毎年成長し続ける3Dプリンターメーカー
MakerBotは今やデスクトップ3Dプリンターで世界一のシェアを誇る企業だ。
2009年に設立されて以降、毎年販売台数を伸ばし続け、2013 年度にはストラタシスに買収され更なる拡大を続けている。
業績が向上するにしたがって従業員数も増え、2009年設立時には3名であったが、2011年に40名に、2012年には160名まで増え、2014年には450名に増加した。
しかし3Dプリンターは今後も更なる拡大が見込まれる市場で、3Dプリント技術の向上とともにデスクトップタイプの3Dプリンターの需要も爆発的に増加していく見通し。
こうした市場の急速な成長に伴った3Dプリント技術に精通する人材が必要になることは必須だ。MakerBotは今後の拡大する3Dプリント市場に備えるため、2014年の夏にサマーインターンシップを開始することを発表した。
MakerBot

MakerBotサマーインターンシップ
3Dプリント技術は20年近く前から存在する技術だが、3DCADデータも含めその技術に精通している人は非常に限られているのが現実だ。
デザイナーでも3Dデータまで制作することができる人は少なく、今後は必須のスキルとなっていくに違いない。こうした拡大する市場に比べて新たな技術を身に着けている人材は少ないのが現状。
MakerBotはインターンシップを通じて、3Dプリンターの製造、販売から顧客サポートに至るまでの広範なスキルを身に着けた人材を確保することを狙っている。インターンシップ開設にあたり、MakerBotのCEOブリペディス氏は以下のように述べている。
私たちは、創業以来、堅牢なインターンシッププログラムを持ってきました。また、多くの才能のある若いインターンと従業員が私たちの会社を形作る助けになってきた。私には教師としてのバックグランドがあり、このインターンシップで未来の優れたエンジニアとプログラマーを作ることに有益です。あなたが3Dプリントに、若い創造的な子供たちをふれさせることで「MakerBotの目」を通して世界を違う視点で見ることができます。
MakerBotのインターンシップでは大学生や大学院生を対象に行われるとのことで、3Dプリンターの生産、製造、販売、マーケティング、顧客サポート、広報、事業開発、ソフトウェアといった事業全体に関わる知識と業務を実地に学ぶことが可能だ。また他のインターンシップと異なる点は無償ではなく、お金も支払われることになる。
まとめ
MakerBotインターンシップは5月27日にオリエンテーションが開始され、8月15日まで続けられるとのことだ。
3Dプリント業界は今後成長し続ける市場であるため、多くの優秀な学生が集まりそうだ。
MakerBotが驚異的なスピードで成長し続け、また3Dプリンターの販売だけではなく、製造開発に関しても年々向上させている根底には優れた人材の確保があると言える。
MakerBotはある意味Googleのような世界で最も先進的な企業として、高い能力を求めるだけではなく、従業員に対して高収入をもたらす企業体として成長していくことを目標としているのではないだろうか。
MakerBotは全米の全ての学校に3Dプリンターを導入する動き以外にも、様々な3Dプリント技術の可能性を見せる事業を展開してり、今後も更なる拡大を続けていくとみられる。
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