鉛筆の長さと70種類のコネクターでバリエーションが無限の組立おもちゃ

最も多い正六角形の鉛筆がおもちゃに早変わり

一般的なおもちゃと違い、組み立てるおもちゃは、子供から大人まで幅広く楽しむことができる。例えばプラモデルなどがその最たる例だろう。

またプラモデル以外にもレゴブロックは世界中の子供から大人に至るまで幅広い層に人気だ。それ以外にも学習教材の付録や、木工の図工キットなど、組み立てるモノは、作り上げる楽しさを味あわせてくれる。そんな組立おもちゃだが、なんと、一般的な市販で売っている六角形の鉛筆を、組立おもちゃに大変身させる取り組みが行われている。

組立おもちゃの醍醐味はなんといっても、一度作った後に、バラバラにして別のおもちゃに組み立てなおすというもの。そんな創造力をかきたててくれる新たなアイデアをご紹介します。

レゴブロックとその他の組立おもちゃを合わせる記事はこちらをどうぞ

鉛筆の長さと70種類のコネクターでおもちゃの種類は無限

本日ご紹介するのは、一般的な普通の鉛筆が3Dプリンターでつくられたコネクタを使うだけで、素敵な組立おもちゃになるQalamSilaというもの。

以前もレゴブロックや、その他の10種類の組立おもちゃをつなぎ合わせる3Dプリントブロックが登場しているが、今度のアイテムは鉛筆が対象だ。この革新的な取り組みを発表したのは、フランスの建築家兼デザイナー。レバノンの首都ベイルートでRapidmanufactoryという会社を設立し製造販売を行っている。

おもちゃの構造は極めてシンプルで70種類のコネクターと六角形の市販の鉛筆を使うだけ。思い思いのおもちゃやアイテムを作ることができる。このQalamSilaとはアラビア語を語源としており、Qalamがペン、Silaとは接続を意味する。読んで字のごとく「ペンを接続する」という意味だ。

面白いのが、鉛筆はその使用状況に応じて長さが自由に決められる点だ。さまざまな長さの鉛筆を自由に組み合わせることでバリエーションは無限大といってもいい。また、車輪と動くジョイント部分を取り付けることで自由に動かせる乗り物も作ることができる。

鉛筆の長さと70種類のコネクタでさまざまなおもちゃを無限に作れる

ちなみに鉛筆が六角形であることの理由は、転がりにくいとか、持ちやすいとかさまざまな理由があるが、量産する場合、六角形のほうが材料の無駄が少ないことが大きい。そのためほどどこの国でも鉛筆の形は正六角形だ。ちなみにこのQalamSilaは鉛筆の正六角形にピッタリとフィットするように作られている。販売はベイルートにあるデザイン系のお店がオンラインショップでしか購入することができない状況だ。ちなみに価格はキット販売で85ドルと75ドルの2パターンを売っている。これ一つでブルドーザーや飛行機、バギー、自動車など思い思いのおもちゃを組み立てることが可能だ。

組立キットは85ドルと75ドルの2種類

まとめ

このQalamSilaは、3Dプリント技術と、日常に存在する当たり前の鉛筆を組み合わせることで生まれた斬新なおもちゃだ。基本のベースとなる組立用キットは70種類のコネクターだが、レゴブロックと同様、コネクターと鉛筆の数を増やすことで、まさに作れるものは無限大に広がっている。

現在2種類のキットが登場しているが、レゴブロックと同様、さまざまなタイプのキットを登場させることで、販路が広がる可能性も秘めているだろう。また、鉛筆が一般的な六角形の形であることから、市販の色やデザインがついた鉛筆を代用することでも自分なりの組立おもちゃが作り出すことができる。まさに人間の創造力を磨いてくれる斬新なおもちゃなのではないだろうか。

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