Form2ご使用の前に
Form2は、液体樹脂に紫外線レーザーを照射して物体を造形する3Dプリンターです。
精密機械であることや、液体樹脂を使用することから、別途用意するものが必要です。ここではForm2の使用に便利で、常に高品質に保つためのを事前に用意するものについてご紹介します。
追加でご用意いただくもの
Form2をご使用になる前に、ユーザー様で別途ご用意していただくものが必要です。
- イソプロピル・アルコール(IPA)
- ペーパータオル
- アクリルクリーナー
- 新しい厚手のクリーニングシート(PEC PAD)
- ダストブロワ―
- 三角フィルター
- Pポット容器
イソプロピル・アルコール(IPA)90%以上
Form2は、液体樹脂に紫外線を照射して硬化させていくため、造形後の後処理が必要です。
造形後は、造形モデルに付着した余分な液体樹脂を取り除くため、仕上げ用キットを使って、パーツを洗浄します。
イソプロピル・アルコール(IPA)は後処理の洗浄に使用するためのもので、別途購入する必要があります。
※注意点
イソプロピル・アルコール(IPA)は、可燃性の化学物質であることから、管理に注意が必要です。引火性で、爆発することもありますので、熱源、火元、火花のそばには絶対に置かないでください。また、イソプロピル・アルコール(IPA)を使って洗浄する際には、必ず保護手袋をつかい、換気を十分に行ったうえで作業してください。
※注意点
イソプロピル・アルコール(IPA)は産業廃棄物になります。廃棄する際には、市町村などが指定する専門の廃棄業者に依頼しなければなりません。
ペーパータオル
ペーパータオルは、後処理中に液体樹脂が付着して汚れた周囲の環境を掃除するために使用します。
造形モデルの取り外し中に垂れて付着した液体樹脂の除去や、仕上げキットやFormWashから造形モデルを取り外す際のイソプロピル・アルコール(IPA)の付着など、作業空間をクリーンに保つのに役立ちます。
ペーパータオルは市販のもので問題ありません。
アクリルクリーナー
Form2はSLAといった紫外線レーザービームを照射して造形する精密機械です。
そのため、正確で安定したプリントを保つためには、Form2本体もクリーンな状態で保っておく必要があります。
Form2を使用していると、Form2内部に液体樹脂の付着や、埃、脂などが付着し汚れてくる可能性があります。
特に光路用のガラス窓やレジンタンクなど、レーザービームが照射される部分に汚れが付着すると、正しく造形できなかったり、ミスプリントを引き起こす可能性があります。
こうした汚れを除去し、クリーナーとして使用するのがアクリルクリーナーです。
アクリルクリーナー少量を新しい厚手のクリーニングシート(PEC PAD)に付着し、汚れを綺麗にふき取ります。
Form2が推奨しているアクリルクリーナーがこちらです。
PC-10 7020 ノバス NOVUS プラスチック クリーナー NO1 研磨剤なし 8oz(236ml)
厚手のクリーニングシート(PEC PAD)
上記でご紹介したアクリルクリーナーを付着させ、Form2本体の清掃に使用するのがクリーニングシート(PEC、PAD)です。
ダストブロワ―
Form2の汚れの一つとして埃があります。埃が付着すると造形精度に影響を与えることから、可能な限り埃が無い状態を保つ必要があります。
その際に利用するのがダストブロワ―です。ダストブロワ―は強力噴射でホコリを吹き飛ばすことができるためForm2を清潔に保つのに役立ちます。
ダストブロワ―も市販のもので問題ありません。
三角フィルターとPポット容器
Form2でクオリティの高い安定した造形を行うためには、Form2本体をクリーンにするだけではなく、レジンタンク内の液体樹脂もクリーンな状態に保つことが必要です。
特に長期間使用していると、レジンタンク内に埃が入ったり、造形の失敗で空中で固まった樹脂が白いゴミとして出ます。こうした汚れがたまった状態でプリントすると造形モデルも汚くなってしまいます。
そのため、レジンタンク内の樹脂を定期的にろ過し、ゴミを取り除く必要があります。三角フィルターとPポット容器を使い、樹脂をろ過します。
三角フィルターとPポット容器も市販のもので大丈夫です。
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