1台200ドル程度。Intel RealSense搭載のXYZprinting3Dスキャナ

続々と登場する3Dスキャナと普及するIntel RealSense

3Dプリンターと同時に、低価格化と高性能化が期待される3Dスキャナ。今年に入りスマートフォンやタブレット端末対応のものや、ハンドヘルドタイプのものなど続々と新機種が登場している。とりわけ新たな3Dスキャナに共通して言えることは、低価格で高性能化が進んでいるということだ。また3Dスキャナ市場に参入する企業も、ハード、ソフト関わらず参入しつつある。

以前もご紹介したiPhoneに装着するだけで高性能な3Dスキャナにする機種や、ソフトウェアアプリケーションのみで、3Dスキャナ機能を発揮しようとするマイクロソフトなど、低価格3Dプリンター市場と同様、3Dスキャナ市場も群雄割拠の様相を呈してきている。そのような状況の中、一際注目が集まる企業がIntelだろう。

Intelはたびたびご紹介してきたが次なるインサイドビジネスの中心に3Dスキャニング機能を搭載したカメラを据えている。Intel RealSenseは、3Dモデルをタッチパネルやモニターに触れることなくジェスチャーコントロールで操作することができるようにする技術。Intelが開発する3Dカメラは、この技術をベースにすべてのスマートフォンやタブレット端末などのカメラを3Dスキャナに変えることを目指している。

既に台湾のノートパソコンエイサー3Dプリンターなどに搭載が行われている。そして新たにハンドヘルドタイプの3DスキャナをXYZprintingから9月9日までベルリンで開催されていた国際コンシューマ・エレクトロニクス展IFA2015で発表した。

Intel RealSense搭載 XYZprinting3Dスキャナ

200ドル付近の設定。進む3Dスキャナの民主化

XYZprintingからIntelのインテル®RealSense™テクノロジーの3Dカメラを搭載した製品が登場するのはこれで2回目。前回の3Dスキャナ搭載3Dプリンターに続いて、今回はハンドヘルドタイプの3Dスキャナになる。正式な発売価格は公開されていないが、おそらく200ドル以下になる見通し。

XYZprintingはコンシューマ向けに、低価格なデスクトップタイプの3Dプリンターを発売している台湾のメーカーだが、今回の3Dスキャナでもコンシューマ市場を獲得する狙い。

ちなみにIntelと提携している3DsystemsのiPhone、iPad専用の3DスキャナISENSE™3Dスキャナが55,900円、ハンドヘルスタイプの機種Sense™が39,900円。また、高性能なハンドヘルドタイプの3DスキャナFuel3Dでも825ポンド、日本円にして約15万円という価格。今回登場するXYZprintingとIntelの3Dスキャナがいかに破壊的な価格かということが分かる。

Intel RealSense搭載 XYZprinting3Dスキャナ

コンパクトなハンドヘルドタイプ

Intel RealSense搭載 XYZprinting3Dスキャナ

9月9日まで行われたIFA2015で公開。 画像出処 Gizmag

このIntel RealSenseを搭載したXYZprintingの3Dスキャナーは1mmの解像度で毎秒30フレームでフルカラーでキャプチャすることが可能。Windows8.1搭載のデバイスと互換性を持ち、第4世代インテルCoreプロセッサー搭載の機種に対応している。スキャンできる対応サイズは60cm×60cm×30cmとコンパクトになっているが、将来的にこのサイズは拡大させる方向にあるとのことだ。実際の発売時期は未定だが、2015年11月以降との見通しが強い。

Intel RealSense搭載 XYZprinting3Dスキャナ

Windows8.1対応

まとめ 3Dスキャナの民主化は始まったばかり

XYZprintingはデスクトップタイプの3Dプリンター、ダ・ヴィンチシリーズを筆頭に、コンシューマ向け市場に絞ったラインナップを揃えている。今回のIFA2015でも、3Dスキャナ以外にフード3Dプリンターが登場し、完全にこの分野にターゲットを絞って展開する方向だ。

今回登場した3Dスキャナも明らかにコンシューマ向けを対象としており、この分野では破壊的な価格設定といってもいい。3Dプリント技術と3Dスキャンは特許切れによって廉価版がどんどん登場し、低価格化のスピードも驚異的だが、未だ一般のコンシューマレベルまで価格、性能ともに発展しているわけではない。

スキャニングレベルや造形精度などの精密さ、スピードなど、まだまだ手軽に使用できるまでには改善の余地がある。とりわけ3Dスキャナは、3Dデータや3Dプリンターを身近に感じてもらうためのものとしてはよりより手軽で身近な存在であり、今後3Dスキャナ関連のモデルやアプリの登場は、デジタルものづくりの幅を広げるためには欠かすことができない分野だといえるだろう。

そうした点からすると、Intelのようにすべてのスマートフォンやタブレット端末のカメラが3Dスキャナとして使用でき、手軽に3Dデータの生成、改変、3Dプリントといったことができるようになれば、更なる拡大に繋がると言える。XYZprintingの3DスキャナはIntelのデジタルものづくりの普及を広げる開発のスタート地点に過ぎないだろう。

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2015.9.14 投稿者:i-maker

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