400以上のパーツからなる完全に稼働する3Dプリントフィギュア「RONIN」

400以上のパーツをUltimakerで製造

2014年度から3Dプリンターが消費アイテムのダイレクト製造に利用が開始され始めている。その最大の使用分野がフィギュアなどのおもちゃの3Dプリント製造だ。既に大手のおもちゃメーカーハズブロなどでは3Dプリンターを取り入れた独自サービスを準備中であったり、3Dプリンターメーカーの3Dsystemsはフィギュア制作やおもちゃメーカーとの買収・提携を結んでいる。

また、3Dプリンター自体の性能もどんどん向上しており、フルカラープラスチック3Dプリンターや、異なる素材を組み合わせて製造できる3Dプリンターなど、おもちゃの製造には最適なデバイスが登場しつつある。そんななか、約半年もかけて400以上のパーツから構成される3Dプリントフィギュアが発表された。

このフィギュア、名前は「RONIN(浪人)」というフィギュアで、なんと50以上の稼働部分があり、LEDライトを搭載している。開発をしたのはアーロン・トーマスさんで、個人向けのデスクトップ3DプリンターUltimakerを使って製造したとのことだ。Ultimakerはオランダ発の3Dプリンターだが、ヨーロッパでは最も普及している3Dプリンター。

RONIN

2013年7月から2014年1月までの変化  

製造に使われたUltimaker

画像出所:damaged-design.com

 まとめ -こだわりの強いホビーに最適-

この「RONIN(浪人)」は400以上のパーツを3Dプリントした後、1個1個のパーツを丁寧にやすりをかけて滑らかにし、塗装、シール等を貼り組み立てられている。非常に細部にまでこだわって仕上げられているのが見て取れる作品だ。

アーロンさんは、今後は同じようにフィギュアやデザインを愛好する人たちとデータやアイデアを共有し、コレクター向けに展開していきたいとのことだ。男性でプラモデル好きの方なら非常に興味をひかれるものかもしれない。

例えば女性にはあまり理解されないが、機動戦士ガンダムのプラモデルは多くの男性ファンを集めており、マスターグレードモデルと言われる、ロボット内部の骨格までこだわったシリーズがある。 こうしたプラモデルも、こだわりのある人は自分で研磨加工や塗装、改造などを行っている人もいるぐらいだ。

男性ならではの自分だけのオリジナルなモビルスーツというものにあこがれを持つものである。こうしたホビーの分野では3Dプリンターが持つカスタマイズ性という特長は最適なものだ。自分だけのアイテムや自分だけのデザインが簡単に再現することが可能になる。

また、今回の「RONIN」を作ったアーロンさんのように、自分で全てを設計し、自宅の3Dプリンターで製造をしなくても、メーカー側がホームページ上で、自由にユーザーがカスタマイズし、購入すると3Dプリントして納品してくれるようなサービスはこだわりの強いホビーの分野では非常に人気になるのではないだろうか。

先ほど述べたガンダムなどはヤフオクなどで、オリジナル品が高値で取引されているが、もっと安価な価格で、自由にカスタマイズできるサービスがあればそちらを利用するだろう。 おもちゃと3Dプリンターの記事はこちらもどうぞ

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