普及するインソールのカスタマイズ製造
以前もたびたびご紹介させていただいたが、3Dプリンターの普及によって靴の中に入れるインソール製造が盛んになりつつある。
イギリスなどでは、政府の保険制度の一貫としてインソールを3Dプリンターで作る方向に切り替えるなど、3Dプリンターのカスタマイズ性を生かした利用が開始されている。アメリカのスタートアップ企業SOLSもそんなインソールのカスタマイズ製造を行う企業の一つだ。
立ち上げ時に175万ドル、約1億7500万円の資金調達に成功し、インソールのカスタマイズ製造を提供しようとしている。SOLSの提供するサービスの最大の特長は、iPhoneやアンドロイドのアプリケーションで足の写真を撮影するだけで、顧客にぴったりのインソールが製造できる点にある。
今回の640万ドル、約6億4000万円の資金調達は、従業員を雇用し、本格的なサービス体制を整えることに使用されるとのこと。
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インソールを1週間で100個製造
今回新たに調達された640万ドルの資金はどのような用途に使用されるのだろうか。
SOLSは既に50名の医師とネットワークを構築しており、1週間で100個近いインソールの製造依頼が入っている。既に初回の出荷で500個のインソールを全国に製造販売したとのことで、今後ますます需要は拡大すると見込んでいる。
こうした患者からの要望に対して可能な限り迅速に対応するための体制づくりに資金を割り当てることを考えている。インソールは日本だとあまりなじみが無いが、室内も靴で生活を送る欧米人にとっては、足病対策として欠かすことができないツールだ。
そして個人個人の体型や体重、足のサイズに適合していることが必要なためカスタマイズ性とオンデマンド生産が可能な3Dプリンターは最適というわけだ。
SOLSのインソール


SOLS動画
まとめ
3Dプリンターの特長が最大限発揮される分野は何と言っても医療分野やスポーツ業界があげられる。特に足回りはインソールだけではなく、靴の製造においても3Dプリンターが力を発揮しつつある。
既に大手スポーツメーカーのナイキは3Dプリンターを使ってフットボール用のスパイクを製造したり、サッカー用シューズの製造を行っている。
3Dプリンターで使用できる素材は、樹脂やナイロン、ゴム状のものも登場しつつあり、同時に解像度や精密さも急速に向上してきている。こうした状況を考えると、インソールやシューズのデータからのカスタマイズ製造は急速に拡大するのではないだろうか。
こうした医療分野やスポーツ分野における3Dプリンターの使用は、今後の拡大する3Dプリント市場の大きな部分を占めている。
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