2倍の出展者が登場。TCT Japan2022
新型コロナウィルスの感染がようやく落ち着いたこともあり、リアルな場での展示会も活気を取り戻しつつある。
3Dプリンター関連でも世界最大の3Dプリンティング展TCT Japan 2022が、2022年1月26日~28日の3日間 東京ビッグサイトで開催する予定だ。
(今回も前回同様オンラインとのハイブリッド開催にて行われる。ちなみにオンライン展は2021年11月26日~2022年2月28日予定)
公式サイト:https://www.tctjapan.jp/
今回はコロナ明けということもあり、出展者数も前回の2倍の出展者が登場する予定で、セミナーもなんと40本が行われる予定だ。
今回は前回のレポートをもとにTCTの特長についてご紹介しよう。

TCT Japanとは
TCTとは、Time Compression Technologyの略で、3DプリンティングやAM(アディティブマニュファクチャリング)などの応用によって、あらゆる産業における新製品・技術開発/製造プロセスの加速化・最適化を図る技術のことを指す。
今回はコロナ前に開催されていた通り東京ビッグサイトでの開催となるが、前回同様オンラインでの商談会も開催される。オンライン商談会は先月末から登録が開始されており、検索とレコメンド機能によって、最適な商談相手を探し、オンライン上でマッチングができる。リアルとオンラインの併用で、最新の3Dプリンター導入の検討が可能だ。
来場者3万人を見込む
TCT はリアルな場で開催されていた2020年度は出展者数は123社、47,692名の来場者が訪れた。今回も同規模の水準まで見込まれるといわれている。ちなみに前回2021年1月開催は来場者数は10615名、オンラインと合わせると22,704名が参加している。
来場者の業界別データを見てみると、さまざまな分野の人が3Dプリンターやアディティブマニュファクチャリングに興味を持っていることがうかがえる。
下記はTCT JAPANが発表しているデータだが、3Dプリンターに関心を持っている業界がさまざまな分野に分かれていることがうかがえる。




各製造業の業界が3Dプリンターに関心
前回では自動車・運輸機が16.6%、精密機器産業・機械が15.1%で多く、材料・化学が11.1%で、鉄鋼・非鉄金属など金属製品で8.5%、総合電気・家電が8%である。大学関連が5.5%で、上記製造と研究開発で60%近い比率を占めている。

製品開発&製造技術の来場者が50%を占める
次に、職種だが、来場者の半分が製品開発や製造に関する分野で占められている。内訳では製品開発・設計・デザインが21.1%、研究開発(応用研究)が23.5%、生産管理・製造技術が10.3%で約50%が製品開発に関する職種になる。
レポートやアンケート調査の回答によると約50%が将来的な製造・量産への3Dプリンター活用検討を進めている状況で、導入のハードルにはコストと品質保証が70%を占めている状況だ。やはり金型や切削加工など従来からの製造技術に比べてプリントごとに条件が異なる3Dプリンターは品質保証が決め手となる。また材料コストも量産加工に比べれば格段に高いことが導入へのハードルとなっていると考えられる。

試作・評価での関心が最も高いが量産への期待が50%を超える
こうしたことから現在3Dプリンターが最も使用されている分野が試作での領域だ。試作での利用が48.1%と最も高く評価試験などでの利用が中心である。その一方で量産や生産領域での期待が非常に高いことも事実で、約50%が将来的な製造・量産への3Dプリンター活用検討を進めている状況だ。

まとめ
3Dプリンターは、モノづくりをデジタル化し自動化するキーテクノロジーの一つとして、今後もますます普及をしていくだろう。導入までにいくつかのハードルがあるが、技術や素材の進歩によってより加速していくことが見込まれるが、アディティブマニュファクチャリングはロボティクスとともにインダストリー4.0の中の自動化を担う分野として、いかに自社の生産体制や開発体制に取り入れるかがカギとなる。そうした点から、今後3Dプリンターの展示会は注目度が高いと言えるだろう。
中でもTCT Japanは出展数も多く豊富なセミナーによって日本だけではなく海外も含めた3Dプリンターの先進事例を知ることができる。さらにビジネスマッチングシステムを通して、気になる出展者と事前に製品に関する個別相談が可能だ。
TCT Japan 概要
名称 TCT Japan 2022 -3Dプリンティング & AM技術の総合展–
主催 株式会社JTBコミュニケーションデザイン
日程 展示会開催(東京ビッグサイト): 2022年1月26日(水)~28日(金) 10:00~17:00
オンライン展示期間: 2021年11月26日(金)~2022年2月28日(月)
会場 東京ビッグサイト 東ホール・会議棟
予定参加者数 40,000名 ※同時開催展・オンライン参加者含む
入場料 無料(完全WEB来場登録制)
