低価格のレーザー焼結3Dプリンターにアルミニウム配合の新素材が登場

拡大を続ける低価格3Dプリンターのラインナップ

特許切れによって、低価格のレーザー焼結3Dプリンターが徐々に登場している。以前もご紹介した、3999ドルのレーザー焼結3DプリンターSintratecが、Indiegogoでの資金調達に成功している。残り12日間を残す中、18万ドル(約2000万円)の資金が集まっており、既に3999ドルから4599ドルのラインナップは完売状況。

これにより、FDM(熱溶解積層法)やFFF、SLA(光造形法)と並び、レーザー焼結法の低価格モデルが本格的に世に送り出されることになる。一番早い出荷は来年2015年の7月で、8月、9月と続く。また、今回の資金調達の成功と連動し、Sintratecはベースの材料としてナイロン12のパウダーを公開しているが、新たに3つの新素材を発表している。

FDMやFFFではフィラメント素材の開発が進み、さまざまな樹脂素材が登場しているが、低価格レーザー焼結用の素材もこれにより拡大しそうだ。本日は低価格のレーザー焼結3DプリンターSintratecの新素材をご紹介。

アルミニウム配合のナイロンパウダー

Sintratecは当初はナイロン12のパウダー素材がメインであったが、新たにナイロン粉末をベースにした3種類の素材を発表した。ちなみにナイロン12は靱性・引っ張り強度:対摩擦性に優、熱収縮性が少なく、耐寒衝撃性も備えた素材。今回発表されたうち2種類はこれまでのナイロン12のパウダーの色違いで、ブラックとグレーの2色。基本的な性能はベースとなるナイロン12のパウダーと全く同じ機能的特性を持ちカラーのみが異なる。

そして注目すべきは3番目の素材で、こちらはアルミニウムが配合されたポリアミド粉末。この材料で製造された物体は、金属製の外観を表現することが可能だ。このアルミニウム配合のナイロンパウダーの最大の特長は、研磨することによってより光沢を出す金属の見た目を出すことができる。

既にFDMではブロンズなどのフィラメントが同様の後処理で金属調の見た目を出すことができるが、このアルミ配合パウダーも同様だ。また、このアルミ配合ナイロンパウダーは、前述のナイロンパウダーに比べ、剛性が高く、高い熱負荷に耐えることができる。

真ん中が従来からのナイロン12、新たにブラックとグレーのナイロンを追加
アルミニウム配合のナイロンパウダー。研磨すると光沢も出せる

まとめ

レーザー焼結法を使った低価格3Dプリンターは今後も続々と登場するだろう。そしてその普及にしたがって、使用できる粉末材料の開発もさらに進むことが予測される。こうした動きは始まったばかりであり、本格的な展開は2015年の中盤から、2016年度にかけて盛んになると思われる。これまで既に特許切れをしていた、FDM(熱溶解積層法)とFFF、光造形法に更にレーザー焼結法が加わり、ようやく民主化を果たしている状況だ。今後はこの低価格なモデルでどれだけ高品質で安定的な性能を出せるかが課題になる。

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