Intelの3Dスキャンカメラ搭載のノートパソコンがエイサーから登場

3Dスキャンカメラ搭載のノートパソコン

Intelの次のインサイドモデルと言われている3Dスキャニングカメラ。その3Dスキャニングカメラが搭載されたノートパソコンがインターナショナルCESで登場した。Intelはこのカメラをノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンに内蔵することで、3Dスキャンと3Dプリントをスマートデバイスの基本機能にする計画を立ち上げている。この初の搭載製品となったのが台湾のパソコンメーカーエイサーのノートパソコンAcer Aspire V 17 Nitroだ。

このIntelの3Dカメラインテル®RealSense™テクノロジーは、物体を3Dスキャンすることで、さまざまな使用方法ができるというもの。例えば人間の手をスキャニングすることで、マウスを使用しないでモニター内の操作ができたり、あるいは将来が期待される3Dプリントへと結びつけることができる。

今回CESで公開されたエイサーのノートパソコンでは、モニター内の操作を手でできる動画が公開されているが、Intelの発表では3Dプリントに結び付けることができる3Dスキャンが可能になるとのこと。本日は3Dプリント業界に最も影響力を持つ企業として期待されるIntelの次なるインサイドモデル3Dカメラインテル®RealSense™を搭載したエイサーのノートパソコンをご紹介。

3Dスキャンから3Dプリントまで対応可能

今回公開された動画ではIntelのカメラで手をスキャニングする模様と、それと同時にヴァーチャル上をマウスの代わりに操作する模様が公開されている。このカメラが期待されている点は、動画の通りリアルとヴァーチャルをシームレスに結びつける機能で、この機能によりさまざまなシーンで使用が可能になる。今回3Dスキャンされたモデルと、3Dプリントまでの一連の流れは公開されていないが、3Dスキャンすることで三次元モデルをもたらすことが可能とのことだ。今回エイサーが発表したのはノートパソコンのタイプだが、同社は、この3Dスキャニングカメラを搭載したタブレットやスマートフォンを発表する予定。

Intelの3Dカメラを搭載したエイサーのノートパソコン

まとめ 3Dソフトやアプリケーション開発を促進する

Intelのこの3Dスキャニングカメラがスマートフォンやタブレット端末などに搭載されることで、リアルとヴァーチャルの統合がさまざまな面で進む。また、このカメラが汎用性を帯びることで、さまざまなソフトウェアアプリケーションの開発が進むだろう。特に期待されるのが3Dデザインや3Dモデリングを行なうアプリケーションの開発だ。

現在3Dデザインや3Dモデリングを行なうには複雑で専門的な技術が必要だが、各社がどんどん使いやすく、ある意味子供でも簡単に使えるアプリケーションの開発を行なっている。そうしたソフトウェアアプリケーションの視点から見るとこのIntelの3Dカメラはこうしたアプリケーションの開発に拍車をかけるだろう。またそれと同時にエンドユーザー向けの3Dソフトと3Dプリントの普及は以外に早くやってくるかもしれない。