Kitronkはイギリスの5000の学校に3Dプリンターを導入

イギリスの5000校に3Dプリンターを導入

各国における教育現場への3Dプリンターへの導入が加速している。先日は中国が今後2年以内に全国の小学校40万校に台湾の3Dプリンター、XYZprintingを導入する計画を立てていることを発表した。またかねてからアメリカやイギリスは中学レベル以上の学校に導入を行いつつある。

中でもイギリスは政府が中心となって予算編成を行い、3Dプリンターの導入を促進している。本日はそんな3Dプリント導入で一歩先を行くイギリスの新たな動きをご紹介。

今回はイギリスの企業Kitronikを中心にした教育機関への3Dプリンター導入の動きだ。Kitronikは、イギリスを拠点に世界35カ国に展開する電子工作キットや、3Dプリンターなどを販売するオンライン販売を行う企業。販売する製品は3Dプリンター以外に、ロボット工学関連や、ラズベリーパイ、Arduino、LEDキット、バッテリー、モーターなど、あらゆる電子機器関連の製品を販売している。

今回はCEL Robox3Dプリンターをイギリスの5000校の学校に導入することが発表された。

CEL Robox3D

ラズベリーパイやアルドゥイーノのキットと組み合わせて使用

今回、Kitronikは、5000の学校に3Dプリンターを導入することで、よりデジタル製造の学習を奨励したい考えだ。Kitronikは、また、3Dプリンターと同時にキット&リソースの組み合わせを学校に提供することで、生徒たちが自分たちで考え製品開発を行う授業を後押しする予定。

これによって本格的に教室で製品を作ることを学ぶ学習体制が進むことになる。今回導入される3Dプリンター、CEL Roboxは、Kitronikが発表したところによると、手頃な価格で、実用的な3Dプリンターだとしている。より学生が技術に興味を持つことの助けになるだろうとの発表だ。

導入されるCEL Robox3Dプリンターだが、一般的なFDM方式を採用しているが、使用できる素材のバリエーションが多く、デュアルヘッドで20ミクロンの精度でプリント可能だ。性能、価格、安定性など総合的に見て、子供たちが学ぶのに最適だと判断されたためだ。使用できる材料は3Dプリンター用ABSフィラメントから、PLAフィラメント、HIPSフィラメント、ナイロンフィラメントポリカーボネートフィラメント、PVAフィラメントと多彩である。

CEL Robox3Dプリンター動画

CEL Robox 3Dプリンタースペック

  • プリンターサイズ:370mm×340mm×240mm
  • 造形サイズ:210mm×150mm×100mm
  • レイヤー解像度:20ミクロン
  • 押出機:シングル/デュアル
  • ノズル径:0.3mm/0.8mm
  • 対応素材:PLA、ABS、HIPS、ナイロン、PC、PVA
  • 価格:1799ドル

Kitronikは100万種類の電子工作やエレクトロニクス製品といった電子プロジェクトを販売しているが、3Dプリンターとこうしたツールをあらたに組み合わせることで、より製品開発を実地に学べる環境が整うことになる。ちなみに、今回3Dプリンターの導入が決まっているのは5000校だが、従来からの電子部品のプロジェクトは3000以上の学校と提携関係にある。

まとめ 製品開発に欠かせないデザインエンジニアリングを育てる土壌

このKitronikの取組によってイギリスの学校5000校に3Dプリンターが配備されることになる。すでに取り扱われている、ラズベリーパイや、アルドゥイーノ、導電性材料などと合わせて、学生たちが、モノを作る楽しみを実地に学ぶことができるというわけだ。イギリスはすでにあらゆる方向から、デジタル製造を実地に学べる教育体制を整いつつある。

以前もご紹介したが、MakerClubによる無線と電子工作と3Dプリンターの製造キットを教育現場に導入したり、2016年までには中学、高校4000校に3Dプリンターを導入する計画をもっている。今回のKitronikでは対象の学校はどのレベルなのかは発表されていないが、おそらく今後数年以内で普通に学校の従業で3Dプリンターが使用されるようになるのだろう。

とくにイギリスは、ダイソンなどが中心となってデザインエンジニアリング、(プロダクトデザインとエンジニアの融合)といった職種が製品開発の分野にイノベーションを起こす人材として注目が集まっている。こうしたデザイナーの創造性とエンジニアの技術力を習得させるには、こうした3Dプリンターやアルドゥイーノといったキットからなれることは、デザインエンジニアリングの入門として大いに効果があるのではないだろうか。

イギリスの3Dプリント教育に関する記事はこちらもどうぞ

2015.4.13 投稿者:i-maker

企業・団体・学校関係者の皆様へ

電話、FAXでもお気軽にご相談ください。

電話 アイコンTEL042-444-7220
FAX アイコンFAX042-444-1219

オンラインストア