4種類の機能を搭載した試作特化型マシーン
3Dプリンターの特許切れによって、低価格モデルが続々と登場しているが、その用途で最も多いのが試作だろう。性能が向上しているとはいえ、最終品の量産と捉えると価格的にも高く、出来上がったモノの品質もイマイチだ。そういう点から言うと3Dプリンターは試作機能のみに特化することで、製品開発やプロダクトデザイン本来の使い方で価値を高めることができる。
その特化の方法だが、最近では3Dプリント意外の加工方法を備えたマシーンも登場してきている。例えばヘッドを付け替えることで3Dプリント意外のCNCミリングなどの切削加工を可能にする機械が登場してきている。本日ご紹介するStepcraft2もそんな試作に特化したハイブリッドマシーンだ。
しかも価格が999ドルと多機能化の割にはリーズナブルな価格で注目を集めている。現在クラウドファンディングのキックスターターで資金調達を開始しており、早くも目標金額の半分を越す勢い。1台で4種類の試作加工に対応した低価格試作マシーンをご紹介。

ドイツのパーソナル試作メーカーが開発
このStepcraft2は、1台で4種類の試作に対応している。3Dプリンター、フライス加工、レーザー彫刻、ワイヤーカッターだ。3Dプリンターは一般的なFDM(熱溶解積層法)のプリントで、さまざまなフィラメントに対応している。ABSやPLA、PVA、PETG、ナイロンなどだ。またフライス加工ではアルミニウムや真鍮、炭素繊維、黒鉛などといったかなり硬質な素材にも対応している。
レーザー彫刻では木材だけではなく金属でもミリング加工が可能だ。このようにStepcraft2は、1台でさまざまな加工に特化しているが、特徴は多機能化だけではない。造形する作業領域を必要に応じて5段階まで調節することができる。最小は210mm×210mmの作業スペースからで、最大で840mm×600mmまで拡大することができるわけだ。
こうした多機能化を備えたStepcraft2だが、開発したのは、パーソナルデスクトップCNCマシーンを製造するドイツメーカーで、既にこれ以前のバージョンStepcraftV1を2000台導入した実績を持つ。


まとめ 多機能化の流れ
3Dプリンターの使い道を、試作のみで考えた場合、それ以外の機能が使用できるタイプのモノの方が重宝しそうだ。ミリングやフライス加工のような切削もできれば、わざわざそれ専用の機械を導入しなくても、さまざまなプロダクト開発に利用できる。基本的にデスクトップタイプの多機能試作マシーンは、このStepcraft2のように、ヘッドを自由に付け替えてさまざまな機能を発揮するタイプが多い。
しかも価格帯も10万円から20万円と非常に低価格で、新たに製品開発を行う中小企業や、ベンチャー企業にとっては役立つ一品となるだろう。現在、ハイエンドタイプの工業用マシーンも3Dプリント技術とマシニングなどが合わさった多機能化が進んでいるが、この流れは低価格なデスクトップタイプにもやってきているようだ。今後の開発状況が気になるところだ。
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