たった3ステップで独自の電子機器が作れるサービスが開始!Project3dprint

3Dプリントで電子機器を作るサービス

3Dプリント技術を使った新たなサービスが登場している。たった3ステップで独自の電子機器が作れるプラットフォームProject3dprintだ。方法は至ってシンプル。下記の3ステップを踏んで自分で作ることになる。

まずはじめに、ユーザーは3Dプリント用のデータをMakerBotが運営する3DデータサイトThingivereseで無料ダウンロードする。次に、Project3dprintのウェブサイトから、電子機器のキットを購入する。最後に無料ダウンロードした3Dデータを3Dプリンターで出力し、とどいた電子キットとともに組み立てるというサービスだ。

組み立て方法は、instructables.comというサイトで作り方がビデオ掲載されている。また、3Dプリンターを持っていない人は、3DプリントサービスのShapewaysなどでプリントすることができる仕組みだ。現在Project3dprintのホームページには二つの電子機器の製品がアップされている。

USB Backup Powerbank

一つ目の製品は持ち運び可能なUSBケーブルで充電することができる充電器だ。2200mAhのリチウムイオン電池が付属しており、購入キットには、基盤とリチウムイオン電池、などが含まれている。外側のケース部分を3Dプリントするという仕組みだ。下記は完成品の写真だが3Dプリンターで出力されたため、かなり完成度が粗いのが見て取れる。しかし3Dプリントできるため、色などは自由に変えることができるし、密度の高い3Dプリンターを使い、後加工などをすればかなり綺麗に仕上げることもできるだろう。

3DダウンロードサイトThingiverse上のUSB Backup Powerbank

3Dプリントなため仕上がりが粗い

USB Backup Powerbank

USB Backup Powerbank組立動画

Portable Laptop Cooler Pad

二つめの製品がポータブル用のノートパソコン冷却器Portable Laptop Cooler Padだ。こちらも電動ファンや電源ケーブルはキットとして購入し、外側を3Dプリンターで出力する形だ。折り畳み可能なアームがついており、こちらも旅行などの携帯用として使う製品だ。

3DダウンロードサイトThingiverse上のPortable Laptop Cooler Pad

3Dプリントの仕上がりの粗さが目立つ

ノートパソコンの下に取り付けて冷やす

Portable Laptop Cooler Pad

Portable Laptop Cooler Pad組立動画

まとめ -3Dプリント製造の先駆け-

現在Project3dprintのサイト上には上記にご紹介させていただいた電化製品が二つ販売されている。今後も製品数をどんどん増やしていく方向のようで、次はBluetoothスピーカーとモニター時計のようだ。仕上がりに関してはおそらくデスクトップタイプの3Dプリンターで作られているため、仕上がりの粗さが目立ってしまう。

まだまだ一部の工作好きや日曜大工の延長線上にあるレベルだが、子供の夏休みの宿題などには最適かもしれない。少なくとも完成度を見てみても、組み立てる手間暇を考えてみても、金型で作られた大量生産品の方が仕上がりも綺麗だし、手間暇もかからないので、量産品を購入するだろう。

しかし、その一方で3Dプリンターの性能は飛躍的に向上してきており、スピードと表現可能な素材が増えることで、様々な製品でProject3dprintのような展開方法が登場するのではないだろうか。

もっと安価でもっと早くプリントできるようになり、自分でカスタマイズすることに価値観を見いだせるような商品であれば大いにその効果を発揮すると考えられる。

例えばフィギュアや釣り製品などといった、非常にユーザーのこだわりが強いものだ。そういう意味からすると機能性が求められる電化製品や日用品ではない商品の方が期待が持てるだろう。

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