Metal X システム
6種類の材料に対応した金属FFF方式3Dプリンター
カーボンファイバーからガラス繊維、ケブラーまで対応
Metal Xは、連続繊維強化材料の3Dプリンターです。カーボンファイバーからガラス繊維、ケブラー、高耐熱ガラス繊維まで対応し、アルミニウムの高強度パーツのプリントを実現しました。
金属FFF 3Dプリントとは?
Metal Xの金属FFF 3Dプリントとは、金属粉末にバインダーを配合したフィラメントを押出し積層するタイプの3Dプリンターです。造形後に専用洗浄機でバインダーを除去した後、高温の焼結機で加熱することで金属造形を実現しました。金属粉末造形とは違い、防塵防爆設備などを必要とせず、安全性が高い金属3Dプリント技術です。
Metal Xの仕組み
Metal Xで3Dプリント
Metal Xは精密機械加工によるパーツに加え、加熱機能を搭載したチャンバーとプリントベッドを持ち、高度な押し出しノズルを備えた高品質3Dプリンターです。
Wash 1で洗浄
3Dプリントされたパーツは、Wash1で洗浄します。Wash1は溶剤ベースの脱バインダーシステムで、高効率&高い安全性によってバインダーを取り除きます。
Sinter-2/Sinter-1で焼結
バインダーを抜いたのちには、3Dプリントされた金属部品の焼結に最適化された焼結炉Sinter-1(もしくはSinter2)で加熱し焼き固めて金属にします。
Metal Xの4つの特長
6種類の金属材料に対応
6種類の金属材料で3Dプリント可能です。ステンレス鋼から銅、インコネルなど幅広い金属パーツの造形に対応しています。
シンプルなワークフロー
Metal Xの特長の一つがシンプルなワークフローです。金属フィラメントを積層し、洗浄と焼結を行うことで金属造形を完成します。
工業用グレードの仕上がり
Metal Xの造形は、専用ソフトウェアに加え、高度なモーションシステムを搭載し、工業用グレードの部品を提供します。
特殊な環境は不要
Metal Xは、粉末積層造形と違い、防塵防爆対策など特殊な設備は不要です。3Dプリンター本体と洗浄機、焼結機の導入で開始可能です。
Metal Xの広い造形エリア
Metal Xは300×220×180mmの造形エリアを持ち、高強度材料と高精度で、パーツの小ロット量産や試作に最適です。
高さ | 幅 | 奥行き |
180mm | 300mm | 220mm |
Metal X
金属FFF方式
50-125ミクロン(焼結後)
幅320 mm×奥行220 mm×高さ180 mm
幅575 mm×奥行467 mm×高さ1120 mm
75 kg
Metal X対応材料
金属材料
金属材料
17-4PHステンレス鋼
17-4 PHステンレス鋼は、産業用途に使用される多目的鋼です。Markforgedの17-4 PHは、36 HRCまで熱処理可能。95%の鍛造強度を備えており、金属工具や固定具をはじめさまざまな用途の高強度な金属部品をプリント可能です。
金属材料
H13 Tool 鋼
H13 Tool 鋼は、17-4 PHステンレス鋼よりも硬く、さらに高温でも材料特性を維持できる鋼です。非常に幅広い用途に適しており、金属工具本体や、ろう付け器具、硬度や耐熱性が必要なさまざまな金属部品に最適です。
金属材料
A2 and D2 Tool 鋼
A2とD2 Tool鋼は、さまざまな製造用途向けに最適化された冷間加工用工具鋼です。優れた耐摩耗性と高い靭性を持ち、切削工具や成形工具、高硬度が求められる金属パーツに最適です。
金属材料
インコネル625
インコネル625は、ニッケルクロムベースの超合金で、非常に高い耐腐食性をもちます。プリントが簡単で、機能性プロトタイプや最終用途の部品を製造することができます。またASTM B443の化学的要件を満たし、600ºCで500MPaの極限引張強さを持ち、るつぼやタービンハードウェアなど高温での金属パーツに最適です。
金属材料
銅(カッパー)
MarkForgedの銅(カッパー)は、DMLSで3Dプリントされる合金銅よりも優れた導電特性を備えています。また3Dプリントも簡単で、誘導コイルやヒートシンク、アダプターなど導電性が求められるパーツに最適です。
3Dプリント専用プラットフォームEigar
Eigarは優れた3Dプリンタ専用のソフトウェアです。ワンクリックで3Dプリント用のパーツを設定でき、連続カーボンファイバー繊維での強化複合部品をプリント可能。高強度パーツなどの最終製品から治工具まで、用途に合わせてプリント設定を最適化することができます。
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