続々と登場する無料3Dデザインソフト
3Dプリンターを使いこなすためには、3Dソフトウェアを使いこなすことが求められるのが一般的だ。
しかし従来使用されてきた3Dソフトウェアを使いこなすためには、専門的な知識や複雑な操作が必要。もともとAutodeskやライノセラスといった専用の3DCADソフトは、しっかりとした設計図に基づいた3Dデータを作るのが目的であり、プロダクト設計や、建築分野には欠かすことができないものだ。
一方で、3Dプリンターを気軽に楽しみたいという人にとっては、価格的にも、使い勝手としても敷居が高いのが現状。 最近では無料で使える簡単な3Dソフトが登場しており、Autodeskなども無料の3Dデザインのソフトをリリースしている。
続々と簡単な3Dデザインソフトが登場する中、新たにiPad専用の3Dモデリングアプリ「Morphi」が登場した。
タッチパネルで直観的にデザインできる3DアプリMorphi
この3DモデリングアプリMorphiの最大の特長は、なんといってもタッチパネルで直観的にデザインすることができる点だ。下記の動画はMoriphiの操作がわかる動画だが、既存のテンプレートやデザインと、変更するパーツツールを用いて簡単に3Dモデリングができる仕組み。
Morphi動画
既存のテンプレートを選択

ツールバーを用いてデザインを変更できる


カラー選択も可能

初めから利用できるテンプレートやデザインなどはまだ少ないが、iTuensストアでダウンロード購入することができる。 今後さまざまなデザインや形状の3Dデータが登場しそうだ。
同社のプレスリリースによると、このMorphiは誰でも簡単に3Dデータを編集でき、3Dプリンターでプリントできることを目指しているという。下記はプレスリリースの一部だ。
「Morphiを用いると、あらゆるソフトウェアスキルの人々やあらゆる学歴の人々が、3Dモデリングや3Dプリントが簡単により楽しくなります」
Morphiスペック
- 対応機器:iPad、iPadmini
- 互換性:iOS6.1以上
- サイズ:198MB
- ※形状パック3.99ドル
まとめ
3Dモデルのソフトウェアはどんどん簡単なものが登場してきている。
しかもそのほとんどが無料のものだ。また、最近ではiPadなどのタブレット端末の普及が進んでいることから、Morphiのようにタブレットやスマートフォン対応の3Dアプリがこれから普及しそうだ。
こうした無料で、誰でもつかる3Dモデリングソフトは、3Dプリンターの普及とともに認知され、どんどん発展していくだろう。
今はまだ既存の決められたテンプレートやアイテムをパーツボタンを用いて簡単に変更するだけだろうが、3Dデータやツール類が増えることで、さまざまなものがタッチパネルで編集でき、3Dプリンターで作ることができるかもしれない。
アウトプットの精度が求められるプロダクトデザインや建築デザインの用途で使用するには不向きだが、教育向けアプリケーションとしてや、3Dプリンターへの入り口としては最適だ。
特に3Dプリンターを義務教育のカリキュラムに組み込もうとする中、Morphiはとても有効なアプリケーションだと考えられる。今後の普及や、対応した3Dデータがどの程度増えるかに注目が集まりそうだ。 3Dソフトウェアの記事はこちらもどうぞ
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