを装填します。この光学カセットは分解やメンテナンスの必要はありません。綺麗で汚れていない状態のものを装填してください。2枚あると次のプリントにスムーズに移行できます。

ビルドチャンバーを挿入する

ビルドチャンバーは、造形物が作られる入れ物です。Fuse 1とFuse Siftで互換性がありプリントが終了し、冷却時間が終了した後は、Fuse Siftに移行できます。また複数のビルドチャンバーを持っていると、前のプリントが冷却している間に次のプリントに移ることが可能です。

タッチパネルのチェックを入れる

Fuse 1ではプリントを開始する前に、タッチスクリーンに表示されたチェックリストをもとにそれぞれの手順を確認します。確認して問題なければチェックをいれ、プリントを開始します。またFuse 1は、時間の経過とともに機械本体がモニターしてくれて、メンテナンスが必要な場合には自動的に通知します。

プリントの開始

印刷前のチェックがすべて完了するとFuse 1のプリント準備が整います。これでプリントを開始します。プリントが始まるとFuse 1のホーム画面には、プリントベッドのライブストリームが表示され内部のプリント状況を確認することができます。またこのカメラビューはソフトウェアであるPreFormでも確認できます。

これでプリント設定は完了です。これ以降はプリントが終了した後に、冷却して後処理を行います。

まとめ

上記のようにFuse 1はPreFormで設定を行い、プリントスタートも非常に簡単に行うことができます。まるでデスクトップのForm 3やForm 2と同じような手軽さでワークフローを進めることが可能です。